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内容紹介
自然界のすべての諸現象を対象に時間軸を中心として,総合的に把握しようとするのが自然史である。その中から,宇宙の歴史,地球の歴史,化石(古生物)の自然史,植生の自然誌,霊長類の歴史について,わかりやすくていねいに解説した。
編集部から
目次
1章 序論
1.1 自然史とは
1.2 自然史の対象
1.3 自然史の必要性
1.4 現代の自然観と自然災害
1.5 内容の概略
2章 宇宙の歴史
2.1 宇宙の階層構造
2.2 膨張する宇宙
2.3 ビッグバンモデル
2.4 「無」からの宇宙創成とインフレーション
2.5 ビッグバンによる元素合成と天体の誕生
2.6 星の進化Ⅰ:原始星の形成から主系列星へ
2.7 星の進化Ⅲ:赤色巨星から星の死へ
2.8 星内核反応と元素の起源
3章 地球の歴史と物質進化
3.1 自然界の舞台―時間と空間の再認識
3.2 原始太陽系から現在の地球まで―自然史こおける物質進化としての認識
3.3 自然史における物質の多様性―その秩序と変化の自然史
4章 古生物の自然史:地球生命とその多様性
―フジツボ類の自然史を例に
4.1 はじめに
4.2 化石の生物学
4.3 「種」の成立と分化―フジツボ類を例として
4.4 フジツボ類の自然史
5章 人とかかわる植生史
5.1 はじめに
5.2 近過去の自然復元
5.3 植生の歴史生態学
5.4 植物相に残された過去
5.5 植物州に現れる人問のインパクト
5.6 生育地モニタリングとしての植物群落レッドデータブック
5.7 群落構造解析による歴史の復元
5.8 おわりに―歴史から保全へ
6章 霊長類の歴史
6.1 主役交代―チュチュルブ・インパクト
6.2 原猿類の隠れ里,マダガスカル
6.3 アフリカとアジアの原猿類
6.4 原猿類と真猿類のはざまに
6.5 広鼻猿類―パナマ陸橋と南アメリカの真猿類
6.6 狭鼻猿類―アジアとアフリカの真猿類
6.7 ヒト上科(類人猿)―尾のない狭鼻猿類
6.8 人類の未来
索 引