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内容紹介
《本書は『制御の事典』(2015年刊)を底本として刊行したものです》 制御技術は現代社会を支えており,あらゆる分野で応用されているが,ハードルの高い技術でもある。また,これから低炭素社会を実現し,持続型社会を支えるためにもますます重要になる技術であろう。《本書は,制御の基礎理論と現場で制御技術を応用している実際例を豊富に紹介した実践的な事典である。企業の制御技術者・計装エンジニアが,高度な制御理論を実システムに適用できるように編集,解説した。
編集部から
・現在いろいろな分野で使われており,今後ますますその利用が広まっていくであろう「制御」について,基礎理論から実社会での応用事例まで網羅して解説した研究者,実務者にとって待望の総合的成書
・読者対象
ロボット,工作機械,重機械工業,機械,電気,電機,建設,自動車,造船,航空宇宙など制御関連の技術者,研究者.
工学,理学および関連の大学関係者,大学院生,学生.
大学,企業および公共図書館.
目次
内容目次
第1部 制御系設計の基礎編
1章 信号とシステム
2章 モデリングと低次元化
3章 古典制御
4章 時間領域におけるシステム表現
第2部 制御系設計の実践編
1章 PID制御
1A PID,I-PD制御
1B ロバストPID制御器のパラメータ平面による設計
1C ニューラルネットを利用したチューニング
2章 位相進み,位相遅れ補償制御
3章 極指定
4章 非干渉化
5章 オブザーバ
6章 カルマンフィルタ
7章 LQ制御
8章 LQI制御
9章 LQG/LTR制御
10章 ロバスト制御
11章 H∞ 制御
12章 離散時間H∞ 制御
13章 サンプル値H∞ 制御
14章 定数スケールドH∞ 制御
15章 H2制御
16章 L1制御
17章 μ設計
18章 LMIに基づくシステム解析と制御系設計
19章 ゲインスケジュールド制御
20章 凸最適化
21章 非線形制御
22章 フィードバック線形化
23章 非ホロノミック制御
24章 非線形H∞制御
25章 スライディングモード制御
26章 適応制御
27章 モデル規範型適応制御
28章 セルフチューニングコントロール
29章 適応バックステッピング
30章 単純適応制御
31章 適応オブザーバー
32章 後退ホライズン制御
33章 モデル予測制御
34章 予見制御
35章 むだ時間系の制御
36章 学習制御
37章 知的制御
38章 ニューロ制御
39章 ファジィ制御
40章 ニューロ・ファジィ制御
41章 遺伝的アルゴリズム
42章 GPに基づく制御系設計
43章 受動性に基づく制御
44章 スーパバイザ制御
45章 ハイブリッド制御
46章 部分空間同定法
第3部 制御系設計の応用編
1章 鉄鋼業
2章 化学工業
3章 工作機械
3.1 工作機械の制御
3.2 びびり振動制御と高速同期軸制御
3.3 工作機械の変動ロストモーション補正制御
4章 自動車工業
4.1 4輪アクティブ操舵・制駆動統合制御による車両運動の安定化
4.2 電動パワーステアリング(EPS)のモデリングと制御
4.3 エンジンの制御
4.4 車車間通信を用いた車群安定ACCの設計法
4.5 ハイブリッドトラックにおけるモデリングと制御
4.6 燃料電池におけるスライディングモード制御の適用事例
4.7 乗用車のスライディングモード制御
4.8 電動自動車用電池
4.9 隊列走行制御
5章 重機械工業
5.1 タワークレーンの振れ止め制御
5.2 アクティブ制御
5.3 航空機用発電システム
5.4 ヘリコプタ用エンジン制御装置
5.5 電池駆動路面電車のバッテリ充放電制御
5.6 新幹線高速化とサスペンションの制御
5.7 船舶自動操船システム
5.8 発電用ガスタービン制御システム
5.9 連続鋳造設備向け鋳型振動装置
5.10 流動床ごみ焼却炉燃焼制御
5.11 移動式サッカーフィールド
5.12 風車の制御
6章 ロボット制御技術
6.1 産業用ロボット
6.2 ワイヤ型多関節ロボット
6.3 力制御の組立作業ロボット
6.4 歩行リハビリテーション支援ロボット
6.5 リハビリテーションアーム
6.6 手術ロボットの制御
6.7 アミューズメントロボット
6.8 倒立二輪ロボットの安定化と走行制御
6.9 災害救助ロボット
6.10 油圧駆動型双腕レスキューロボット
6.11 マスター・スレーブロボット
7章 メカトロニクス制御技術
7.1 磁気軸受
7.2 電力貯蔵磁気軸受フライホイール搭載型電気自動車
7.3 磁気案内エレベータ
7.4 ハードディスク装置
7.5 ガルバノスキャナ
7.6 外乱オブザーバの半導体露光装置ステージ制御系への応用
7.7 光ディスクドライブ
7.8 リニア共振アクチュエータのフィードバック制御
7.9 サーボ製品におけるオブザーバ設計手法の応用
8章 航空宇宙分野における制御技術
8.1 航空機の制御
8.2 移動体の制御に適した小型姿勢センサ
8.3 自律無人ヘリコプタ
8.4 無人航空機の誘導制御のためのナビゲーション
8.5 モデルベース手法による無人ヘリコプタの制御系設計
8.6 マルチロータヘリコプタの自律制御
8.7 無人飛行船(成層圏プラットホーム)
8.8 H-ⅡAロケットの姿勢制御技術
8.9 人工衛星
8.10 超小型衛星の姿勢制御
9章 無線通信システム分野の制御技術
10章 農業・食料生産分野の制御技術
執筆者紹介
編集委員代表
野波健蔵 千葉大学
水野 毅 埼玉大学
編集委員(五十音順)
足立修一 慶應義塾大学
池田雅夫 大阪大学
大須賀公一 大阪大学
大日方五郎 中部大学
木田 隆 電気通信大学
永井正夫 (一財)日本自動車研究所
平田光男 宇都宮大学
松野文俊 京都大学