BOOK SEARCH
エンジニアのための人間工学 改訂第6版
小松原 明哲(著)
内容紹介
日本出版サービス刊行の同名書籍を継承。ものが「使いやすい」とはどういうことか? 「使いやすい」システム設計のための知識と技術を体系的に学べるテキスト。大学講義だけでなく,商品企画・開発・設計・品質保証・審査などに携わる実務者にも。
編集部から
目次
1章 人間工学とは
I 機械
II 優れた機械の8要件
III 人間工学の考え方
IV 人間工学の意味
2章 マン-マシンシステムと人間工学
I マン-マシンシステムモデル
II 機械設計における人間工学
3章 人間の仕組みと特性
I 生理的特性
1.人間の器官
2.恒常性の維持
II 心理的特性
1.受容器の基本特性
2.認知過程
3.知覚
4.反応時間
5.パーソナリティ
III 身体的特性
1.身体寸法と関節可動角度
2.作業域と補助動作
3.動作経路と動作時間
4.Fittsの法則
5.力の方向
6.作業姿勢
4章 表示器
I 視覚の特性
1.眼球
2.視野と視力
3.静止視力と動体視力
4.眼球運動
II 視覚表示器
1.視覚表示器の一般特性
2.注意の喚起(表示灯)
3.数量の伝達(計器,メータ)
4.グラフィックシンボル(操作用図記号)
III 聴覚の特性
1.耳
2.音の高さ,強さ
3.音の大きさ
4.聴力と聴野
5.音色
IV 聴覚表示器
1.聴覚表示器の一般特性
2.注意の喚起(ベル,ブザー,チャイム)
3.メッセージの伝達
V 触覚の特性
VI 触覚表示器
1.触覚表示器の一般特性
2.図形の触覚識別能力とその応用
3.点字
4.スティックシェイカー
5章 操作器
I 手と足
1.手
2.足
II 手による操作器
1.手による操作器と操作方向
2.ノブつまみのコーディング
III 足による操作器
IV 操作感
V 操作器寸法と形状
1.ボタン
2.把手と握り
3.曲がった把手
VI 挿入口・取り出し口
6章 マン-マシンインタフェースの配置
I マン-マシンインタフェースの空間配置の基本
II マン-マシンインタフェースの空間配置の例
1.コントロール卓(座位型)
2.ビジュアルディスプレイターミナル
3.コントロール卓(立位型)
4.コントロールパネル(立位型)
5.キーボード
III 操作器と表示器のコーディネーション
1.位置的対応
2.方向の対応
3.C/D比
IV 操作器の操作順序と配置
V 表示の確認順序と配置
7章 フィードバックとスピード
I 人間の情報処理時間
1.情報負荷と負担の関係
2.人間の反応時間の構成
II 機械から次々と情報が提示される場合の問題
1.過負荷(情報過多の場合の人間の反応)
2.寡少負荷(情報寡少の場合の人間の反応)
III 機械の応答時間
IV 作動速度
8章 操作手順と駆動方式
I 使いやすさとユーザの種類
II 使いやすさに関する設計の原則
III 対話型システムのシステム駆動方式
IV メニュー構造
9章 漏洩物
I 電流
II 静電気
III 電磁波
1.低周波電磁波
2.マイクロ波
3.光線
IV 磁界
V 電離放射線
VI 熱
VII 化学
VIII 音
IX 振動
10章 物理的環境
I 情報の受け取りを妨害する環境
1.視覚表示器に対する妨害
2.聴覚表示器に対する妨害
II オペレータに不快感を与える環境
1.温熱感
2.騒音
3.照度
11章 個人差への対応
I 個人差と個人内変動
II 個人差への人間工学的対応
12章 ユニバーサルデザインとUX
I 高齢者
1.生理的機能の低下
2.感覚機能の低下
3.動作的機能の低下
4.認知機能の低下
II 障害者
III 高齢者・障害者の生活自立
1.自助具
2.補装具
3.バリアフリーデザインへの指針
4.ユニバーサルデザイン
5.健康寿命
IV 子どもへの配慮
V 人間中心設計
1.人間中心設計活動
2.ユーザビリティテスト
3.ペルソナ・シナリオ手法
VI UX
13章 信頼性設計
I 異常事態への機械側の対応
1.全機能が何とか運転し続ける
2.全機能が直ちに停止する
3.末端機能は停止するが主機能は運転し続ける
4.主機能は停止するが末端機能は機能する
II 信賴度
1.冗長
2.冗長系において所定の総合信頼度を得るための必要要素数
3.多重防護
4.共通原因故障と多様性
III 製造物責任と製品安全
1.製造物責任法と製品の欠陥
2.製品安全とリスクアセスメント
3.フールプルーフの設計原則
14章 人間工学の技法
I 身体・姿勢・動作の計測
1.人体計測
2.姿勢計測
3.動作計測
4.マネキン
II 作業分析
1.タスク分析
2.動作分析
3.判断を伴う動作作業の分析
4.注視点分析
5.プロトコル解析
III 生体負担の評価
1.心拍数(脈拍数)
2.瞬時心拍数
3.呼吸数
4.手掌部電気抵抗
5.筋電図
6.脳波
7.二重課題法
8.エネルギー代謝
9.フリッカー値
IV 質問紙法と面接調査
1.質問紙の作成法
2.既製の質問紙
3.セマンティックディファレンシャル法
4.面接調査
V 生活観察
1.語り(ナラディヴ)
2.痕跡
3.行動観察
VI 信頼性解析
1.Fault tree analysis(FTA)
2.Failure mode and effects analysis(FMEA)
VII 官能検査と感性評価
1.選択
2.順位の一致性による検討
3.格づけによる方法
4.一対比較法
5.どの方法を選ぶか?
15章 人間工学における統計的考え方
I 研究計画の立案
1.研究計画に含まれる内容
2.被験者数
II 人間工学で扱われるデータ
III 度数分布法
1.度数表とヒストグラム
2.代表の位置を示す指標
3.バラツキを示す指標
4.母集団と標本集団
IV 正規分布とその特徴
1.正規分布
2.正規分布の特徴
3.パーセンタイル順位
4.信頼区間
V データの分布状態の把握と比較
1.箱ひげ図
2.同一被験者に対して複数の水準で実験を行う場合
VI 検定
1.分散比検定
2.平均値の差の検定
VII 相関と回帰
1.相関
2.回帰
VIII 多変量解析法
参考文献
付表
和文索引
欧文索引