朝倉心理学講座 1 心理学方法論

海保 博之(監修)/渡邊 芳之(編)

海保 博之(監修)/渡邊 芳之(編)

定価 3,740 円(本体 3,400 円+税)

A5判/200ページ
刊行日:2007年09月25日
ISBN:978-4-254-52661-5 C3311

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内容紹介

心理学の方法論的独自性とその問題点を,近年の議論の蓄積と現場での実践をもとに提示する。〔内容〕〈心理学の方法〉方法論/歴史/測定/〈研究実践と方法論〉教育実践研究/発達研究/社会心理学/地域実践/研究者と現場との相互作用

編集部から

目次

第1部 心理学の方法論
1.心理学と方法  
 1.1 方法とは何か 
 1.2 方法と研究者社会 
 1.3 サンプリングの問題  
 1.4 方法を選ぶこと、方法を作ること 
2.近代心理学の成立と方法論確立の関係?「心理学的方法」前史序説  
 2.1 はじめに  
 2.2 17世紀後半以降の心理学的主題から  
 2.3 カントの不可能宣言とその歴史的意義  
 2.4 感覚生理学と精神物理学の方法 
 2.5 実験を中心にした心理学の成立  
 2.6 補論 ヴント以後の心理学から  
 2.7 「方法」前史の意義 
3.測定をめぐる問題?いったい何を測定しているのか? 
 3.1 「測定」の辞書的意味と心理学  
 3.2 「実験」の威力 
 3.3 人を測ることの意味 
 3.4 妥当性概念の評価 
 3.5 質的心理学の可能性 

第2部 研究実践と方法論
4.教育実践研究のための方法 
 4.1 はじめに:研究の対象領域とその志向性  
 4.2 心理学的プロセスとして教員養成教育を考える 
 4.3 カード構造化法の開発と現場での適用 
 4.4 実践を支えるためのシステムの開発  
5.発達研究における変化?高齢者介護研究を通して
 5.1 高齢者介護研究の視点 
 5.2 介護研究における変化 
 5.3 状況に応じて構成を変える介護者の目標:質問紙調査 
 5.4 状況に応じ移動する利用者と介護者の意図:観察研究  
 5.5 変化における意味の生成:面接調査  
 5.6 発達研究におけるケア関係という視点 
6.社会心理学の方法論的問題?質的データの二段活用  
 6.1 理論の対立  
 6.2 方法・アプローチの選択  
 6.3 ナラティヴ・アプローチによる質的データの収集  
 6.4 ナラティヴ(語り)の分析  
 6.5 質的データの量的分析 
 6.6 名人芸から作業手続きの標準化へ  
7.Think Globally, Act Locally!?臨床心理学における地域実践の方法論に向けて 
 7.1 はじめに:実践の方法論について考える  
 7.2 あるローカルな実践  
 7.3 実践の多様性と共通性:方法論に向けて 
 7.4 心理臨床実践の方法論に向かって  
8.環境問題へのゲーミングの導入とその展開 
 8.1 社会心理学から環境問題に取り組む  
 8.2 ゲーミングによる研究実践 
 8.3 市民活動から社会心理学研究へ 
 8.4 説得納得ゲーム(SNG)に盛り込まれた発想  
 8.5 環境教育プログラムへの展開 
 8.6 行政職員研修への転用  
 8.7 SNGの転用とその事例  
 8.8 転用における課題 
 8.9 ゲーミングによる知識生産  

心理学方法論を探求するための文献ガイド  

事項索引  
人名索引  

執筆者紹介

【執筆者一覧】(執筆順)
渡邊芳之,サトウタツヤ,尾見康博,井上裕光,川野健治,篠田潤子,三井宏隆,平野直己,杉浦淳吉

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