世界はなぜ争うのか ―国家・宗教・民族と倫理をめぐって―

福田 康夫H. シュミットM. フレーザー他(著)/J. ローゼン(編)/渥美 桂子(訳)

福田 康夫H. シュミットM. フレーザー他(著)/J. ローゼン(編)/渥美 桂子(訳)

定価 2,035 円(本体 1,850 円+税)

A5判/320ページ
刊行日:2016年05月15日
ISBN:978-4-254-50022-6 C3030

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内容紹介

続発する国際紛争やテロ。これらを武力で解決しても,相互理解と寛容の精神がなければ争いは繰り返されるだろう。各国の元首脳と宗教指導者によるOBサミットの討論と提言。〔内容〕倫理的意思決定,寛容と理解,宗教と暴力,将来への道筋。

編集部から

続発する国際紛争やテロ事件を前にして,相互の対話と理解,寛容の重要性を説くことは,ナイーブすぎるとか無意味とする向きもあるでしょう。しかし,紛争が武力で抑えられ,テロの巣窟が根絶されても,相互理解と寛容の精神がなければ,他の形で問題は繰り返されることでしょう。歴史観と世界観にしっかりと支えられた普遍的倫理規範の重要性を再確認し,国際関係の解決に向けた糸口をつかむことが必要とされているのです。

ある文化では世俗的価値観において必要と考えられる表現が,宗教に対する批判精神や冗談を許さない別の文化では,侮辱的と捉えられるのです。宗教と言論の自由は和解できるのか,という問題は,より大きな難題の一部でしかありません。だからこそ,この会議は重要だったのです。それは,相違を強調しながらも共通の立場を見出すことが可能なのかというテーマを試みたからです。

「前書き」「序文」より

目次

執筆者紹介

インターアクションカウンシル(OBサミット) 
ウィーン会議参加者

H・シュミット元首相
M・フレーザー元首相
J・クレティエン元首相
福田康夫元首相
V・G・デスタン元大統領
F・フラニツキー元首相
A・v・アフト元首相
A・アルクライシ銀行総裁
A・A・バダウィ元首相
A・S・マジャーリ元首相
O・オバサンジョ元大統領
G・ヴァシリュー元大統領
F・W・グラフ教授
M・A・ハバシ教授 
K・O・ハンソン教授
G・コシュロー国連大使
M・ラオハヴァニッチ講師
A・ムクティ教授
ナイフォン大主教
大谷光真前門主
R・J・ローゼン教授
A・サイカル教授
S・シュレンソグ理事長
R・シャンカール師
A・ザムハリ講師
P・M・チューレナー教授
T・アックスウォージー理事長
H・A・サレム教授
張信剛教授
H・キュング教授
杜維明教授

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