分子生物学大百科事典

T.E. クレイトン(編)/太田 次郎(監訳)

T.E. クレイトン(編)/太田 次郎(監訳)

定価 44,000 円(本体 40,000 円+税)

B5判/1176ページ
刊行日:2006年08月30日
ISBN:978-4-254-17120-4 C3545

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内容紹介

21世紀は『バイオ』の時代といわれる。根幹をなす分子生物学は急速に進展し,生物・生命科学領域は大きく変化,つぎつぎと新しい知見が誕生してきた。本書は言葉や用語の定義・説明が主の小項目の辞典でなく,分子生物学を通して生命現象や事象などを懇切・丁寧・平易な解説で,五十音順に配列した中項目主義(約450項目)の事典である。〔内容〕アポトーシス/アンチコドン/オペロン/抗原/抗体/ヌクレアーゼ/ハプテン/B細胞/ブロッティング/免疫応答/他。

編集部から

 《分子生物学》とは「生命現象を分子レベルで理解して,それらがいかに制御されているかを研究する」ものですが,現在の研究領域は特に遺伝学や生化学と重なっており,「DNA分子を扱い,遺伝子クローニングや遺伝子導入など方法論を指すことが多く」「現代においては細胞を研究対象とするすべての生物学は分子生物学に関連している」といわれています(『ウィキペディア』)。
 そうした《分子生物学》の主要な項目について,アメリカを中心とする300名以上の世界中の研究者が解説し(日本の研究者も含む),ABC順に収録した大項目事典が,原著の“Encyclopedia of Molecular Biology”です。A4判で全4巻,総ページで3000ページ近くあり,John Wiley社より1999年に刊行されました。
 この原著全部を訳すとあまりに大きな本になってしまいます。そこで,日本版では主として最新の研究動向を扱った用語を中心に,おおよそ3分の1くらいに取捨選択し,全1巻にコンパクトにまとめました。ただし,コンパクトといっても400字詰原稿用紙にして6000枚以上ありますので,1200ページ近い大部の本となっています。
 翻訳はお茶の水女子大学理学部生物学科の先生方を中心に10人の先生方にお願いしましたが,誰よりも太田先生自らが多くの分量をお訳しになっており,全体の約4割は太田先生によるものです。
 翻訳書においては「監訳」といっても表向きの名ばかりのものが概して多いものですが,本書においては,太田先生自ら項目選択,翻訳,初校・再校と2回にわたり全編に目を通され,さらに単位換算表・用語表の翻訳や,索引作成まで,すべての作業をお引き受けくださいました。
 広く医学・薬学・理学・工学・農学系の生命科学・生物科学の研究者にとって,末長く参照される基礎文献になるものと期待しております。(内野)

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