ⓔ図8-5-29 冠動脈CT血管造影によるイベント発生予測
A:CONFIRMでは,狭心症が疑われ冠動脈CT血管造影を施行された2万4775例を登録し,平均2.3年間の追跡結果を示す.健常者では良好な生存率を示すが,病変枝数が増えるに従い低下した.
B:SCOT–HEARTでは,安定狭心症患者を標準治療単独群と冠動脈CTA施行群に割り付け,5年間の心血管イベント発生率を比較したところ,冠動脈CTAを施行することでイベント発生の抑制が示された (標準治療単独群3.9%,冠動脈CTA施行群2.3%,ハザード比0.59,95%信頼区間:0.41~0.84,
p
=0.004).
C:PREDICTはわが国における臨床試験である.冠動脈プラーク性状評価で脆弱性プラークを示唆する高リスクプラークを有するとイベント発生率が上昇することが示された.
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