生物化学

小野寺 一清駒野 徹千葉 誠哉水野 重樹山崎 信行(編)

小野寺 一清駒野 徹千葉 誠哉水野 重樹山崎 信行(編)

定価 6,380 円(本体 5,800 円+税)

B5判/292ページ
刊行日:2005年04月28日
ISBN:978-4-254-43087-5 C3061

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内容紹介

生体の構成・生体反応の機能から遺伝子組換えや遺伝子操作まで生物化学の基礎から最先端までを初学者にも理解できるように平易かつ詳しく解説。〔内容〕生体構成物質/生体反応の基礎/代謝/遺伝情報の伝達と発現/高次生命現象の生化学

編集部から

 「生物化学」(または「生化学」)とは,生命現象を化学を基礎として理解しようとする学問で,その知識は農学・医学はもとより栄養学,食品化学,薬学などあらゆる分野で必要とされています.
 本書は,大学生向けのテキストで,生物化学の基礎から先端までが平易かつ詳しく解説されています.初学者も利用しやすいように各項目をコンパクトにまとめた構成ですので,基礎知識を身につけるには最適の教科書となっています.

目次

 緒 論
 1.1 原核細胞生物
 1.2 原核細胞生物の栄養要求性
 1.3 真核細胞生物
 1.4 生命の起源と本質
第1部 生体を構成する物質
1. 生元素と生体分子
 1.1 生元素
 1.2 生体分子
2. 水
 2.1 水と生物
 2.2 水の構造
 2.3 水和
 2.4 水のイオン化とpH
 2.5 弱酸のイオン化
 2.6 緩衝液
3. 炭水化物
 3.1 炭水化物の名称
 3.2 単糖類
 3.3 糖の環状構造
 3.4 糖の立体配座
 3.5 いくつかの重要な単糖類とその誘導体
 3.6 少糖類
 3.7 多糖類
4. タンパク質
 4.1 アミノ酸
 4.2 ペプチド
 4.3 タンパク質の構造と横能
5. 脂質
 5.1 一般的性質と分類
 5.2 構造と機能
6. 核酸
 6.1 塩基
 6.2 D-リポースと2-デオキシ-D-リボース
 6.3 ヌクレオシド,ヌクレオチド
 6.4 ヌクレオチドの光吸収
 6.5 ポリヌクレオチド
 6.6 核醗の構造解析
 6.7 染色休構造
7. 補酵素
第2部 生体反応の基礎
1. 生体エネレギー論
2. 酵素と酵素反応論
 2.1 触媒としての酵素の基本概念
 2.2 酵素反応速度論
 2.3 酵素反応に及ほす諸因子
 2.4 酵素の活性部位と触媒機構
 2.5 酵素活性の調節
3. オルガネラによる細胞の区画化
 3.1 真核細胞オルガネラの構造と機能
 3.2 オルガネラの起源と真核生物の進化
第3部 代謝
1. エネルギー代謝
 1.1 解糖系
 1.2 TCA回路
 1.3 酸化的リン酸化
2. 炭水化物の代謝
 2.1 炭水化物の分解と生合成
 2.2 光合成
 2.3 オリゴ糖・多糖の生合成
3. 脂質の代謝
 3.1 脂質の分解
 3.2 脂質の生合成
4. 無機窒素代謝
 4.1 植物の窒素同化
 4.2 硝酸レダクターゼ
 4.3 亜硝酸レダクターゼ
 4.4 窒素固定
 4.5 タンパク質・アミノ酸の代謝
 4.6 アミノ酸の生合成
 4.7 核酸・ソクレオチド代謝
 4.8 スクレオナドの生合成
第4部 遺伝子情報の伝達と発現調節
1. 遺伝子の複製・組換え
 1.1 DNA複製
 1.2 DNAの組換え
 1.3 転位
2. 転写
 2.1 酵素の誘導
 2.2 β-ガラクトシダーゼが誘導される機構
 2.3 リポソームRNA.アミノ酸転移RNA
 2.4 真核生物における転写の特徴
 2.5 真核生物核遺伝子の転写とその調節機構
 2.6 転写後のRNAプロセシングによるmRNA成熟
3. 翻訳
 3.1 遺伝暗号
 3.2 遺伝暗号の読まれる方向,読み始め,読み終わり
 3.3 アミノ酸転移RNA
 3.4 アミノ酸の活性化
 3.5 アミノアシルtRNAシンテターゼが認識するtRNAの構造の特徴
 3.6 コドン-アンチコドン相互作用
 3.7 リボソームの構造と機能
 3.8 リポソームの大きさと組成
 3.9 リボソームとmRNAの結合
 3.10 ペプチド合成開始複合体
 3.11 ペプチド鎖の伸長
 3.12 ペプチド合成の終結
 3.13 ポリソーム
 3.14 タンパク質の修飾
 3.15 タンパク質合成の阻害
4. 遺伝子工学
 4.1 組換えDNAの基本
 4.2 ベクター
 4.3 制限酵素
 4.4 付着末端を有するDNA断片の挿入
 4.5 平滑末端を有するDNA断片の結合
 4.6 cDNAの結合
 4.7 組換え体の検出
 4.8 タンパク質工学
第5部 高次生命現象の生化学
1. 生体膜の構造と機能
2. ウイルス
 2.1 溶菌
 2.2 ファージ粒子の形成
 2.3 溶原様式
3. 細胞周期
 3.1 細胞周期の概念
 3.2 サイクリンとCDK
 3.3 細胞周期の制御機構
4. 情報伝達
 4.1 情報伝達物質とその受容体
 4.2 細胞間の情報伝達の様式
 4.3 細胞表層の受容体タンパク質の機能
 4.4 受容体タンパク質とナロシンキナーゼの相互作用
 4.5 その他の伝達様式
 4.6 他の酵素への情報伝達
 4.7 インテグリンと情報伝達
参考文献
索 引

執筆者紹介

【編集者】小野寺一清,駒野 徹,千葉誠哉,水野重樹,山崎信行
【執筆者(五十音順)】植田和光,小野寺一清,駒野 徹,酒井 裕,白石斉聖,千葉誠哉,中川弘毅,中島 佑,中村研三,本間 守,前 忠彦,牧野 周,水野重樹,山崎信行,吉田 稔

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