ⓔ図17-3-8 マクロファージの鉄代謝調節機構 網内系・マクロファージは,1日20~25 mgの赤血球ヘモグロビン鉄の再利用を担っている.老廃赤血球が貪食された後,ファゴリソゾームで分解され,細胞質に遊離した鉄は一部,フェリチンに貯蔵されるが,造血に必要な鉄はフェロポルチンを介して細胞外へ排出,トランスフェリンへ受け渡される.鉄過剰や炎症状態では肝臓からヘプシジンが産生され,フェロポルチンの発現を低下させ,マクロファージからの鉄の遊離が妨げられる.
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