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畜産学概論
小林 泰男(編)
内容紹介
畜産学を広範かつ体系的に学習するための入門書。畜産学初学者から実務者まで〔内容〕飼料(粗飼料・草地・濃厚飼料・特殊飼料)/栄養(ウシ・ブタ・ニワトリ)/管理・行動/育種/繁殖/生産物(肉・皮・乳・毛)/衛生・疾病・環境
編集部から
畜産学を広範かつ体系的に学習するための入門書。
◆研究室ごとの研究紹介になりがちな「畜産学概論(入門)」講義のための教科書。
◆「栄養」「行動」「育種」「生産物」といった別々の講義で解説される事柄を関連付けてコンパクトに。
◆飼料から管理・衛生といった,実際の農業現場でも役立つ知見が満載。
目次
第1章 飼料(草地・粗飼料) [花田正明]
1.1 草地
1.1.1 世界の土地利用と飼料生産 /1.1.2 草地の放牧利用 /1.1.3 草地の採草利用
1.2 粗飼料の種類と特徴
1.2.1 牧草類 6/1.2.2 飼料作物 /1.2.3 作物副産茎葉類 /1.2.4 野草類 /1.2.5 木質系飼料
第2章 飼料(濃厚飼料・特殊飼料) [西田武弘]
2.1 穀類
2.1.1 トウモロコシ /2.1.2 グレインソルガム /2.1.3 大麦 /2.1.4 小麦 /2.1.5 エンバク
2.2 豆類(大豆)
2.3 植物性油粕類
2.3.1 大豆粕 /2.3.2 綿実粕 /2.3.3 アマニ粕 /2.3.4 ナタネ粕
2.4 ヌカ類
2.4.1 米ヌカ /2.4.2 小麦フスマ /2.4.3 コーングルテンフィード /2.4.4 コーングルテンミール /2.4.5 ビートパルプ /2.4.6 ビール粕 /2.4.7 脱脂粉乳,ホエイ /2.4.8 コーンジスチラースグレイン /2.4.9 糖蜜
2.5 濃厚飼料利用の現状
2.5.1 濃厚飼料の生産および需給 /2.5.2 濃厚飼料の価格 /2.5.3 エコフィード
2.6 特殊飼料
2.7 遺伝子組換え生物
2.8 飼料安全法
第3章 栄養(ウシ) [上田宏一郎]
3.1 反芻動物の消化と吸収
3.1.1 消化管の構造と機能 /3.1.2 第一胃の微生物と環境 /3.1.3 第一胃の消化と吸収 /3.1.4 第三胃以降の消化と吸収
3.2 反芻動物における栄養素の利用
3.2.1 炭水化物 /3.2.2 タンパク質 /3.2.3 脂質
3.3 ウシの生産と栄養
3.3.1 乳用牛 /3.3.2 肉用牛
第4章 栄養(ブタ・ニワトリ)小林泰男
4.1 ブタ
4.1.1 飼養と留意点 /4.1.2 栄養素とその充足 /4.1.3 摂取飼料と栄養素の行方 /4.1.4 栄養管理 /4.1.5 ブタと環境問題
4.2 ニワトリ
4.2.1 飼養と留意点 /4.2.2 栄養素とその充足 /4.2.3 摂取飼料と栄養素の行方 /4.2.4 栄養管理
第5章 管理・行動 [森田 茂]
5.1 アニマルウェルフェアと動物の管理
5.1.1 アニマルウェルフェアの考え方 /5.1.2 5つの自由・解放 /5.1.3 家畜管理改善への利用および生産物認証
5.2 環境と家畜管理
5.2.1 気象・気候的環境 /5.2.2 化学・物理的環境 /5.2.3 生物的環境
5.3 家畜行動と家畜の管理
5.3.1 行動の発現 /5.3.2 摂取行動 /5.3.3 休息行動 /5.3.4 排泄行動 /5.3.5 社会行動 /5.3.6 生殖行動 /5.3.7 葛藤・異常行動
5.4 その他の飼養管理
5.4.1 搾乳 /5.4.2 除角 /5.4.3 去勢 /5.4.4 断尾 /5.4.5 削蹄 /5.4.6 デビーク /5.4.7 強制換羽
第6章 育種 [口田圭吾]
6.1 家畜の品種
6.1.1 肉用牛の品種 /6.1.2 乳用牛の品種 /6.1.3 ブタの品種 /6.1.4 ニワトリの品種
6.2 日本の家畜改良の状況
6.2.1 「家畜改良増殖目標」および「鶏の改良増殖目標」 /6.2.2 日本の家畜改良の状況
6.3 質的形質と量的形質
6.3.1 表現型値の構成 /6.3.2 遺伝子頻度と遺伝子型頻度 /6.3.3 相加的遺伝子効果と育種価
6.4 遺伝的パラメータ
6.4.1 遺伝率 /6.4.2 反復率 /6.4.3 遺伝相関
6.5 選抜
6.5.1 順繰り選抜法 /6.5.2 独立淘汰水準法 /6.5.3 選抜指数法
6.6 後代検定とゲノミック評価
6.7 近交係数
6.8 近交退化
6.9 遺伝的多様性
第7章 繁殖 [高橋昌志]
7.1 生殖器
7.1.1 家畜の生殖器 /7.1.2 家禽の生殖器
7.2 生殖細胞の形成
7.2.1 精子形成 /7.2.2 家畜の卵子形成,排卵,受精と初期発生 /7.2.3 家禽の排卵(産卵)と受精
7.3 性周期と生殖に関与する内分泌
7.4 妊娠認識,着床と胎盤形成
7.4.1 妊娠認識 /7.4.2 胎盤形成
7.5 妊娠の経過と鑑定
7.5.1 発情回帰による判定(ノンリターン法) /7.5.2 直腸検査法 /7.5.3 超音波診断法 /7.5.4 血中,乳中ホルモン測定 /7.5.5 インターフェロン誘導性遺伝子(ISG)検出
7.6 分娩
7.7 繁殖の人為制御
7.7.1 人工授精 /7.7.2 受精卵移植 /7.7.3 受精卵の性判定と分別 /7.7.4 生殖組織,細胞の保存
7.8 生殖工学
7.8.1 核移植とクローン技術 /7.8.2 遺伝子組換え技術
第8章 生産物(肉・皮) [西邑隆徳]
8.1 食肉の構造
8.1.1 骨格筋の構造 /8.1.2 筋線維の構造 /8.1.3 筋原線維の構造 /8.1.4 筋肉内結合組織の構造 /8.1.5 心筋の構造 /8.1.6 平滑筋の構造
8.2 食肉の成分と保健的機能性
8.2.1 食肉の成分 /8.2.2 食肉の保健的機能性
8.3 皮の特性
8.3.1 皮の構造と成分 /8.3.2 家畜皮の特徴
第9章 生産物(乳・卵・毛) [玖村朗人]
9.1 乳の成分,性質とその利用
9.1.1 乳の成分組成と乳牛の各泌乳段階にともなう成分変化 /9.1.2 異常乳 /9.1.3 各種乳成分の合成と性質,測定法 /9.1.4 乳・乳製品に関する法令と各種牛乳・乳製品 /9.1.5 乳製品の品質,栄養評価と機能性
9.2 卵の生産と卵の成分,性質とその利用
9.2.1 卵の形成 /9.2.2 卵の構造と各部位における成分 /9.2.3 卵の品質と規格 /9.2.4 卵の加工品と加工特性 /9.2.5 卵の機能性
9.3 毛の特性と利用法
9.3.1 毛の構造 /9.3.2 毛皮の製造 /9.3.3 毛皮および毛の種類と利用
第10章 衛生・疾病 [髙橋俊彦]
10.1 衛生管理
10.1.1 飼養衛生管理基準の概要 /10.1.2 疾病予防対策 /10.1.3 ワクチンプログラム /10.1.4 薬剤などの投与プログラム /10.1.5 休薬期間,病原体の侵入防止と消毒 /10.1.6 害虫,衛生動物の駆除 /10.1.7 牛農場のバイオセキュリティ /10.1.8 乳牛の飼養管理と衛生
10.2 放牧衛生
10.2.1ウシ放牧の衛生管理 /10.2.2 放牧衛生管理プログラム /10.2.3 入牧時検査と放牧中の衛生管理 /10.2.4 衛生害虫の対策
10.3 搾乳衛生
10.4 動物の疾病
10.4.1 監視伝染病 /10.4.2 家畜伝染病(法定伝染病) /10.4.3 届出伝染病
索引
執筆者紹介
編集者
小林泰男 北海道大学大学院農学研究院
執筆者(五十音順)
上田宏一郎 北海道大学大学院農学研究院
口田圭吾 帯広畜産大学生命・食料科学研究部門
玖村朗人 北海道大学大学院農学研究院
小林泰男 北海道大学大学院農学研究院
髙橋俊彦 酪農学園大学農食環境学群
高橋昌志 北海道大学大学院農学研究院
西田武弘 帯広畜産大学生命・食料科学研究部門
西邑隆徳 北海道大学大学院農学研究院
花田正明 帯広畜産大学生命・食料科学研究部門
森田 茂 酪農学園大学農食環境学群