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朝倉心理学講座 16 思春期・青年期臨床心理学
内容紹介
人格形成や発達の観点から,思春期,青年期の心理臨床的問題を理論・実践両面から考える。〔内容〕Ⅰ自己と他者をめぐって(自己意識/関係)/Ⅱ思春期・青年期の心の諸相(不登校/性/非行/自傷)/Ⅲ思春期・青年期の心理臨床。
編集部から
目次
第1部 自己と他者をめぐって
1. 思春期・青年期の意味
1.1 思春期・青年期の位置づけ
1.2 思春期の特徴
1.3 青年期の特徴
2. 大人になることの難しさ
2.1 「大人化」イメージの混迷
2.2 大人への階段の段差
2.3 希望とあきらめの間での「大人化」
3. 自己との出会いとゆらぎ
3.1 青年期前期での自己体験
3.2 青年期後期での自己体験
4. 思春期・青年期の人間関係―メディアの影響を中心に
4.1 諸現象に見る思春期・青年期の人間関係
4.2 青年期の人間関係の不易と流行
5. 思春期・青年期の親離れの過程―心理臨床の事例から
5.1 心理臨床場面での事例
5.2 事例に見る親離れ
5.3 親離れについてのまとめ:各事例が親離れに至るまで
第2部 思春期・青年期の心の諸相
6. 不登校
6.1 今日における不登校
6.2 不登校臨床の歴史
6.3 発達課題と不登校
6.4 解離と不登校
6.5 身体と不登校
6.6 絵画法を通した不登校への支援・援助
6.7 臨床動作法による支援
6.8 家族における支援
6.9 学校内における支援
6.10 地域システムによる支援
7. 性・ジェンダー
7.1 身体の成熟と性の受容
7.2 摂食障害
8. ひきこもりの過去と現在
8.1 「こもる」ということの意味
8.2 ひきこもりをめぐる歴史的理解
8.3 ひきこもりの分類と実態
8.4 ひきこもりの支援と治療
8.5 今後に求められること
9. 非 行
9.1 少年法による非行の定義
9.2 非行の類縁概念と非行概念の性質
9.3 非行臨床
9.4 非行臨床領域の研究について
10. 傷つくこころと身体―自傷の心理
10.1 はじめに:中核自己の欠損と自傷
10.2 解離の適応的側面と病理的側面
10.3 症例提示
10.4 サテライト人格と解離されたペルソナ
10.5 自傷行為の人格システム内力動とその理解
第3部 思春期・青年期の心理臨床
11. 思春期・青年期の心理臨床―男性の場合
11.1 思春期・青年期の様相
11.2 思春期・青年期男性の事例
11.3 事例から見た思春期・青年期男性の諸問題
12. 思春期・青年期の心理臨床―女性の場合
12.1 思春期の始まり
12.2 思春期から青年期へ
12.3 青年期はいつ終わるのか
12.4 永遠の課題としての親子関係
12.5 事例を通しての検討
13. ひとは十代をどう通過するか―臨床の場から考える青年期
13.1 年代のとらえ方から見た青年期
13.2 病態から見た発達段階
13.3 青年期の拡大と社会背景
13.4 生涯発達心理学という枠組み
13.5 教育と十代
13.6 青年との付き合い方
13.7 青年期のこれから
事項索引
人名索引
執筆者紹介
【執筆者一覧】
伊藤美奈子,伊藤(阿部)一美,森岡正芳,高石浩一,長峰伸治,藤岡孝志,播磨俊子,高石恭子,川畑直人,康 智善,西井克泰,菅 佐和子,清水將之(執筆順)