生物多様性と地球の未来 ―6度目の大量絶滅へ?―

太田 英利(監訳)/池田 比佐子(訳)

太田 英利(監訳)/池田 比佐子(訳)

定価 3,740 円(本体 3,400 円+税)

B5判/192ページ
刊行日:2018年06月25日
ISBN:978-4-254-17165-5 C3045

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内容紹介

生物多様性の起源や生態系の特性,人間との関わりや環境等の問題点を多数のカラー写真や図を交えて解説。生物多様性と人間/生命史/進化の地図/種とは何か/遺伝子/貴重な景観/都市の自然/大量絶滅/海洋資源/気候変動/侵入生物

編集部から

◎本書を推薦します。
岩槻邦男(東京大学名誉教授)
生物多様性を,人の暮らしとの関わりにも配慮し,写真を多用して,具体的に,わかりやすく紹介されている。自然と共生する生き方を探るための優れた案内書

○生物多様性.comにて本書をご紹介いただきました!
 右欄から同サイトへリンクしています。

○本書について(原著序文より抜粋)
 生物どうしの関係はすべて生存競争の一部だ.
 生存競争は進化の原動力となって新たな種の誕生を促す.
            ――チャールズ・ダーウィン

・生命の歴史を振りかえると,生物の多くのグループがまとまって姿を消す大量絶滅がときどき起きている.
・多様性は生物のネットワークがうまく機能するための基盤である.
・人間の活動によって生物多様性が脅かされている.
・絶滅危惧種があまりにも多いので,この時代の化石を遠い未来の地質学者が見たら,爬虫類時代を終わらせた大量絶滅の化石資料と同列に扱うかもしれない.
・「森林破壊に歯止めをかける」「生物の生息地や漁場を再生させる」「自然保護区を設けて生物を守る」「貧困者の暮らしを支える持続可能な利用手段を探す」「このまま人口が増大し続けても,生物多様性を破壊せずに食糧を得られるようにしなくてはならない」
――これらは,人類がいまだかつて直面したことがないほど大きな課題だ.

○原著について
Fragile Web
What next for nature?

Edited by Jonathan Silvertown(ジョナサン・シルバータウン)

目次

第Ⅰ部 生物多様性の起源
 第1章 生物多様性と人間
 第2章 変化に富んだ長い生命史
 第3章 進化の地図
 第4章 種とは何か
 第5章 遺伝子,遺伝子,遺伝子
 
第Ⅱ部 生態系とその働き
 第6章 生物の複雑なつながり
 第7章 生物多様性の恩恵
 第8章 貴重な景観
 第9章 都市の自然
 第10章 淡水の生物
 
第Ⅲ部 迫りくる危機と解決策
 第11章 史上6回目の大量絶滅は進行中
 第12章 限りある海洋資源
 第13章 気候変動
 第14章 世界中にみられる侵入生物
 第15章 自然界の行く末は?
 
用語解説/文献
監訳者あとがき

執筆者紹介

監訳者
太田英利(おおた ひでとし)
兵庫県立大学自然・環境科学研究所教授
兵庫県人と自然の博物館研究部長
博士(理学)
〔おもな編著書〕
『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ』共編著
 全8巻+別巻(講談社,2000~2001年)
『これからの爬虫類学』共著(裳華房,2017年)
『小学館の図鑑NEO〔新版〕両生類・はちゅう類』監著
 (小学館,2017年)

訳者
池田比佐子(いけだ ひさこ)
〔おもな訳書〕
『進化地図』(河出書房新社,2011年)
『生態』(東京書籍,1994年)
『手足を持った魚たち』(講談社,2000年)
『恐竜野外博物館』(朝倉書店,2006年)
『熱河生物群化石図譜―羽毛恐竜の時代』(朝倉書店,2007年)
『図説 恐竜の時代』(岩崎書店,2006年),
『Sue スー 史上最大のティラノサウルス発掘』(朝日新聞社,2005年)

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