H21年3月11日より「三朝のジンショ」は重要無形民俗文化財に指定されております.
鳥取県東伯郡三朝町三朝に伝承される五月節句の綱引きで,藤蔓を材料にして綯い上げた雌雄2本の巨大な綱を繋ぎ合わせて激しく引き合い,その勝敗によって五穀豊穣などを占う行事である.・・・・・・・・
・・・・・・・・綱に触れたものは1年間,無病息災でいられるとされ,綱の一部を切り取って持ち帰るものも少なくない.また,綱引きが行われる通りに綱を運び出す綱出しでは,男性たちが大綱の腹を地面に打ち付けながら,綱を引きづるように運び出す.・・・・・・・・
三朝のジンショ 大綱引きの陣所(野津龍撮影)
(朝倉書店「祭・芸能・行事大辞典」p1682より抜粋)
因幡の菖蒲綱引きとは,因幡地方に行われる綱引きで,1987年(昭和62年)に国の重要無形民俗文化財に指定されたものを指す.・・・・・・・・
・・・・・・・・2本の「竜の綱」を作り,新町と古町の少年たちがそれぞれの地区に門付けし,玄関先にその綱を激しく打ちつけて清め祓いをする.そのあと,2本の綱をつないで新町と古町の境界で綱引きをし,・・・・・・・・
因幡の菖蒲綱引き 菖蒲綱で門付けする少年たち(著者撮影)
(朝倉書店「祭・芸能・行事大辞典」p140より抜粋)
・・・・・・・・,伝統的な綱引は信仰や儀礼を背景に持ち,広く世界的に行われてきた.・・・・・・・・.日本の伝統的綱引は,小正月,端午節句,盆,八朔,十五夜,亥の子などの行事として広くおこなわれている・・・・・・・
西南日本では盆や十五夜の綱引が盛んで,壱岐の盆綱,川内の大綱引,屋久島の十五夜綱引などが知られている.沖縄では今日なお各地で綱引が盛んに行われ,平敷令治『沖縄の祭祀と信仰』(1990)には,1988年(昭和63)現在で304か所の伝承地のうち170か所に現存が確認されている.沖縄本島,なかでも島尻地方に多く,多彩な民俗芸能を伴う.時期は様々だが,6月のカシチー綱が典型である.・・・
(朝倉書店「祭・芸能・行事大辞典」p1163-1164より抜粋)
兵庫県美方郡新温泉町久谷で,6月5日に行われる,日本海沿岸部で行われている,五月節供の綱引き行事の一つ.・・・・・・・・
綱引きは,久谷川と瀬間谷川にはさまれたナカミチと呼ばれる公道上で夜8時頃から行われる.子供組と大人組(若連中)が7番綱を引くが,1番ごとに石場突き唄に合わせて,「エイトー,エイトー」と掛け声をかけて綱で地面を打つ.歌が7節唄われると,それを待って綱を引き合う.・・・・・・・・
但馬久谷の菖蒲綱引き(著者撮影)
(朝倉書店「祭・芸能・行事大辞典」p1088より抜粋)
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