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タンパク質実験マニュアル
胡桃坂 仁志(編)
内容紹介
様々なタンパク質精製プロトコールを解説する。研究室に必携の実験手引き書である。〔内容〕膜タンパク質の精製法/昆虫細胞からのタンパク質の発見・精製法/大腸菌DnaAタンパク質の精製法/培養細胞からのリンカーヒストンの精製法/他。
編集部から
本書は,様々なタンパク質の単離・精製の手法を解説した実験の手引書で,「現場で役に立つこと」を第一に工夫されています。本書の内容を参考にすることで,今回取り上げなかった他のタンパク質の実験にも応用できるので,ぜひ座右においてご利用下さい。
【書評】
「生化学 2007年3月号」(日本生化学会)の「書評」欄で、
坂口謙吾氏により「本書は,現在熱心に実験研究を行なっている大学院生達を対象とした実験マニュアルである。タイトルにあるような,タンパク質の実験は実験者に取ってマニュアルが極めて必要とされる領域である。・・・・・
このような具体的かつ網羅的な手法を紹介した適切なマニュアルが,このところ不足していた。タイムリーな良書であると思う。」と、ご紹介いただきました。
目次
I 大腸菌タンパク質の精製法
1 大腸菌SSBタンパク質の精製
2 大腸菌DnaAタンパク質の精製法
3 大腸菌相同組換えタンパク質RecAの精製
4 大腸菌のRecBCD相同組換え酵素の精製法
5 大腸菌のRecQ DNAヘリケースの精製
II 出芽酵母からのタンパク質精製法
6 酵母からのDNA結合タンパク質(RPA)の精製方法
7 酵母からのヒストン複合体精製法
III 膜タンパク質の精製法
8 ABCトランスポーターLolCED複合体の精製法
9 アフィニティータグを用いた膜タンパク質の精製法
IV 真核生物由来の遺伝子産物の発現・精製・結晶化
10 出芽酵母のDNA組換えタンパク質Rad51の精製法
11 出芽酵母のDNA組換えタンパク質Rad52の精製法
12 ヒトDmc1タンパク質の精製法と結晶化法
13 大腸菌を用いたリコンビナントヒストンの精製
14 昆虫細胞からのタンパク質の発現,精製
V ヒト培養細胞からのタンパク質精製法
15 哺乳類培養細胞からのTIP60ヒストンアセチル化酵素複合体の精製法
16 培養細胞からのリンカーヒストンの精製法
17 染色体凝縮因子コンデンシンのアフィニティー精製法
18 ヒト培養細胞からのトポイソメラーゼの精製
19 培養細胞からのヒストンの精製法
VI 無細胞系によるタンパク質発現精製とその応用
20 無細胞タンパク質合成系によるタンパク質発現・精製法
21 無細胞タンパク質合成系によるタンパク質のアミノ酸標識法
索 引
執筆者紹介
【編集者】
胡桃坂仁志
【執筆者(執筆順)】
杵渕隆、清水光弘、毛谷村賢司、尾崎省吾、片山勉、滝沢由政、胡桃坂仁志、半田直史、菱田卓、新井直人、田上英明、薬師寿治、永森收志、H. Ronald Kaback、榎本りま、横山茂之、立和名博昭、立田大輔、太田力、垣野明美、井倉毅、浦聖恵、竹本愛、木村圭志、花岡文雄、俵元麻貴、香川亜子、木川隆則、原田拓志