朝倉心理学講座 3 発達心理学

海保 博之(監修)/南 徹弘(編)

海保 博之(監修)/南 徹弘(編)

定価 3,960 円(本体 3,600 円+税)

A5判/232ページ
刊行日:2007年05月15日
ISBN:978-4-254-52663-9 C3311

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内容紹介

発達の生物学的・社会的要因について,霊長類研究まで踏まえた進化的・比較発達的視点と,ヒトとしての個体発達的視点の双方から考察。〔内容〕I.発達の生物的基盤/II.社会性・言語・行動発達の基礎/III..発達から見た人間の特徴。

編集部から

目次

0. 心理学における行動発達 
 0.1 発達の生物的背景
 0.2 ヒトを含む霊長類の生物的特徴
 0.3 サル類と比較した人間の特徴 
 0.4 発達の文化的・社会的背景 

第1部 発達の生物的基盤
1. 発達の行動遺伝学
 1.1 はじめに  
 1.2 遺伝と発達  
 1.3 行動遺伝学の基礎  
 1.4 近交系比較と交雑法 
 1.5 選択交配  
 1.6 量的形質遺伝子座解析  
 1.7 突然変異体解析 
 1.8 近交系から派生した系統 
 1.9 トランスジェニック動物 
 1.10 ノックアウトマウス 
 1.11 今後の行動遺伝学の展望 
2. 胎児期と周生期の行動発達 
 2.1 胎児期の行動発達 
 2.2 周生期の行動発達 
3. 身体成長と行動発達?マカカ属サルの研究から
 3.1 なぜ,サルの発達を学ぶのか  
 3.2 身体成長と成熟の過程 
 3.3 サルの行動発達 
4. 霊長類の比較発達 
 4.1 はじめに:個体発達を比較する 
 4.2 生活史の改変  
 4.3 行動発達の類似とずれ 
 4.4 他者とかかわる知性の発達と進化  
 4.5 ヒトの心の霊長類的起源と個体発達的改変 

第2部 社会性・言語・行動発達の基礎
5. 発達の進化?乳児の「有能性」の先にあるもの
 5.1 発達と進化 
 5.2 進化とは何か 
 5.3 ポルトマンの「生理的早産説」をめぐって 
 5.4 有能性の先にあるもの(1):適用される文脈?母親の顔認知を通じて 
 5.5 有能性の先にあるもの(2):生態学的環境への適応としての有能性  
 5.6 有能性の先にあるもの(3):モジュールの進化 
 5.7 ヒトの発達の理解に向けて  
6. アタッチメントと行動発達 
 6.1 アタッチメントとは 
 6.2 アタッチメントの発達 
 6.3 アタッチメント・パターン 
 6.4 内的ワーキング・モデル 
 6.5 アタッチメントと精神病理・問題行動 
 6.6 アタッチメントとさまざまな領域の発達 
7. 言語発達と言語障害 
 7.1 導   入  
 7.2 言語発達の概要 
 7.3 言語発達の生物学的基礎 
 7.4 言語発達の社会的基礎:社会認知理論  
 7.5 言語発達障害  
8. 超低出生体重児の行動発達 
 8.1 超低出生体重児の増加と予後の問題  
 8.2 発達障害の出現率  
 8.3 認知発達と予測因子 
 8.4 認知発達におけるキャッチアップと10歳の壁  
 8.5 行動問題の出現率  
 8.6 超低出生体重児の障害予測  
 8.7 発達障害や行動問題を含む総合的評価の必要性  

第3部 人間発達の特徴
9. 子どもの発達と親?子どもの就寝と子別れについて
 9.1 親子関係の本質 
 9.2 母親による子どもの分離  
 9.3 母子の分離を実現するもの 
 9.4 子どもの主張  
 9.5 コンフリクトの深層  
10. 乳幼児のきょうだい関係と仲間関係 
 10.1 乳幼児期のきょうだい関係  
 10.2 乳幼児期の仲間関係  
11. 青年と発達加速 
 11.1 発達加速現象  
 11.2 発達加速現象の影響 
 11.3 「発達加速」研究のこれから 
12. おもいやり行動と社会的発達 
 12.1 おもいやり行動 
 12.2 おもいやり行動に関連する諸要因 
 12.3 おもいやりのある子の特徴とその社会化  
 12.4 攻撃行動・反社会的行動 
 12.5 道徳性の発達  
13. 青年の時間的展望 
 13.1 時間的展望の定義 
 13.2 青年期の時間的展望  
 13.3 青年期の時間的展望に関する実証的研究  
 13.4 まとめと今後の研究方向 

事項索引
人名索引 

執筆者紹介

【執筆者一覧】
南徹弘,加藤克紀,児玉典子,土田順子,吉田高志,竹下秀子,橋彌和秀,繁多進,岩立志津夫,金澤忠博,根ヶ山光一,小島康生,日野林俊彦,二宮克美,都筑学
(執筆順)

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