これからの光学 ―古典論・量子論・物質との相互作用・新しい光―

大津 元一(著)

大津 元一(著)

定価 3,080 円(本体 2,800 円+税)

A5判/176ページ
刊行日:2017年10月10日
ISBN:978-4-254-13124-6 C3042

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内容紹介

古典光学,量子光学の基本と限界を正確に把握し,新しい学問領域にも対応できる確かな知識と着眼点を身に着ける〔内容〕古典光学/量子光学/光・物質の相互作用/新しい光/ドレスト光子/フォノン/応用技術/展望

編集部から

目次

まえがき
1 新しい光への道しるべ
 1.1 光科学技術の歴史の中で
 1.2 光学理論とその分類
2 古典光学とその限界
 2.1 光の性質を表す諸量
  2.1.1 真空中
  2.1.2 物質中
 2.2 光の場とモード
  2.2.1 物質の平面界面の両側での光の場
  2.2.2 開口の後ろの空間の光の場
  2.2.3 共振器と導波路の中の光の場
 2.3 物質中の光の性質の起源
  2.3.1 電気双極子とその振動
  2.3.2 物質中の光が前方に進む起源
  2.3.3 屈折率の起源
  2.3.4 反射の起源
  2.3.5 ブリュースタ角の起源
 2.4 古典光学に潜む前提とそれがもたらす限界
3 量子光学とその限界
 3.1 量子力学の要請
 3.2 量子力学が記述する諸量
  3.2.1 波動関数と演算子の性質
  3.2.2 エネルギー準位
 3.3 時間を含む摂動法と光の吸収・放出
  3.3.1 時間を含む摂動法
  3.3.2 正弦波形の摂動と電気双極子遷移
 3.4 光の量子論
  3.4.1 光の量子化
  3.4.2 エネルギー固有値
  3.4.3 光の吸収と放出
  3.4.4 コヒーレント状態
 3.5 第二量子化
 3.6 量子光学に潜む前提とそれがもたらす限界
4 光と物質の相互作用の理論とその限界
 4.1 分子の解離現象
 4.2 素励起モードと励起子ポラリトン
 4.3 フォノン
 4.4 間接遷移型半導体
 4.5 光と物質の相互作用の理論に潜む前提とそれがもたらす限界
5 新しい光を学ぶ
 5.1 オフシェル領域の光子
  5.1.1 こんな光学現象は可能か?
  5.1.2 オンシェル対オフシェル
6 ドレスト光子の物理的描像
 6.1 ドレスト光子の演算子
 6.2 ドレスト光子による相互作用のおよぶ空間範囲
  6.2.1 ナノ寸法の副系に働く有効相互作用
  6.2.2 寸法依存共鳴と階層性
7 フォノンとの結合と新現象
 7.1 ドレスト光子フォノン
  7.1.1 新しい準粒子の生成
  7.1.2 停留の条件とその位置
 7.2 ドレスト光子フォノンが関与する光の吸収と放出
8 ドレスト光子の応用技術
 8.1 応用技術の概観
 8.2 新しい光源
  8.2.1 発光デバイス
  8.2.2 偏光制御デバイス
9 さらに新しい光の学
参考文献
索引

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