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内容紹介
ガラスびん,窓ガラスからエレクトロニクス,光ファイバまで広範に用いられているガラスを,理論面から応用面まで,さらには環境とのかかわりに至る全分野を,工学的見地から詳細に解説し1冊に凝縮。定評のある『ガラスハンドブック』の,新原稿による全面改訂版。〔内容〕ガラスの定義/主要な工業的ガラス/ガラスの構造と生成反応/ガラスの性質/ガラス融液の性質/ガラス溶融の原理/ガラスの製造/ガラスの加工/ガラスの各論/ガラスと環境。
編集部から
目次
第I編 ガラス状態
1. ガラス状態
1.1 ガラスとは何か
1.2 ガラス転移
2. 主要な工業的ガラス
2.1 ガラス工業
2.2 ソーダ石灰ガラス
2.3 鉛ガラス
2.4 ホウケイ酸ガラス
2.5 シリカガラス
2.6 アルカリバリウムガラス
2.7 アルミノホウケイ酸ガラス
2.8 ホウ酸塩ガラス
第II編 ガラス構造論
3. ガラス構造論
3.1 ガラス構造論
3.2 ガラス構造解析
4. ガラス生成反応
4.1 溶融反応
4.2 気相反応
4.3 ゾル・ゲル反応
5. ガラス化範囲
5.1 酸化物のガラス化範囲に関する一般的法則
5.2 酸化物のガラス化範囲の実測例
5.3 非酸化物のガラス化範囲の実測例
第III編 ガラスの性質
6. 力学的性質
6.1 密度
6.2 低温粘性・粘弾性
6.3 弾性
6.4 硬度
6.5 強度
7. 熱的性質
7.1 熱容量および比熱
7.2 熱伝導
7.3 熱膨張
7.4 耐熱性・耐熱衝撃性
8. 光学的性質
8.1 光の透過と吸収・散乱
8.2 ガラスの透過率・反射率・散乱
8.3 着色
8.4 屈折率と分散
8.5 非線形性
8.6 発光
9. 電気的性質
9.1 電気伝導にみられる共通の性質
9.2 電気的性質の測定
9.3 イオン伝導
9.4 電子伝導
9.5 光伝導
10. 化学的性質
10.1 水との反応
10.2 酸・アルカリとの反応
10.3 耐候性
10.4 ガラス組成と化学的耐久性
11. 磁気的性質
11.1 結晶化による磁性微粒子の作製
11.2 磁気光学的性質
12. 紫外線・放射線に対する性質
12.1 歴史
12.2 不純物イオンの関与するソラリゼーション
12.3 X線やγ線照射で誘起される色中心
12.4 紫外線照射で誘起される色中心の生成と物性変化
12.5 その他
第IV編 ガラス融液の性質
13. 粘度
13.1 粘性流動と粘度
13.2 高温粘度測定法
13.3 粘性流動
13.4 ガラス組成と粘度
14. 結晶化・失透
14.1 核生成と結晶成長
14.2 結晶化に及ぼす熱履歴の影響
14.3 耐失透性の指標
14.4 ガラス製造における失透
14.5 失透の対策
14.6 結晶化に関する測定方法
15. 分相
15.1 分相の理論
15.2 ガラス組成と分相
16. 表面張力
16.1 表面と表面張力
16.2 表面張力測定法
16.3 測定値と組成
16.4 工学的意味
17. 密度
17.1 密度からの物性値
17.2 密度の測定法-アルキメデス2球法
17.3 測定値と組成
18. 比熱・熱容量
18.1 比熱・熱容量の測定法
18.2 ガラス組成と比熱
19. 熱伝達率
19.1 熱伝導と輻射熱伝達
19.2 熱伝達率の測定法
19.3 熱伝達率の組成依存性
20. 電気伝導度
20.1 電気伝導度の測定法
20.2 電気伝導度の温度依存性
20.3 ガラス組成と電気伝導度
21. 酸度・塩基度
21.1 酸・塩基の定義
21.2 塩基度の尺度
21.3 塩基度の測定
22. 酸化・還元電位
22.1 酸化・還元平衡
22.2 酸化・還元平衡の測定方法
第V編 ガラス溶融の原理
23. ガラス化反応
23.1 ガラスの溶融過程
23.2 融液の生成
23.3 融液中への固体の融解
24. 清澄とガスの溶解度
24.1 ガラスの清澄過程
24.2 泡の発生
24.3 清澄の原理
25. 酸化・還元
25.1 酸化・還元の工学的意味
25.2 酸化・還元と清澄
25.3 酸化・還元と色調
26. 溶融炉におけるガラス素地の流れ
26.1 溶融炉内の熱対流
26.2 液体モデルによるガラス素地流れの解析
26.3 気泡とガラス素地の流れ
26.4 数値モデルによるガラス流の解析
27. 均質化
27.1 均質性測定法
27.2 撹拌による均質性向上
28. 揮発
28.1 バッチ反応段階での揮発
28.2 溶融状ガラスからの揮発
29. ガラス溶融プロセスで生じる欠点と解析方法
29.1 ガラス組成分析
29.2 脈理・ノット
29.3 異物
29.4 気泡
第VI編 ガラスの製造
30. 原料とバッチ調合
30.1 ガラス用原料
30.2 主原料
30.3 副原料
30.4 原料選定の基準
30.5 原料の受入れと貯蔵
30.6 バッチ調整(秤量と混合)
31. 溶融炉
31.1 溶融炉の構造
31.2 溶融炉の熱勘定
31.3 燃料と燃焼
31.4 酸素燃焼
31.5 電気溶融
31.6 特殊溶融炉
32. 耐火物
32.1 電鋳耐火物
32.2 焼結耐火物
32.3 不定形耐火物
32.4 耐火物の侵食
33. ガラスの成形
33.1 成形の原理
33.2 フロート成形
33.3 ロールアウト成形
33.4 フュージョン成形
33.5 ブロー成形
33.6 プレス成形
33.7 ガラス成形用離型剤
33.8 ドロー成形
33.9 ガラスの繊維化
34. 徐冷
34.1 徐冷の理論
34.2 熱収縮
34.3 光学ガラスのアニール
第VII編 ガラスの加工
35. 機械加工
35.1 切りと割断
35.2 研削
35.3 研磨
35.4 切断・穴開け・溝形成
36. 封着加工
36.1 直接封着法
36.2 フリット封着法
37. 熱加工
37.1 物理強化
37.2 化学強化
37.3 リドロー加工
37.4 モールドプレス
38. 表面処理・コーティング
38.1 物理蒸着法
38.2 熱分解法
38.3 ゾル・ゲル法
第VIII編 ガラスの各論
39. 板ガラス
39.1 建築用板ガラス
39.2 建築用加工板ガラス
39.3 車両用加工ガラス
40. 容器ガラス
40.1 びん
40.2 テーブルウェア
41. 理化学・医療用ガラス
41.1 ホウケイ酸ガラス
41.2 ニュートラルガラス
41.3 高ケイ酸ガラス
42. 照明用ガラス
42.1 白熱電球用ガラス
42.2 蛍光ランプ用ガラス
42.3 HIDランプ用ガラス
43. 石英ガラス
43.1 製造方法
43.2 特性
43.3 用途
44. CRT用ガラス
44.1 パネルガラス
44.2 ファンネルガラス
44.3 ネックチューブガラス
45. エレクトロニクス用ガラス
45.1 平板ディスプレイ用ガラス
45.2 磁気ディスク用ガラス
45.3 マスク基板用ガラス
45.4 厚膜回路用ガラス
45.5 半導体用ガラス
45.6 封着用ガラス
45.7 ガラス電極
46. ガラス繊維
46.1 ガラス長繊維
46.2 ガラス短繊維
46.3 特殊ガラス繊維
47. 光学ガラス
47.1 特性と種類
47.2 組成
47.3 製造法
47.4 規格
48. 光ファイバーおよび光ファイバー関連製品
48.1 光ファイバー
48.2 光導波路デバイス
49. 着色ガラス
49.1 光の吸収と色調
49.2 着色剤
49.3 ガラスの消色
49.4 フィルターガラス
50. 結晶化ガラス
50.1 ゼロ膨張結晶化ガラス
50.2 感光性ガラス
50.3 マシナブルガラス
50.4 壁材用結晶化ガラス
50.5 生体用結晶化ガラス
51. 放射線遮蔽用ガラス
51.1 放射線遮蔽能力
51.2 γ線着色
51.3 γ線照射による誘電破壊
51.4 放射線遮蔽窓
52. グラスライニング
52.1 製法
52.2 性質
53. ほうろう
53.1 機能
53.2 構造
53.3 ほうろう化過程
53.4 凸凹界面層
53.5 フリット
53.6 金属材料
53.7 鉄とガラスの密着
53.8 密着評価
53.9 気泡と欠点
53.10 鋼板ほうろうの製造
53.11 展望
54. 薄膜コートガラス
54.1 板ガラス
54.2 干渉フィルター
55. レーザー用ガラス
55.1 高出力レーザーガラス
55.2 センサー用レーザーガラス
55.3 ファイバー形状レーザーガラス
55.4 光通信用レーザーガラス
56. 特殊組成ガラス
56.1 カルコゲナイドガラス
56.2 フッ化物ガラス
56.3 リン酸塩ガラス
54 フツリン酸塩ガラス
55.5 イオン伝導性ガラス
57. その他のガラス製品
57.1 ガラスブロック
57.2 眼鏡ガラス
57.3 ガラスビーズ
57.4 ガラスバルーン
57.5 多孔質ガラス
57.6 赤外線透過ガラス
57.7 泡ガラス
第IX編 ガラスと環境
58. ガラスをとりまく環境問題
58.1 ライフサイクルアセスメントの概要とガラスの特性
58.2 LCAからみたガラスのあるべき姿
58.3 ライフサイクルシナリオの重要性
58.4 ライフサイクルアセスメントと製品の便益評価
58.5 容器以外のガラスはどうなるか
58.6 ガラスの究極の使命
59. ガラスびんのリサイクル
59.1 リサイクルの基本とその方法
59.2 ガラスびんの軽量化
59.3 びん原料としてのカレットの使用率
59.4 カレット使用量増加による効果
59.5 カレットの品質
59.6 カレットの他用途利用開発
59.7 ガラスびんのLCA
60. 放射性廃棄物固化ガラス
60.1 高レベル放射性廃液のガラス固化
60.2 低レベル放射性廃棄物などのガラス固化
60.3 ガラス固化体の地層処分
61. ガラス化技術を応用した廃棄物処理
61.1 ごみ消却灰
61.2 下水汚泥消却灰
61.3 その他の廃棄物
62. 付録
62.1 ガラス化範囲
62.2 Appenの表(酸化物モル添加係数)
62.3 世界のガラス研究組合
62.4 国際ガラス委員会
62.5 ガラス関連文献のインターネット検索
63. 索引
63.1 和文索引
63.2 欧文索引