ⓔ図16-4-6 小腸粘膜細胞におけるTG/脂肪酸ハンドリング
食事中のTGは胆汁酸やコレステロールとともにミセルを形成し,膵リパーゼで脂肪酸とモノグリセリドに分解され刷子縁で吸収される.吸収後,細胞内でTGに再合成されて,コレステロールやリン脂質,アポ蛋白と一体化されてCMとしてリンパ管に分泌される.ただし,中鎖脂肪酸はほとんどが胃リパーゼで分解される.水溶性であるためミセルを形成することなく小腸粘膜細胞で吸収され,またTGひいてはCMに組み込まれることなく,門脈に直接流入して肝臓に届いて代謝される.
[拡大]