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フィールドワークで世界を見る ―ひと・社会・まちを知るための11のアプローチ―
定価 2,970 円(本体 2,700 円+税)
A5判/160ページ
刊行日:2024年09月01日
ISBN:978-4-254-18066-4 C3040
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- フィールドワークで世界を見る正誤表.pdf
※ 第1刷正誤表です.
内容紹介
フィールドワークとは何か,という基礎的な解説から始まり,東洋大学国際共生社会研究センターが実施してきた様々な地域・分野での実例を紹介しつつ,実際にフィールドワークを行うための知識が得られる入門書.
編集部から
・東洋大学国際共生社会研究センターによる研究成果
・フィールドワークとは何か,どのように実施し,どんなことができるかを11の事例で解説
目次
Ⅰ フィールドワークとは
第1章 フィールドワークとは?〔岡本郁子・中村香子〕
1.1 フィールドワークとは
Ⅱ 人びととコミュニティを理解するためのフィールドワーク
第2章 人類学のフィールドワーク―「想定の外」への終わりなき旅―〔中村香子〕
2.1 人類学のフィールドワークとは
2.2 ケニアの牧畜社会―圧倒的な異文化との出会い―
2.3 素朴な疑問をリサーチ・クエスチョンに叩き上げる
2.4 とにかく計ったり,数えたり―「主観」を「客観」にする―
2.5 フィールドワークの開始
2.6 フィールドワーク後の発見
2.7 「他者」の世界観をとおして自己と向き合う
第3章 コミュニティのフィールドワーク〔鈴木鉄忠〕
3.1 共同体とはどのようなものだったか
3.2 現代のコミュニティとはどのようなものか
3.3 現代のコミュニティをどうフィールドワークするか
第4章 移民社会のフィールドワーク―カラーチーの「ベンガリー」移民―〔鈴木鉄忠〕
4.1 私のフィールド―パキスタン カラーチー市―
4.2 「ベンガリー」と呼ばれる人々
4.3 「ベンガリー」の人々についてのフィールドワーク
4.4 「ベンガリー」の人たちへのフィールドワークで大切にしていること
4.5 移民社会のフィールドワークの醍醐味
Ⅲ 社会の仕組みを理解するためのフィールドワーク
第5章 行政を理解するためのフィールドワーク〔沼尾波子〕
5.1 行政に対するフィールドワークの意義と方法
5.2 事例から学ぶ行政へのフィールドワーク
第6章 経済活動を理解するためのフィールドワーク〔坪田建明〕
6.1 公式統計を用いた研究
6.2 インターネット上で入手可能なデータ
6.3 独自アンケート調査
6.4 外れ値の扱い
第7章 福祉や社会を理解するためのフィールドワーク〔藪長千乃〕
7.1 福祉や社会を理解するための多様なアプローチ
7.2 政策分析のためのフィールドワーク
7.3 インタビュー調査の設計と分析の方法
7.4 研究成果から得られた知見をまとめる
第8章 途上国の農村経済・社会を理解するためのフィールドワーク〔岡本郁子〕
8.1 農村調査を行うにあたって
8.2 農村調査の実例―ミャンマー農村金融市場の実態を明らかにする―
第9章 教育を理解するためのフィールドワーク〔金子聖子〕
9.1 比較教育学の手法
9.2 フィールドワーク先の選択
9.3 インタビューの準備
9.4 インタビューの実施
9.5 フィールドワーク終了後
9.6 インタビューの事例
9.7 研究を進めるうえで
Ⅳ まちづくり計画のためのフィールドワーク
第10章 都市計画やまちづくり,地域づくりのフィールドワーク〔志摩憲寿〕
10.1 地区のベースマップを準備する
10.2 地区の現在を知る
10.3 地区の来歴を知る
10.4 フィールドワークに出かけよう
第11章 交通とまちづくりのフィールドワーク〔岡村敏之〕
11.1 交通計画のための調査手法の基礎
11.2 プノンペン(カンボジア)における市内バスの利用意向調査の例
11.3 フィジーにおける都市内駐車マネジメントに関する調査の例
第12章 環境とまちづくりのフィールドワーク〔荒巻俊也〕
12.1 まちづくり計画と環境
12.2 公共水道の導入による水利用に関する意識の変化
12.3 セーシェルにおける廃棄物問題と市民の意識に関する調査
参考書籍リスト
あとがき