ゴム科学 ―その現代的アプローチ―

池田 裕子加藤 淳粷谷 信三高橋 征司中島 幸雄(著)

池田 裕子加藤 淳粷谷 信三高橋 征司中島 幸雄(著)

定価 3,850 円(本体 3,500 円+税)

A5判/216ページ
刊行日:2016年12月10日
ISBN:978-4-254-25039-8 C3058

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内容紹介

最も基本的なソフトマテリアルの一つ,ゴムについて科学的見地から解説。一冊でゴムの総合的な知識が得られるゴム科学の入門書。〔目次〕ゴムの歴史とその現代的課題/ゴムの基礎科学/エラストマー技術の新展開/ニューマチックタイヤ/他

編集部から

目次

1 序論:ゴムの科学とその現代的課題 (粷谷)
 1.1 ゴムとエラストマー  
 1.2 天然ゴム:ユニークな天然高分子  
 1.3 アモルファス高分子としてのゴム・エラストマー  
 コラム 1  ゴム材料概観(市販品を中心として)(池田)

2 ゴムの基礎科学 (高橋・池田・粷谷)
 2.1 天然ゴムの植物学と生化学  
 2.2 化学:重合,高分子反応とその場反応  
 2.3 化学:架橋反応  
 2.4 物理学:ゴム状態とゴム弾性論  
 コラム 2  グッドイヤーとオーエンスレーガー(池田)

3 ゴム・エラストマーの材料科学 (加藤・池田・粷谷)
 3.1 材料の物性  
 3.2 光学物性 
   コラム 3  シリコーンゴムとフッ素ゴム(粷谷)
 3.3 高機能性ソフトデバイスへの展開  
 3.4 天然ゴムの結晶化  
 3.5 熱可塑性エラストマー(TPE)とリアクティブ・プロセッシング  

4 ゴム・エラストマー技術の新展開 (加藤・池田・高橋)
 4.1 補強性ナノフィラーの重要性とその凝集構造  
 4.2 ネットワーク構造の散乱法・分光法による評価  
 4.3 ゴム加硫技術の新展開  
 4.4 21世紀における天然ゴムのバイオテクノロジー  

5 ニューマチックタイヤ (中島)
 5.1 車輪の発明からニューマチックタイヤまで 
  コラム 5  ダンロップがタイヤを発明した?(粷谷)
 5.2 ニューマチックタイヤの機能  
 5.3 ニューマチックタイヤの工学的設計  
 5.4 ニューマチックタイヤの材料設計  
 5.5 タイヤの将来像  

6 ゴム・エラストマー科学の未来 (粷谷)
 6.1 サスティナビリティとゴム  
 6.2 自動車と交通化ネットワーク社会  
 6.3 「交通化社会」を超える次世代のゴム・エラストマー科学は? 
  コラム 6  ノーベル賞の功罪(粷谷) SK〔本文12,図3,表2〕

 付 録/索 引

執筆者紹介

著者
池田裕子 京都工芸繊維大学
加藤 淳 株式会社日産アーク
粷谷信三 京都大学名誉教授・日本ゴム協会元会長
高橋征司 東北大学
中島幸雄 工学院大学

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