雑草生態学

根本 正之(編著)

根本 正之(編著)

定価 4,400 円(本体 4,000 円+税)

A5判/184ページ
刊行日:2006年04月13日
ISBN:978-4-254-42030-2 C3061

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内容紹介

私たちの身近でみられる雑草達のたくましい生きざまを,生態学の視点からとらえる。光合成など植物生態学の基本から個体群の生態学,群集生態学へと順を追って解説し,植物生態学の基本を学ぶ入門書としても好適。

編集部から

目次

1章 雑草生態学への招待
 1.1 はじめに
 1.2 雑草の起源
 1.3 人工,半自然生態系の特性
 1.4 半自然生態系における雑草の位置
 1.5 雑草生態学の構成
2章 雑草の生理生態──光合成のための資源の獲得と利用
 2.1 はじめに
 2.2 植物にとっての光環境
  コラム1 成長解析
 2.3 植物の光合成反応と環境条件
 2.4 光合成能力の季節変化
 2.5 光環境と光合成
 2.6 草本植物の成長パターンと資源の獲得
 2.7 群落の光合成
  コラム2 層別刈り取り法
 2.8 本章のまとめ
3章 雑草の生活史──戦略とその特性
 3.1 はじめに
  コラム3 雑草の生活史戦略とr-K選択説,C-S-R戦略説
 3.2 生 活 環
 3.3 種子休眠性と埋土種子集団
 3.4 発芽から開花
 3.5 雑草の繁殖
 3.6 散布と定着
  コラム4 雑草の除草剤抵抗性生物型
 3.7 水田雑草と畑雑草の生活史特性
4章 作物と雑草の相互作用系
 4.1 侵入者としての雑草
 4.2 作物と雑草の競争
 4.3 雑草害の早期予測・診断
 4.4 雑草の許容限界
5章 雑草群落の動態と遷移
 5.1 はじめに
 5.2 雑草類の空間占有特性
 5.3 優占種-ギャップ-侵入雑草システム
 5.4 非農耕地における雑草群落の遷移
 5.5 雑草群落の動態と他感作用
 5.6 草地と非農耕地の雑草群落
  コラム5 遷移度
6章 帰化植物の侵入と生態系の攪乱
 6.1 日本における植物の記録と「帰化」の把握
 6.2 侵入年代による帰化植物の区分
 6.3 帰化植物の生態的特性と農耕地での雑草化を促す要因
 6.4 帰化植物の法的規制──外来生物法
7章 半自然生態系の特性とその雑草診断
 7.1 はじめに
 7.2 半自然生態系の種多様性
  コラム6 生物多様性の危機をもたらす要因
  コラム7 Grimeの猫背(humped-back)モデル
 7.3 半自然生態系の健全さを診断する物差し
索引

執筆者紹介

【執筆者】根本正之、村岡裕由、冨永達、高柳繁、森田弘彦 (執筆順)

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