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調査法ハンドブック
大隅 昇(監訳)
内容紹介
社会調査から各種統計調査までのさまざまな調査の方法論を,豊富な先行研究に言及しつつ,総調査誤差パラダイムに基づき丁寧に解説する.〔内容〕調査方法論入門/調査における推論と誤差/目標母集団,標本抽出枠,カバレッジ誤差/標本設計と標本誤差/データ収集法/標本調査における無回答/調査における質問と回答/質問文の評価/面接調査法/調査データの収集後の処理/調査にかかわる倫理の原則と実践/調査方法論に関するよくある質問と回答/文献
編集部から
原題:Survey Methodxology
監訳者の大隅昇先生主催の「テキスト・マイニング研究会」のサイトはこちらになります.
http://wordminer.org/
目次
第1章 調査方法論入門
1 .1 はじめに
1 .2 調査研究の略史
1 .3 現行の調査のいくつかの例
全国犯罪被害調査(NCVS)/薬物使用と健康に関する全国調査(NSDUH)/消費者調査(SOC)/全国学力達成度調査(NAEP)/行動危険因子監視システム(BRFSS)/最新雇用統計プログラム(CES)
1 .4 調査方法論とは何か?
1 .5 調査方法論の課題
1 .6 本書について
第2章 調査における推論と誤差
2 .1 はじめに
2 .2 設計の観点から見た調査の循環過程
2 .3 調査の品質の観点から見た調査の循環過程
2 .4ここまでのまとめ
2 .5いろいろな統計量の誤差の考え方
2 .6 要約
第3章 目標母集団,標本抽出枠,カバレッジ誤差
3 .1 はじめに
3 .2 母集団と標本抽出枠
3 .3 標本抽出枠のカバレッジ特性
3 .4 一般的な目標母集団とその抽出枠問題
3 .5 カバレッジ誤差
3 .6 アンダーカバレッジの低減
3.7 要約
第4章 標本設計と標本誤差
4 .1 はじめに
4 .2 標本と推定値
4 .3 単純無作為抽出
4 .4 集落抽出法
4 .5 層別と層別抽出
4 .6 系統抽出法
4 .7 実務における厄介な問題
4 .8米国の電話加入世帯における個人の標本抽出
4 .9 要約
第5章 データ収集法
5 .1 データ収集のさまざまな手法
5 .2 適切な調査方式の選択
5 .3 さまざまなデータ収集法が調査誤差に及ぼす影響
5 .4 複数のデータ収集方式の利用
5 .5 要約
第6章 標本調査における無回答
6 .1 はじめに
6 .2 3種類のおもな調査不能
6 .3 無回答は調査統計量の品質にどのように影響するか?
6 .4 回答率および非回答率の計算
6 .5 時間経過にともなう回答率の傾向
6 .6 項目無回答
6 .7 調査不能を減らすための調査設計の特徴
6 .8 要約
第7章 調査における質問と回答
7 .1 調査測定における代替法
7 .2 質問への回答における認知過程
7 .3 調査質問への回答時の問題
7 .4 適切な質問を作成するための指針
7 .5 要約
第8章 質問文の評価
8 .1 はじめに
8 .2 専門家による吟味
8 .3 フォーカス・グループ
8 .4 認知的面接法
8 .5 調査現場における予備調査と行動コーディング
8 .6 無作為化実験あるいはスプリット-バロット法
8 .7 質問文の基準を適用すること
8 .8 質問文評価ツールの要約
8 .9 測定品質の概念と統計的推定値の関連づけ
8 .10 要約
第9章 面接調査法
9 .1 調査員の役割
9 .2 調査員による偏り
9 .3 調査員変動
9 .4 調査員による偏りを減らすための戦略
9 .5 調査員にかかわる変動を減らすための戦略
9 .6聴取の標準化に関する論争
9 .7 調査員の管理
9 .8 要約
第10 章 調査データの収集後の処理
10 .1 はじめに
10 .2 コーディング
10 .3 数値データのファイルへの入力
10 .4エディティング
10 .5 重みづけ
10 .6 項目欠測データの補定
10 .7 複雑な標本に適した標本抽出分散の推定
10 .8 調査データの文書化とメタデータ
10 .9 要約:調査後の処理
第11章 調査研究における倫理の科学的公正性
11 .1はじめに
11 .2 研究の実施基準
11 .3 顧客対応に関する基準
11 .4 一般への公開に関する基準
11 .5 回答者に対処するための基準
11 .6 新たな倫理的問題
11 .7 被験者の諸問題に関する研究管理上の実務
11 .8調査におけるインフォームド・コンセント規約に関する研究
11 .9 調査員による改竄を発見し修正するための手続き
11 .10情報開示制限手続き
11 .11 要約と結論
第12 章 調査方法論に関するよくある質問と回答
12 .1 はじめに
12 .2 質問とその回答
文 献
執筆者紹介
■監訳者
大隅 昇
■訳 者
大隅 昇
松本 渉
氏家 豊
村田磨里子
鳰 真紀子
原著者:Robert M.Groves,Floyd J.Fowler Jr.,Mick P.Couper,James M.Lepkowski,Eleanor Singer,Roger Tourangeau