生命工学への招待 ―基礎と応用―

松永 是(編著)

松永 是(編著)

定価 3,520 円(本体 3,200 円+税)

B5判/152ページ
刊行日:2002年04月20日
ISBN:978-4-254-17109-9 C3045

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内容紹介

これから生命工学を学ぼうとする特に工学系,化学系の学生,社会人のために,わかりやすくまとめた。生命工学の発展を解説した序論,その基礎を化学の立場から説明した基礎編,生命工学の現状を解説した応用編で構成されている

編集部から

目次

1.序論‐生命工学の発展
  遺伝子工学技術の登場/高速DNAシークエンサーとヒトゲノム解析
  DNAチップ/ポストゲノム時代の生命工学/21世紀における生命工学

     第I部 基礎編
2.生物を構成する分子
  2.1 アミノ酸,ペプチド, タンバク質
  2.2 ヌクレオチド,DNA,RNA
  2.3 単糖,多糖
  2.4 脂質
3.生物を構成する分子の性質
  3.1 物理化学的側面
  3.2 有機化学的側面
4.生物を構成する分子を見る
  4.1 X線結晶解析
  4.2 NMR,MRI
  4.3 コンピュータグラフィックス
5.細胞から生体へ
  5.1 細胞を見る
  5.2 細胞を操作する
  5.3 植物と動物の違い
6.遺伝子を読む‐分子生物科学のイントロ‐
  6.1 DNAのオートシークエンサーの原理
  6.2 全ゲノム解析

     第II部 応用編
7.医薬品の合成
  7.1 構造一括性相関による開発
  7.2 豊富な資源からの誘導
  7.3 構造一括性相関の限界と偶然性
  7.4 セレンデピュティーからの展開
  7.5 コンビナトリアルケミストリーの導入
  7.6 ゲノム創薬
8.発酵による有用物質生産
  8.1 ”ミクロの職人”微生物とその発見
  8.2 微生物の多様性と発酵工業の特長
  8.3 伝統的な醸造・発酵産業
  8.4 発酵工業の幕開け
  8.5 抗生物質発酵と医薬品生産への展開
  8.6 そのほかの有用物質の生産と酵素利用工学
  8.7 ニューバイオテクノロジーへの期待
9.バイオ材料
  9.1 バイオ高分子
  9.2 生分解性プラスチック
  9.3 エレクトロニクスとの接点
10.バイオセンシング,バイオエレクトロニクス
  10.1 歴史と現在の動向
  10.2 電気的刺激の効果とその量的見積もり
  10.3 酵素反応の電気的制御
  10.4 Ca2 を介す遺伝子発現の電気的制御
  10.5 細胞バイアビリティの電気的制御
  10.6 細胞生産の電気的制御
  10.7 電気的刺激によるクローン作出
  10.8 「バイオ」と「エレクトロニクス」の融合
11.人工生命体の時代
  11.1 生命体を作るとは
  11.2 クローン動物
  11.3 絶滅動物を蘇らせる
  11.4 生命体は改造した方がよい
  11.5 化学合成からのアプローチ
  11.6 ロボットとフレーム問題
  11.7 バーチャル生命体
12.ティッシュエンジニアリング(細胞組織工学)
  12.1 研究開発の現状
  12.2 基礎研究の進展
  12.3 今後の研究課題
13.医用工学:インテリジェント材料システム‐高分子ゲル系生体材料の開発を例に-
  13.1 グルコース応答性高分子ゲルによる自己制御型インスリン放出システム
  13.2 ph応答性ゲル
  13.3 内核安定化高分子ミセルを積層したゲル構造の構築
  13.4 おわりに
14.脳神経工学
  14.1 脳とコンピュータはどう異なるか
  14.2 脳はどのようにできあがるか
  14.3 記憶や学習は神経細胞のどのようなはたらきに基づくのか
  14.4 言語機能の起源と神経科学研究の将来
15.遺伝子診断
  15.1 遺伝子診断マーカー
  15.2 生物鑑定
16.ヒトゲノム解析とその応用
  16.1 ヒトデノム計画
  16.2 ヒトゲノム解析の応用
  16.3 ポストゲノムの時代へ
17.ES細胞,クローン動物
  17.1 ES細胞
  17.2 クローン動物
  17.3 おわりに
18.植物工学
  18.1 植物培養細胞を用いた物質生産
  18.2 環境浄化への利用
  18.3 植物によるプラスチックの生産
19.環境問題とバイオテクノロジー
  19.1 バイオレメディエーションの概要
  19.2 バイオレメディエーションの実例
20.環境ゲノム‐生活習慣病の分子疫学‐
  20.1 日本の医療とゲノム研究
  20.2 疫学と分子疫学
  20.3 遺伝子多型
  20.4 遺伝子診断の倫理的問題点
  20.5 将来の展望
21.マリンバイオテクノロジー 
  21.1 海洋特殊環境―深海
  21.2 海洋生物ピラミッドと生物資源
  21.3 海洋の物質循環
  21.4 二酸化炭素と海洋藻類
  21.5 分子生物学的種判別
  21.6 おわりに
22.索 引
23.コラム
  23.1 細かい構造が見えるとは?
  23.2 プリオンと狂牛病
  23.3 成人病から生活習慣病へ
  23.4 疫学の父:高木兼寛

執筆者紹介

【編集者】松永 是
【執筆者】松永 是,養王田正文,大野弘幸,中村暢文,梶本哲也,神鳥成弘,朝倉哲郎,美宅成樹,五味雅裕,太田善浩,小関良宏,早出広司,宮下英明,木野邦器,桐村光太郎,奥山健二,三宅正人,松岡英明,斉藤美佳子,大竹久夫,三宅 淳,中村徳幸,片岡一則,長崎幸夫,中村 俊,中山秀喜,園山正史,加藤純一,加藤貴彦,竹山春子

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