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内容紹介
現在の日本語をとりまく環境の変化を敏感にとらえ,孤立した日本語,あるいは等質的な日本語というとらえ方ではなく,可能な限りグローバルで複合的な視点に基づいた新しい日本語学の事典。言語学の関連用語や人物,資料,研究文献なども広く取り入れた約3500項目をわかりやすく丁寧に解説。読者対象は,大学学部生・大学院生,日本語学の研究者,中学・高校の日本語学関連の教師,日本語教育・国語教育関係の人々,日本語学に関心を持つ一般読者などである。
編集部から
日本図書館協会選定図書2015
特価(本体65000円+税)は2015年4月まで。それ以後は定価(本体75000円+税)になります。
【2014年11月7日、読売新聞に本書の記事が掲載されました!】
●十余年の歳月をかけ,編み出された事典の最高峰
●約600名による執筆,3500項目を五十音順に配列
●本邦初,全項目に英文を付記
●巻末に各種付録を掲載(日本語関係年表,古典文献目録,英和対照表など)
●刊行のことば
近年の科学技術の飛躍的な発達により、世界は時間と距離の制約から解放されつつあります。その結果、日本語は、周辺諸国をはじめ世界の言語との接触の機会が格段に増えました。また、前世紀の後半に進行した社会の変革は、今世紀に入り、ますます日本語に多様化をもたらしつつあります。
ここに、『日本語大事典』を編むにあたり、そうした日本語をとりまく環境の変化を敏感にとらえ、孤立した日本語、あるいは等質的な日本語というとらえ方ではなく、可能なかぎりグローバルで複合的な視点に基づいた新しい日本語学事典を編集したいという意図の下に、この事典を企画しました。
また、二十世紀を迎えたとき、私たちはソシュールの新しい言語理論によって言語研究が飛躍的に進展したことを記憶しています。この二十世紀の言語研究の理論・方法・分析の蓄積を将来に伝え、二十一世紀の言語研究の更なる発展に生かしたいという考えも本事典の企画の根底にあります。
さらに、日本語研究が今後大きな広がりを見せるには、専門の研究者の育成とともに、日本語を学ぶ外国人、日本語に関心をもつ一般の人たちの興味や疑問に答えることが不可欠であると考えます。豊富な内容とわかりやすい解説により、一般の人たちに日本語のおもしろさや奥深さを伝えることも、本事典のめざすところです。 (序文より)
執筆者紹介
●編集代表
佐藤武義(東北大学名誉教授)
前田富祺(大阪大学名誉教授)
●編集委員
工藤真由美(大阪大学教授)
坂梨隆三(東京大学名誉教授)
迫野虔徳(九州大学名誉教授)
杉戸清樹(前国立国語研究所長)
早田輝洋(前大東文化大学教授)
飛田良文(国立国語研究所名誉所員)
村上雅孝(東北大学名誉教授)
山梨正明(京都大学名誉教授)
湯澤質幸(筑波大学名誉教授)
吉田和彦(京都大学教授)
小林 隆(東北大学教授 幹事)
ジスク マシュー(山形大学助教 欧文翻訳監修)