BOOK SEARCH
内容紹介
最も基本的なソフトマテリアルの一つ,ゴムについて科学的見地から解説。一冊でゴムの総合的な知識が得られるゴム科学の入門書。〔目次〕ゴムの歴史とその現代的課題/ゴムの基礎科学/エラストマー技術の新展開/ニューマチックタイヤ/他
編集部から
目次
1 序論:ゴムの科学とその現代的課題 (粷谷)
1.1 ゴムとエラストマー
1.2 天然ゴム:ユニークな天然高分子
1.3 アモルファス高分子としてのゴム・エラストマー
コラム 1 ゴム材料概観(市販品を中心として)(池田)
2 ゴムの基礎科学 (高橋・池田・粷谷)
2.1 天然ゴムの植物学と生化学
2.2 化学:重合,高分子反応とその場反応
2.3 化学:架橋反応
2.4 物理学:ゴム状態とゴム弾性論
コラム 2 グッドイヤーとオーエンスレーガー(池田)
3 ゴム・エラストマーの材料科学 (加藤・池田・粷谷)
3.1 材料の物性
3.2 光学物性
コラム 3 シリコーンゴムとフッ素ゴム(粷谷)
3.3 高機能性ソフトデバイスへの展開
3.4 天然ゴムの結晶化
3.5 熱可塑性エラストマー(TPE)とリアクティブ・プロセッシング
4 ゴム・エラストマー技術の新展開 (加藤・池田・高橋)
4.1 補強性ナノフィラーの重要性とその凝集構造
4.2 ネットワーク構造の散乱法・分光法による評価
4.3 ゴム加硫技術の新展開
4.4 21世紀における天然ゴムのバイオテクノロジー
5 ニューマチックタイヤ (中島)
5.1 車輪の発明からニューマチックタイヤまで
コラム 5 ダンロップがタイヤを発明した?(粷谷)
5.2 ニューマチックタイヤの機能
5.3 ニューマチックタイヤの工学的設計
5.4 ニューマチックタイヤの材料設計
5.5 タイヤの将来像
6 ゴム・エラストマー科学の未来 (粷谷)
6.1 サスティナビリティとゴム
6.2 自動車と交通化ネットワーク社会
6.3 「交通化社会」を超える次世代のゴム・エラストマー科学は?
コラム 6 ノーベル賞の功罪(粷谷) SK〔本文12,図3,表2〕
付 録/索 引
執筆者紹介
著者
池田裕子 京都工芸繊維大学
加藤 淳 株式会社日産アーク
粷谷信三 京都大学名誉教授・日本ゴム協会元会長
高橋征司 東北大学
中島幸雄 工学院大学