H21年3月11日より「佐伯灯籠」は重要無形民俗文化財に指定されております.
京都府亀岡市稗田野町の佐伯集落で8月14日の旧盆に行われる灯籠祭.灯籠には2種類あり,神灯籠と台灯籠と呼ばれる.・・・・・・・・
神灯籠には,1番お能(御幣,指児竹,花キリコ),2番種蒔き(白キリコ,指児竹,花キリコ)3番田植え(2番に同じ),4番稲刈り(2番に同じ),・・・・・・・・
・・・・・・・・人形芝居は御所模型を背景にし,その前面にある高欄幕との間の空間で操られる.・・・・・・・・人形は指し人形で一人遣い,遣い手は心串の太い差し棒を左手に持ち,右手で人形の両手の細い差し棒を動かす.
(朝倉書店「祭・芸能・行事大辞典」p718より抜粋)
福岡県八女市宮野町,福島八幡宮で秋の彼岸の3日間上映される.燈籠人形の起源は,延享元年(1744)福島八幡宮放生会に氏子が人形の燈籠を奉納したのが始まりとされる.・・・・・・・・
・・・・・・・・舞台の両側から人形を台車に据え,細い竿でおしたり引いたりして操作する横遣いによって動く.上演演目は「春景色筑紫潟名島詣」「吉野山狐忠信静の舞」・・・・・・・・
八女福島の燈籠人形(八女伝統工芸館)
(朝倉書店「祭・芸能・行事大辞典」p1803-1804より抜粋)
群馬県安中市中宿で伝わる人形芸.中宿の鎮守諏訪神社の夏の例祭(7月27日)前後に上演された.
口碑では江戸時代の明暦2〜3年(1656〜57)頃に始まったという.・・・・・・・・
人形は70〜80cm,和紙製で木型を抜いて作成.胴は割竹で骨組みし和紙の衣裳を着け,胴体部中央に回転するカンテラを装置する.背景も和紙製.種油と蝋で彩色された背景・人形が・・・・・・・・
(朝倉書店「祭・芸能・行事大辞典」p88より抜粋)
群馬県安中市中宿の燈籠人形・福岡県八女市八女福岡の燈籠人形等がある.・・・・・・・・
灯籠は元来魂迎えの盆灯籠であり,室町時代には風流化し,趣向を楽しむ風俗が広がった.風流燈籠の趣向の一つに「アヤツリ灯炉」(『看聞御記』永享4年8月7日条)があった.この記事は灯籠を台にして人形等のアヤツリを仕組んだものとも解されているが,灯籠人形はこうした人形のアヤツリが仕組まれた風流灯籠を源流に・・・・・・・・
(朝倉書店「祭・芸能・行事大辞典」p1223より抜粋)
山車・屋台などども呼ばれる曳山に装置された人形.神像や伝説・物語・能・歌舞伎等に取材した人形が多い.1体の大型の立居人形が基本であるが,・・・・・・・・.からくり人形は名古屋型の山車が一つの典型といってもいい.愛知・岐阜県地方に数多く分布する.滋賀県大津市の大津祭(10月第2土曜・日曜)の13輛の曳山は古風なからくり人形を残している.茨城県の日立風流物(4月の日立市のさくらまつりに公開)は5層の巨大な人形舞台・・・・・・・・
山車人形 大津祭(著者撮影)
(朝倉書店「祭・芸能・行事大辞典」p1087より抜粋)
外から見えない細工・仕掛けを用いた間接操作によって動く人形.糸・ぜんまい・水・火・砂等を動力に,人形が精巧な動きを見せる.・・・・・・・・
・・・・・・・・山車からくり人形は,祭礼の山車・屋台を舞台に奉納上演される人形戯で,その伝統は全国各地に残るが特に中部地方の愛知・岐阜県に数多く分布する.中でも集中する名古屋の山車からくり人形は竹田からくりを基盤に発達したものといわれ,江戸時代後期には専門の人形師も輩出,・・・・・・・・
(朝倉書店「祭・芸能・行事大辞典」p457より抜粋)
「祭」1000項目 「芸能」1050項目 「行事」1800項目 「音楽」800項目「イベント」850項目 分類別索引付
[阿波踊り][イザイホー][万国博覧会][アイヌの歌舞][神迎え][歌垣]等から,[さんじもさ音頭][唐土の鳥][カネサル][祈雨][ほかいびと][なれなれ][デモ][文化祭][ヘルスセンター][ライブハウス]等も収録