ⓔ図16-4-3 LDL受容体とその機能に関与する蛋白 (日本動脈硬化学会:脂質異常症診療ガイド2018年版,2018より作図) 家族性高コレステロール血症の研究の進歩により,LDL受容体の機能に関連する蛋白が発見されてきた.LDL受容体が細胞内に取り込まれるときにはアダプター蛋白 (LDL receptor adaptor protein 1: LDLRAP1) が必要である.PCSK9はLDL受容体をリサイクルさせることなくリソソームでの分解へと導く.また,アポB100はLDL受容体のリガンドであり,LDL受容体へのLDLの結合に重要である.それゆえ,LDL受容体の機能喪失型変異のみならず,LDLRAP1の異常,PCSK9機能亢進 (獲得) 型変異,アポB100の異常により,家族性高コレステロール血症を発症する.
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