ⓔ図9-2-11 頸動脈超音波像
頸動脈超音波においては,内膜中膜肥厚 (intima–media thickness: IMT) が重要であり,その存在は,高血圧などによる血管障害の形態的評価の指標となる.IMTは高血圧や糖尿病,脂質異常の存在により増加する.総頸動脈と頸動脈洞の移行部より10 mm中枢側の遠位壁で測定したIMTをIMT–C10とよび1.1 mm以上を異常とする.IMTが限局性に隆起しているときこれを粥腫 (プラーク) とよぶ.左図は長軸断面,右図は短軸断面であり,矢印はプラークを示す.
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