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内容紹介
基礎からコンクリート工学を学ぶための定評ある教科書の改訂版。コンクリートの性質・施工をわかりやすく体系化。〔内容〕セメント/水・骨材/混和材料/フレッシュコンクリート/施工/強度/弾性・塑性・体積変化/耐久性/配合設計
編集部から
コンクリートは建設材料として重要であり,公共事業の抑制が叫ばれる昨今でも,国民一人当たり約5トンもの使用量である。廃棄物を原料として取り込めることもあり,環境面での寄与が期待されている。
本書は1992年に初版が刊行されたて以来,長く読み継がれ,今回で第3版となったコンクリート工学の教科書である。
コンクリートを構成するセメント,水,骨材,特別な性質を与えるための混和材料,コンクリートの強度や耐久性について体系的に解説している。また第3版ではコンクリートの施工に関する実務的な内容が加わった。コンクリートの変状を写真で紹介し,その対策も解説してあり,実務家にも役立つ。
演習問題を大幅に見直し,解答例も収録。教科書としてより使いやすくなった。
目次
0 序章
0.1 コンクリートとは
0.2 構造材料としてのコンクリートの特徴
1 セメント
1.1 概説
1.2 セメントの歴史
1.3 ポルトランドセメント
1.4 混合セメント
1.5 特殊セメント
1.6 産業廃棄物の利用
2 水・骨材
2.1 概説
2.2 水
2.3 骨材
3 混和材料
3.1 概説
3.2 分類および定義
3.3 混和材
3.4 混和剤
4 フレッシュコンクリート
4.1 概説
4.2 ワーカビリティー
4.3 材料の分離
4.4 空気量
4.5 初期性状(経時変化)
4.6 コンクリートの製造
4.7 各種コンクリート
5 コンクリートの施工と品質確保
5.1 概説
5.2 運搬
5.3 打込み・締固めおよび仕上げ
5.4 養生
5.5 継目
5.6 施工段階におけるコンクリート構造物の品質確保
6 コンクリートの強度
6.1 概説
6.2 強度理論
6.3 圧縮強度
6.4 その他の強度
6.5 破壊力学とコンクリート
7 コンクリートの弾性・塑性・体積変化
7.1 概説
7.2 弾性および塑性
7.3 体積変化とひび割れ
8 コンクリートの耐久性
8.1 概説
8.2 コンクリートの透水性(透気性)
8.3 凍害
8.4 化学的侵食
8.5 塩害
8.6 アルカリシリカ反応
8.7 キャビテーションおよびすりへり
8.8 中性化
8.9 コンクリートの耐久性向上技術
9 コンクリートの配合設計
9.1 概説
9.2 配合設計の基本的考え方と表し方
9.3 配合の設計方法
9.4 配合設計計算例
執筆者紹介
大塚浩司(東北学院大学名誉教授)
武田三弘(東北学院大学)
小出英夫(東北工業大学)
阿波 稔(八戸工業大学)
子田康弘(日本大学)