ⓔ図18-4-16 意識消失で転倒した患者のCT検査
80歳代男性,前立腺癌の治療後のフォローアップで泌尿器科の外来を受診していたが,診察直後に意識を失い転倒.救急室へ運ばれCTが施行された.連続する8スライスを2×4のタイル表示で提示してある (1a).左前頭葉の出血が脳室穿破を起こしている.またクモ膜下出血と左円蓋部の硬膜下血腫も確認可能である.矢印の部分に動脈瘤を思わせるような小さな結節影が存在することに気づき,動脈瘤を疑い引き続いてCTAが施行された (1b).左中大脳動脈に動脈瘤が確認可能である (矢印).下角開大を伴っており水頭症の所見である (矢頭).直後に血管撮影室へ運ばれて血管内治療 (コイリング) で一命をとりとめた.
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