ⓔ図18-4-8 感覚神経電位における位相の相殺 (phase cancellation) (木村 淳,幸原伸夫:神経伝導検査と筋電図を学ぶ人のために,医学書院,2003)
感覚神経伝導検査では,個々の神経活動電位の総和を記録している.個々の活動電位の持続時間は短いため,近位刺激で伝導距離が長くなると,下図のように伝導時間のばらつきにより電位の位相のずれが起こり,位相の相殺を生じる.このため感覚神経では正常でも伝導距離が長いほどSNAP振幅は小さくなり,持続は長くなる.
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