環境のための 数学・統計学ハンドブック

F.R. スペルマンN.E. ホワイティング(著)/住 明正(監修)/原沢 英夫(監訳)

F.R. スペルマンN.E. ホワイティング(著)/住 明正(監修)/原沢 英夫(監訳)

定価 22,000 円(本体 20,000 円+税)

A5判/840ページ
刊行日:2017年09月05日
ISBN:978-4-254-18051-0 C3040

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内容紹介

環境工学の技術者や環境調査の実務者に必要とされる広汎な数理的知識を一冊に集約。単位換算などごく基礎的な数理的操作から,各種数学公式,計算手法,モデル,アルゴリズムなどを,多数の具体的例題を用いながら解説する実践志向の書。各章は大気・土壌・水など分析領域ごとに体系的・教科書的な流れで構成。〔内容〕数値計算の基礎/統計基礎/環境経済/工学/土質力学/バイオマス/水力学/健康リスク/ガス排出/微粒子排出/流水・静水・地下水/廃水/雨水流

編集部から

目次

第Ⅰ部 基礎的換算,計算,モデル化とアルゴリズム
1 はじめに
 1.1 活動範囲の特定
 1.2 SI単位
 1.3 換算係数
 1.4 換算係数:実務例
 1.5 換算係数:大気汚染計測
 1.6 土壌試験結果の換算係数
 1.7 温室効果ガス排出の数の相当単位
 1.8 微分と積分の単位
2 基礎的な数学操作
 2.1 はじめに
 2.2 SI単位
 2.3 連想操作
 2.4 百分率
 2.5 有効数字
 2.6 べき乗と指数
 2.7 平 均
 2.8 比 率
 2.9 次元解析
 2.10 臭気の閾値
 2.11 幾何学的計測
 2.12 力,圧力と水頭
 2.13 進んだ代数学の鍵となる語句と概念の学習
3 環境モデリング
 3.1 はじめに
 3.2 効果的なモデルを開発するための初歩
 3.3 モデルは何のために用いられるか
 3.4 媒体原料濃度
 3.5 相平衡と定常状態
 3.6 演算操作と平衡の法則
 3.7 化学輸送システム
 3.8 環境モデリングに対する結語
4 アルゴリズムと環境工学
 4.1 はじめに
4.2 アルゴリズム:それは何か
4.3 アルゴリズムの表現
4.4 一般的なアルゴリズム応用
4.5 環境実務アルゴリズムの適用
4.6 拡散モデル
4.7 スクリーニング道具
5 二次方程式
5.1 二次方程式と環境の実務
5.2 二次方程式:理論と応用
5.3 解公式の誘導
5.4 解公式の使い方
6 三角法
6.1 三角法と環境実務者
6.2 三角比と働き

第Ⅱ部 統計,リスクの測定,ブール代数
7 統計の復習
7.1 統計の概念
7.2 データの中心的傾向の尺度
7.3 記号,下つき文字,基本的統計用語,計算
7.4 分 布
7.5 標準偏差
7.6 変動係数
7.7 平均の標準誤差
7.8 共分散
7.9 単純相関係数
7.10 線形関数の分散
7.11 測定変数の標本抽出
7.12 標本抽出―離散変数の場合
7.13 属性のクラスター標本抽出法
7.14 カイ二乗検定
7.15 t検定による2群の比較
7.16 分散分析による2つ以上の群の比較
7.17 回 帰
8 リスクの指標と算出
8.1 はじめに
8.2 頻度の指標
8.3 罹患頻度の指標
8.4 死亡頻度の指標
8.5 出生の指標
8.6 関連の指標
8.7 公衆衛生性への影響の指標
9 ブール代数
9.1 なぜブール代数か
9.2 技術的概要
9.3 ブール変数の統合

第Ⅲ部 経済
10 環境投資のためのファイナンシャルプランニング
10.1 環境活動と経済
10.2 資本回収係数
10.3 年金現価係数
10.4 終値と年金終値係数
10.5 毎年の積立額と減債基金係数
10.6 現価係数
10.7 終値係数

第Ⅳ部 工学基礎
11 基礎工学概念
 11.1 はじめに
 11.2 力の分解
 11.3 つり索
 11.4 傾斜面
 11.5 材料の性質
 11.6 材料と力学の原則
 11.7 電気の原理

第Ⅴ部 土質力学
12 基礎土質力学
 12.1 はじめに
 12.2 土とは何か
 12.3 土の基本
 12.4 土の特性
 12.5 土粒子の特性
 12.6 土の応力とひずみ
 12.7 土の圧縮性
 12.8 土の締固め
 12.9 土の崩壊
 12.10 土の物理学
 12.11 構造の破壊

第Ⅵ部 バイオマスの基礎計算
13 森林バイオマス:基礎評価
13.1 はじめに
13.2 森林バイオマス計測と統計
13.3 樹木のバイオマス計測
13.4 木材検量と丸太材積表

第Ⅶ部 基礎科学計算
14 基本的な化学と水力学
 14.1 基本的な化学
 14.2 基礎水力学

第Ⅷ部 環境保健と安全の計算
15 労働上の安全と環境保健の専門家のための基本計算
 15.1 産業衛生とは何か
 15.2 作業環境におけるストレス要因
 15.3 環境保健と安全に関する用語
 15.4 室内空気質
 15.5 大気汚染の基礎
 15.6 換 気
 15.7 騒 音
 15.8 熱ストレス
 15.9 放射線

第Ⅸ部 大気汚染制御の数学的概念
16 排ガスの制御
 16.1 はじめに
 16.2 定 義
 16.3 ガス吸収
 16.4 吸 着
 16.5 焼 却
 16.6 凝 縮
17 粒子排出制御
17.1 粒子排出制御の基礎
17.2 粒子サイズ特性と一般的特性
17.3 粒子運動の流動様式
17.4 粒子状物質の排出制御装置に関する諸計算
18 排ガス制御のための湿式スクラバー
18.1 はじめに
18.2 湿式スクラバーの集じんメカニズムと集じん効率
18.3 湿式スクラバーの捕集メカニズムと捕集効率
18.4 ベンチュリスクラバー計算例題集

第Ⅹ部 水質の数学的概念
19 流れている水
19.1 水槽のバランスをとる
19.2 希釈は解決策?
19.3 放流量の測定
19.4 到達時間
19.5 溶存酸素
19.6 生物化学的酸素要求量
19.7 酸素くぼみ
19.8 河川浄化能:定量的解析
20 静 水
20.1 静水の仕組み
20.2 静水の仕組みとらえるための計算方法
20.3 静水表面からの蒸発
21 地下水
21.1 地下水と帯水層
21.2 帯水層定数
21.3 地下水流量
21.4 地下水流動の基礎式
22 水の力学
22.1 はじめに
22.2 基本的な考え方
22.3 流量と流出量:動水の場合
22.4 ベルヌーイの定理
22.5 水頭損失に関する計算
22.6 開水路流れの特徴
22.7 開水路流れの計算
23 水処理プロセス
23.1 はじめに
23.2 水源と貯水の計算
23.3 貯 水
23.4 凝集,混合,フロック形成
23.5 沈殿の計算
23.6 水ろ過の計算
23.7 水の塩素消毒の計算
23.8 薬品使用量の計算
23.9 塩素消毒の化学

第Ⅺ部 数学的概念:排水
24 排水にかかわる計算
24.1 はじめに
24.2 予備処理
24.3 一次処理
24.4 有機固形物のポンプ輸送の計算
24.5 散水ろ床法
24.6 回転円盤法
24.7 活性汚泥法
24.8 オキデーションディッチ法
24.9 ポンド法
24.10 薬品の投入
24.11 バイオソリッド生産およびポンピング
24.12 バイオソリッドの濃縮
24.13 安定化
24.14 バイオソリッド脱水と処分
24.15 廃水処理の分析室における計算

第ⅩⅡ部 数学的概念:雨水流工学
25 雨水流計算
25.1 はじめに
25.2 雨水流の語句と頭文字
25.3 水文的手法
25.4 流出ハイドログラフ
25.5 流出とピーク流量
25.6 計算手法
25.7 一般的な雨水工学の計測

執筆者紹介

●翻訳者一覧
○監修者
住  明正 国立研究開発法人国立環境研究所前理事長
○監訳者
原澤 英夫 国立研究開発法人国立環境研究所理事
○章監訳者
青木 康展* 環境リスク・健康研究センター
今井 章雄* 琵琶湖分室
大迫 政浩* 資源循環・廃棄物研究センター
新田 裕史* 環境リスク・健康研究センター
藤田  壮* 社会環境システム研究センター
村上 正吾  埼玉県環境科学国際センター
○翻訳者
青木 康展* 環境リスク・健康研究センター
内山 政弘* (株)環境レジリエンス
蛯江 美孝* 資源循環・廃棄物研究センター
遠藤 和人* 資源循環・廃棄物研究センター
岡川  梓* 社会環境システム研究センター
小野寺 崇* 地域環境研究センター
河原 純子* 環境リスク・健康研究センター
倉持 秀敏* 資源循環・廃棄物研究センター
小松 一弘* 地域環境研究センター
小林 拓朗* 資源循環・廃棄物研究センター
篠原隆一郎* 地域環境研究センター
珠坪 一晃* 地域環境研究センター
徐  開欽* 資源循環・廃棄物研究センター
鈴木 和将  埼玉県環境科学国際センター資源循環・廃棄物担当
竹内 文乃  慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学教室
原澤 英夫* 理事
東  博紀* 地域環境研究センター
肱岡 靖明* 社会環境システム研究センター
藤野 純一* 社会環境システム研究センター
藤森  崇  京都大学大学院地球環境学堂地球環境学舎
古市 尚基  国立研究開発法人水産研究・教育機構水産工学研究所
牧  秀明* 地域環境研究センター
松本 幸雄  統計数理研究所
松本  理* 環境リスク・健康研究センター
水落 元之* 地域環境研究センター
由井 和子* 資源循環・廃棄物研究センター
道川 武紘* 環境リスク・健康研究センター
村上 正吾  埼玉県環境科学国際センター
(五十音順,*:国立環境研究所)

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