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現代物理学
江沢 洋(著)
内容紹介
理論物理学界の第一人者が,現代物理学形成の経緯を歴史的な実験装置や数値も出しながら具象的に描き出すテキスト。数式も出てくるが,その場所で丁寧に説明しているので,予備知識は不要。この一冊で力学から統一理論にまで辿りつける!
編集部から
目次
1. 力学的な世界観
1.1 自然は時計になった
1.2 力と運動とを語る言語
1.3 力の法則
1.4 ベクトル
1.5 速度と加速度の概念
1.6 微分法と積分法
1.7 運動の法則
1.8 単振動
1.9 速度ベクトルと加速度ベクトル
1.10 運動の法則―一般の場合
1.11 楕円運動
1.12 角運動量の保存
1.13 万有引力
1.14 因果律
1.15 演習問題
2. 電磁場と光
2.1 電 気
2.2 場という概念
2.3 電磁場の基礎法則
2.4 電 磁 波
2.5 演習問題
3. 相対性理論(1)
3.1 運動の相対性と電磁現象
3.2 マイケルソン-モーリーの実現
3.3 ローレンツ短縮
3.4 ローレンツの電子論
3.5 マクスウェル方程式のローレンツ変換
3.6 偏微分の変数変換
3.7 演習問題
4. 相対性理論(2)
4.1 同時刻の定義
4.2 4次元世界
4.3 走る時計は遅れる
4.4 相対論的力学
4.5 運動量とエネルギーのローレンツ変換
4.6 一般相対性理論へ
4.7 演習問題
5. 原子論の発展
5.1 ギリシアの原子論
5.2 錬金術から化学へ
5.3 原子質量の比
5.4 気体の体積と分子数
5.5 気体分子の速さ
5.6 気体分子の大きさ
5.7 演習問題
6. 電子とその役割
6.1 電子の発見
6.2 ゼーマン効果
6.3 金属中の伝導現象
6.4 自由電子の数と比熱の問題
6.5 演習問題
7. 放射能の発見と原子核
7.1 放射能は原子のもの
7.2 原子の壊変
7.3 確率法則
7.4 変位則と同位体
7.5 原子核の発見
7.6 ラザフォードの原子模型
7.7 社会への影響
7.8 演習問題
8. 量子の発見
8.1 空洞輻射
8.2 ウィーンとレイリー
8.3 プランクの量子
8.4 光量子
8.5 演習問題
9. 前期量子論
9.1 原子の線スペクトル
9.2 原子模型の困難
9.3 ボーアの原子構造論
9.4 量子条件
9.5 粒子と波
9.6 不確定性原理
9.7 波動性の実証
9.8 演習問題
10. 量子力学の誕生
10.1 複素数
10.2 シュレーディンガー方程式
10.3 定常状態
10.4 演算子・固有値・固有関数
10.5 調和振動子
10.6 存在確率と対応原理
10.7 α崩壊の理論
10.8 付録:WKBの接続公式など
10.9 演習問題
11. 観測の理論
11.1 観測量
11.2 状態と観測
11.3 波束の収縮
11.4 不確定性関係
11.5 位置の固有状態
11.6 スピン
11.7 2つのスピンからなる系
11.8 EPRのパラドックス
11.9 演習問題
12. 角運動の量子力学
12.1 軌道角運動量
12.2 軌道角運動量のs状態とp状態
12.3 角運動量の固有状態はどれだけあるか?
12.4 γの方向の波動関数
12.5 スピンも角運動量の仲間
12.6 角運動量の一般論
12.7 演習問題
13. 原子の構造
13.1 運動エネルギーと角運動量
13.2 水素原子の定常状態
13.3 周期律表と原子番号
13.4 構成原理
13.5 スピンとパウリの排他原理
13.6 演習問題
14. エネルギー準位と物質の構造
14.1 ヘリウム原子
14.2 化学結合
14.3 結晶のなかでの運動
14.4 演習問題
15. 素粒子
15.1 自然の階層性
15.2 原子核は何からできているのか
15.3 相対論的電子論
15.4 β崩壊の問題
15.5 核力の中間子論
15.6 宇宙線
15.7 中間子の発見
15.8 相互作用の分類
15.9 新粒子
15.10 強い相互作用
15.11 パリティの非保存
15.12 クォーク・モデル
15.13 標準模型
15.14 大統一理論
15.15 演習問題
16. 演習問題略解
17. 参考文献
18. 索 引