エンジニアのための人間工学 改訂第6版

小松原 明哲(著)

小松原 明哲(著)

定価 3,300 円(本体 3,000 円+税)

A5判/260ページ
刊行日:2024年02月01日
ISBN:978-4-254-20179-6 C3050

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内容紹介

日本出版サービス刊行の同名書籍を継承。ものが「使いやすい」とはどういうことか? 「使いやすい」システム設計のための知識と技術を体系的に学べるテキスト。大学講義だけでなく,商品企画・開発・設計・品質保証・審査などに携わる実務者にも。

編集部から

目次

1章 人間工学とは
 I 機械
 II 優れた機械の8要件
 III 人間工学の考え方
 IV 人間工学の意味
2章 マン-マシンシステムと人間工学
 I マン-マシンシステムモデル
 II 機械設計における人間工学
3章 人間の仕組みと特性
 I 生理的特性
  1.人間の器官
  2.恒常性の維持
 II 心理的特性
  1.受容器の基本特性
  2.認知過程
  3.知覚
  4.反応時間
  5.パーソナリティ
 III 身体的特性
  1.身体寸法と関節可動角度
  2.作業域と補助動作
  3.動作経路と動作時間
  4.Fittsの法則
  5.力の方向
  6.作業姿勢
4章 表示器
 I 視覚の特性
  1.眼球
  2.視野と視力
  3.静止視力と動体視力
  4.眼球運動
 II 視覚表示器
  1.視覚表示器の一般特性
  2.注意の喚起(表示灯)
  3.数量の伝達(計器,メータ)
  4.グラフィックシンボル(操作用図記号)
 III 聴覚の特性
  1.耳
  2.音の高さ,強さ
  3.音の大きさ
  4.聴力と聴野
  5.音色
 IV 聴覚表示器
  1.聴覚表示器の一般特性
  2.注意の喚起(ベル,ブザー,チャイム)
  3.メッセージの伝達
 V 触覚の特性
 VI 触覚表示器
  1.触覚表示器の一般特性
  2.図形の触覚識別能力とその応用
  3.点字
  4.スティックシェイカー
5章 操作器
 I 手と足
  1.手
  2.足
 II 手による操作器
  1.手による操作器と操作方向
  2.ノブつまみのコーディング
 III 足による操作器
 IV 操作感
 V 操作器寸法と形状
  1.ボタン
  2.把手と握り
  3.曲がった把手
 VI 挿入口・取り出し口
6章 マン-マシンインタフェースの配置
 I マン-マシンインタフェースの空間配置の基本
 II マン-マシンインタフェースの空間配置の例
  1.コントロール卓(座位型)
  2.ビジュアルディスプレイターミナル
  3.コントロール卓(立位型)
  4.コントロールパネル(立位型)
  5.キーボード
 III 操作器と表示器のコーディネーション
  1.位置的対応
  2.方向の対応
  3.C/D比
 IV 操作器の操作順序と配置
 V 表示の確認順序と配置
7章 フィードバックとスピード
 I 人間の情報処理時間
  1.情報負荷と負担の関係
  2.人間の反応時間の構成
 II 機械から次々と情報が提示される場合の問題
  1.過負荷(情報過多の場合の人間の反応)
  2.寡少負荷(情報寡少の場合の人間の反応)
 III 機械の応答時間
 IV 作動速度
8章 操作手順と駆動方式
 I 使いやすさとユーザの種類
 II 使いやすさに関する設計の原則
 III 対話型システムのシステム駆動方式
 IV メニュー構造
9章 漏洩物
 I 電流
 II 静電気
 III 電磁波
  1.低周波電磁波
  2.マイクロ波
  3.光線
 IV 磁界
 V 電離放射線
 VI 熱
 VII 化学
 VIII 音
 IX 振動
10章 物理的環境
 I 情報の受け取りを妨害する環境
  1.視覚表示器に対する妨害
  2.聴覚表示器に対する妨害
 II オペレータに不快感を与える環境
  1.温熱感
  2.騒音
  3.照度
11章 個人差への対応
 I 個人差と個人内変動
 II 個人差への人間工学的対応
12章 ユニバーサルデザインとUX
 I 高齢者
  1.生理的機能の低下
  2.感覚機能の低下
  3.動作的機能の低下
  4.認知機能の低下
 II 障害者
 III 高齢者・障害者の生活自立
  1.自助具
  2.補装具
  3.バリアフリーデザインへの指針
  4.ユニバーサルデザイン
  5.健康寿命
 IV 子どもへの配慮
 V 人間中心設計
  1.人間中心設計活動
  2.ユーザビリティテスト
  3.ペルソナ・シナリオ手法
 VI UX
13章 信頼性設計
 I 異常事態への機械側の対応
  1.全機能が何とか運転し続ける
  2.全機能が直ちに停止する
  3.末端機能は停止するが主機能は運転し続ける
  4.主機能は停止するが末端機能は機能する
 II 信賴度
  1.冗長
  2.冗長系において所定の総合信頼度を得るための必要要素数
  3.多重防護
  4.共通原因故障と多様性
 III 製造物責任と製品安全
  1.製造物責任法と製品の欠陥
  2.製品安全とリスクアセスメント
  3.フールプルーフの設計原則
14章 人間工学の技法
 I 身体・姿勢・動作の計測
  1.人体計測
  2.姿勢計測
  3.動作計測
  4.マネキン
 II 作業分析
  1.タスク分析
  2.動作分析
  3.判断を伴う動作作業の分析
  4.注視点分析
  5.プロトコル解析
 III 生体負担の評価
  1.心拍数(脈拍数)
  2.瞬時心拍数
  3.呼吸数
  4.手掌部電気抵抗
  5.筋電図
  6.脳波
  7.二重課題法
  8.エネルギー代謝
  9.フリッカー値
 IV 質問紙法と面接調査
  1.質問紙の作成法
  2.既製の質問紙
  3.セマンティックディファレンシャル法
  4.面接調査
 V 生活観察
  1.語り(ナラディヴ)
  2.痕跡
  3.行動観察
 VI 信頼性解析
  1.Fault tree analysis(FTA)
  2.Failure mode and effects analysis(FMEA)
 VII 官能検査と感性評価
  1.選択
  2.順位の一致性による検討
  3.格づけによる方法
  4.一対比較法
  5.どの方法を選ぶか?
15章 人間工学における統計的考え方
 I 研究計画の立案
  1.研究計画に含まれる内容
  2.被験者数
 II 人間工学で扱われるデータ
 III 度数分布法
  1.度数表とヒストグラム
  2.代表の位置を示す指標
  3.バラツキを示す指標
  4.母集団と標本集団
 IV 正規分布とその特徴
  1.正規分布
  2.正規分布の特徴
  3.パーセンタイル順位
  4.信頼区間
 V データの分布状態の把握と比較
  1.箱ひげ図
  2.同一被験者に対して複数の水準で実験を行う場合
 VI 検定
  1.分散比検定
  2.平均値の差の検定
 VII 相関と回帰
  1.相関
  2.回帰
 VIII 多変量解析法
参考文献
付表
和文索引
欧文索引

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