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化石の科学 (普及版)
日本古生物学会(編)
内容紹介
本書は日本古生物学会創立50周年の記念事業の一つとして,古生物の一般的な普及を目的に編集された。数多くの興味ある化石のカラー写真を中心に,わかりやすい解説を付す。〔内容〕化石とは/古生物の研究/化石の応用。初版1987年11月25日刊。
編集部から
目次
1. 化石とは
1.1 化石とは
1.2 大きな化石―フタバスズキリュウ
1.3 小さな化石
1.4 こはく中の昆虫
1.5 普通の化石
1.6 植物の化石
1.7 最新の化石
1.8 生命の起源と最古の化石
1.9 化石を拡大する―1―
1.10 化石を拡大する―2―
1.11 今から何年前?
1.12 化石と古生物
1.13 化石の産状
1.14 生痕化石
1.15 謎の生痕化石
1.16 タフォノミー産状が語る化石のたどった道
1.17 研究者をだます化石化作用
1.18 生きている化石―幻のManawa
1.19 生きている化石―ウミユリ(海百合)
1.20 化石生物を理解するための現生生物の研究
2. 古生物の研究
2.1 古生物の研究
2.2 ベレムナイトという怪物―相同の追跡
2.3 アンモナイトの初期殻体構造
2.4 アンモナイトの繁栄と絶滅
2.5 アンモナイトの口球部を復元する
2.6 コンピュータによる形態解析
2.7 進化の道筋―フズリナ類の長期にわたる系列漸進進化の好例
2.8 貝類の二型現象と進化の様式
2.9 大量絶滅
2.10 タカハシホタテの適応戦略―中生代型生活様式の復活
2.11 カキの殻の機能形態
2.12 貝形虫の形態と性行動
2.13 ほ乳類の栄枯盛衰
2.14 形態変化のパターン―漸進説と断続説
2.15 収れん現象とは―ペンギンモドキ鳥,プロトプテルム
2.16 形質連鎖による腕足動物の適応戦略
2.17 床板サンゴと巻貝の共生
2.18 日本の新生代貝類化石群と海の古生物地理
2.19 コケムシとヤドカリの共生
2.20 ワラス線とプレートテクトニクス
3. 化石の応用
3.1 化石の応用
3.2 古生物学は私達の思想に潤いを与える
3.3 示準化石(標準化石)
3.4 コノドントと日本の地史
3.5 放散虫と日本の地史
3.6 地層の上下と堆積順序を推定できるU字形生痕化石
3.7 成長線からわかる過去の環境
3.8 プランクトン化石と古海洋
3.9 昔の水温
3.10 示相化石のメガロドン類
3.11 古気候と化石の形態―化石葉の組織(表皮構造)
3.12 化石や生物を載せて動く大陸―環太平洋沿岸地域へ衝突・付加したフズリナ石灰岩を載せた海山群および地塊群
3.13 中生世代の針葉樹類材化石の分布
3.14 耐火材や濾過材として利用される化石―珪藻土,チャート
3.15 豊かな文明を支える石灰岩
3.16 石材として利用される化石―都会は太古のギャラリー
3.17 石油の素材としての化石生物
3.18 石油の探鉱・開発に役立つ化石―暗闇の地下深部で懐中電灯の役目を果たして石油を発見する微化石
3.19 有孔虫化石からみた黒鉱鉱床の形成環境
3.20 貝殻成長線と古代人の生活カレンダー人類の生活の背景
3.21 過去を通して未来をさぐる
4. 写真・図の出典
5. 索 引
執筆者紹介
【編集】日本古生物学会
【編集委員】小畠郁生,大路樹生,谷村好洋,花井哲郎,速水 格,山口寿之
【執筆者】岩崎泰穎,池谷仙之,猪郷久義,植村和彦,岡田尚武,岡本 隆,小笠原憲四郎,小澤智生,小畠郁生,大路樹生,大塚康雄,大野照文,大場忠道,大村明雄,加瀬友喜,金沢謙一,神谷隆宏,川合康司,北里 洋,木村達明,郡司幸夫,小池裕子,左向幸雄,斎藤靖二,坂上澄夫,斉木健一,高柳洋吉,棚部一成,谷村好洋,田村 実,鎮西清高,綱田幸司,野田浩司,野原朝秀,花井哲郎,速水 格,長谷川善和,平野弘道,藤山家徳,福田芳生,松川正樹,前田晴良,米谷盛寿郎,森田利仁,山口寿之,八尾 昭