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内容紹介
古典から近現代,実作・教育まで,俳句の全体像を体系立ててわかりやすく示した事典.古典俳句、近代・現代俳句のさまざまな事象を、俳句とは何か、俳句の魅力は何かといった問題において位置づけつつ、これを順序立てて説明する.学校教育での俳句教育にも大きく配慮し、教育実践の現場の要求に応える.〔内容〕俳句総説/俳句実作編/歴史研究編(古典・近代俳句史)/解釈鑑賞編(百人一句・俳句百冊)/俳句教育のために/季題・季語(古典・近代)/地名編/俳句文化編
編集部から
俳句の教科書
本書第VII部「俳句教育のために――俳句を読む能力を育む」で参照されている『俳句の教科書』(三種)を下記よりダウンロードしていただけます。ご活用ください。
俳句の教科書(小学校用)
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目次
【全体構成】
Ⅰ 俳句概説編
Ⅱ 歴史研究編
Ⅲ 解釈・鑑賞編
Ⅳ 季題・季語編
Ⅴ 地名編
Ⅵ 俳句実作編
Ⅶ 俳句教育のために──俳句を読む能力を育む
Ⅷ 俳 句 文 化 編
【詳細目次】
Ⅰ 俳句概説編 (宮脇真彦)
はじめに――俳句へ
1 俳句とはどのような詩か
(1)五七五という定型
(2)切字とは何か、切れとは何か
(3)季語とは何か
(4)俳句を読むために
2 俳句の要点
(1)切れの機能
(2)季語の世界
(3)名所・歌枕
(4)言葉とイメージ(本意・本情)
3 俳句の技法
(1)題 詠
(2)嘱目、景気、写生
(3)取合せ・配合
(4)踏 跡
(5)俳句的視点
(6)レトリックと文体
4 俳句の基盤
(1)挨拶・滑稽・即興
(2)作者と読者
(3)地方と中央、季節の座標
Ⅱ 歴史研究編
1 発句の成立と展開 (宮脇真彦)
(1)発句の成立
(2)俳諧の発句の濫觴
(3)俳諧の独立・貞門俳諧の発句
(4)大坂・江戸の新風──談林俳諧の発句
(5)詩とは何か──発句に見る蕉風俳諧の展開
(6)蕉門の俳人たちと元禄俳壇
(7)芭蕉以後──元禄から享保俳諧
(8)蕉風復興運動前夜
(9)蕉風復興運動の時代
(10)大衆化の時代
(11)天保・幕末の俳諧
2 近代俳句史
1 初期東京俳壇の形成 (秋尾 敏)
2 太陽暦の採用 (秋尾 敏)
3 発句から俳句へ (秋尾 敏)
4 新聞俳句 (秋尾 敏)
5 芭蕉二百年忌法要 (秋尾 敏)
6 椎の友社結成 (押野 裕)
7 正岡子規の登場 (秋尾 敏)
8 道灌山事件 (秋尾 敏)
9 高浜虚子の登場 (秋尾 敏)
10 『ほとゝぎす』創刊 (秋尾 敏)
11 第一回蕪村忌(子規庵) (秋尾 敏)
12 松瀬青々『宝船』創刊 (青木亮人)
13 虚子と碧梧桐の対立 (秋尾 敏)
14 明治の俳句アンソロジー (秋尾 敏)
15 個人句集の刊行 (青木亮人)
16 鍛錬会 (岸本尚毅)
17 新傾向俳句 (秋尾 敏)
18 虚子の俳壇離脱宣言 (岸本尚毅)
19 自由律俳句 (秋尾 敏)
20 『ホトトギス』雑詠再開 (岸本尚毅)
21 婦人俳句会 (黒川悦子)
22 結社誌創刊相次ぐ(一) (押野 裕)
23 結社誌創刊相次ぐ(二) (青木亮人)
24 「進むべき俳句の道」 (岸本尚毅)
25 大正期の俳壇状況 (青木亮人)
26 京大三高俳句会 (渡辺誠一郎)
27 東大俳句会 (橋本榮治)
28 花鳥諷詠 (黒川悦子)
29 秋桜子『葛飾』刊行 (橋本榮治)
30 昭和俳句の出発 (加藤かな文)
31 新興俳句 (渡辺誠一郎)
32 プロレタリア俳句 (渡辺誠一郎)
33 水原秋桜子『ホトトギス』脱退 (橋本榮治)
34 杉田久女『花衣』創刊 (角谷昌子)
35 山口誓子『凍港』の新しさ (西山春文)
36 『京大俳句』創刊 (渡辺誠一郎)
37 「ミヤコ・ホテル」論争 (小澤 實)
38 『ホトトギス』同人削除 (黒川悦子)
39 石田波郷『鶴』創刊 (橋本榮治)
40 戦火想望俳句 (渡辺誠一郎)
41 人間探求派 (橋本榮治)
42 京大俳句事件 (中村正幸)
43 日本俳句作家協会設立 (橋本榮治)
44 俳誌統合 (青木亮人)
45 熱帯季題 (小澤 實)
46 高浜虚子の小諸疎開 (岸本尚毅)
47 敗戦と俳句 (橋本榮治)
48 戦後俳句の隆盛 (橋本榮治)
49 俳人の戦争責任 (中村正幸)
50 桑原武夫「第二芸術」 (中村正幸)
51 現代俳句協会設立 (秋尾 敏)
52 俳句論争 (中村正幸)
53 山本健吉の俳句論 (橋本榮治)
54 俳句総合誌 (青木亮人)
55 社会性俳句 (中村正幸)
56 療養俳句 (橋本榮治)
57 俳人格 (渡辺誠一郎)
58 根源俳句 (西山春文)
59 女流俳句 (角谷昌子)
60 前衛俳句・難解俳句 (渡辺誠一郎)
61 無季俳句 (秋尾 敏)
62 俳人協会設立 (牛田修嗣)
63 俳句の国際交流 (角谷昌子)
64 日本伝統俳句協会発足 (黒川悦子)
65 『雲母』終刊 (橋本榮治)
66 『天狼』終刊 (西山春文)
67 地貌季語 (小林貴子)
68 新しいメディア (押野 裕)
Ⅲ 解釈・鑑賞編
1 古典編――百人一句
宗鑑「手をついて歌申しあぐる蛙かな」 (本間正幸)
守武「飛梅やかろがろしくも神の春」 (本間正幸)
貞徳「霞さへまだらにたつや寅の年」 (母利司朗)
望一「ほこ長し天が下照姫はじめ」 (河村瑛子)
徳元「春立つやにほんめでたき門の松」 (河村瑛子)
立圃「霧の海の底なる月はくらげかな」 (河村瑛子)
重頼「順礼の棒ばかり行く夏野かな」 (大内瑞恵)
令徳「釈迦の鑓さびたか今日の御身拭」 (河村瑛子)
西武「芋も子を産めば三五の月夜かな」 (河村瑛子)
貞室「これはこれはとばかり花の吉野山」 (母利司朗)
季吟「一僕とぼくぼくありく花見かな」 (佐藤勝明)
梅盛「乙女草やしばしとどめん霜おほひ」 (佐藤勝明)
忠知「白炭ややかぬ昔の雪の枝」 (安田吉人)
捨女「梅が香はおもふき様の袂かな」 (安田吉人)
風虎「雨を引きて涼しく入るや帆掛舟」 (安田吉人)
宗因「里人のわたり候か橋の霜」 (大内瑞恵)
西鶴「長持へ春ぞ暮れ行く更衣」 (大内瑞恵)
惟中「文を好むきてんはたらく匂ひかな」 (宮脇真彦)
高政「目にあやし麦藁一把飛ぶ蛍」 (宮脇真彦)
常矩「蛇のすけがうらみの鐘や花の暮」 (塚越義幸)
幽山「花を踏んで蹈鞴うらめし暮の声」 (安田吉人)
松意「鼻息の嵐もすごし今朝の冬」 (塚越義幸)
調和「子規子規とて寝入りけり」 (竹下義人)
一晶「ふねになり帆になる風の芭蕉かな」 (大内瑞恵)
三千風「いざや霞諸国一衣の売僧坊」 (永田英理)
信徳「六月や水行く底の石青き」 (竹下義人)
言水「凩の果はありけり海の音」 (竹下義人)
似船「鐘霞み松昏やすき東寺かな」 (牧 藍子)
来山「客尽きて帰るや雪の比丘尼ぶね」 (竹下義人)
才麿「夕暮のもの憂き雲やいかのぼり」 (竹下義人)
鬼貫「冬枯や平等院の庭の面」 (竹下義人)
和及「中わろき人なつかしや秋の暮」 (永田英理)
轍士「麦のほに尾を隠さばや老狐」 (永田英理)
露沾「時鳥何を古井の水のいろ」 (安田吉人)
素堂「廻廊にしほみちくれば鹿ぞなく」 (楠元六男)
芭蕉「古池や蛙飛こむ水のおと」 (宮脇真彦)
其角「蚊柱に夢の浮きはしかかるなり」 (安田吉人)
嵐雪「名月や煙這ひゆく水の上」 (稲葉有祐)
杉風「振りあぐる鍬の光や春の野ら」 (大内瑞恵)
曽良「よもすがら秋風聞くや裏の山」 (金田房子)
野坡「長松が親の名で来る御慶かな」 (金田房子)
桃隣「白桃や雫もをちず水の色」 (佐藤勝明)
荷兮「こがらしに二日の月のふきちるか」 (安保博史)
杜国「行秋も伊良古をさらぬ鷗哉」 (安保博史)
越人「雁がねもしづかに聞けばからびずや」 (永田英理)
尚白「みちばたに多賀の鳥井の寒さかな」 (永田英理)
洒堂「高土手に鶸の鳴く日や雲ちぎれ」 (宮脇真彦)
許六「十団子も小粒になりぬ秋の風」 (金田房子)
路通「鳥どもも寝入ってゐるか余呉の海」 (金田房子)
去来「応々といへど敲くや雪の門」 (宮脇真彦)
凡兆「下京や雪つむ上の夜の雨」 (深沢眞二)
丈草「大原や蝶の出て舞ふ朧月」 (深沢眞二)
土芳「かげろふやほろほろ落つる岸の砂」 (深沢眞二)
支考「食堂に雀鳴くなり夕時雨」 (深沢眞二)
惟然「蜻蛉や日は入りながら鳰のうみ」 (大内瑞恵)
北枝「焼けにけりされども花は散りすまし」 (深沢眞二)
涼菟「凩の一日吹いて居りにけり」 (深沢眞二)
諷竹「暮れて行く一羽烏や初しぐれ」 (金田房子)
沾徳「帯程に川も流れて汐干哉」 (牧 藍子)
秋色「しみじみと子は肌へつくみぞれ哉」 (深沢了子)
湖十「熊坂が長刀あぶる霜夜かな」 (深沢了子)
沾洲「我門に富士のなき日の寒さ哉」 (牧 藍子)
祇空「我が影もかみな月なり石の上」 (稲葉有祐)
巴人「一夜づつ淋しさ替る時雨哉」 (深沢了子)
紀逸「うき草や動かずに居る冷し馬」 (稲葉有祐)
淡々「暁や灰の中よりきりぎりす」 (深沢了子)
不角「紙鳶切レて空の余波となりに鳧」 (安田吉人)
柳居「青やぎや二筋三すぢ老木より」 (安田吉人)
祇徳「菜の花や雨のかさいのにしひがし」 (稲葉有祐)
乙由「百姓の鍬かたげ行くさむさかな」 (大内瑞恵)
廬元坊「初秋やそろりと顔へ蚊帳の脚」 (宮脇真彦)
希因「柴船の立枝も春や朝霞」 (大内瑞恵)
鳥酔「一つ家の灯を中にしてしぐれかな」 (満田達夫)
也有「秋なれや木の間木の間の空の色」 (満田達夫)
千代「月の夜や石に出て鳴くきりぎりす」 (満田達夫)
諸九尼「行く春や海を見て居る鴉の子」 (満田達夫)
二世素丸「夜々月の雫や凝つて蔓ぶだう」 (満田達夫)
蓼太「世の中は三日見ぬ間に桜かな」 (満田達夫)
涼袋「梅が香に回廊ながし履のおと」 (満田達夫)
麦水「よわよわと日の行きとどく枯野かな」 (満田達夫)
闌更「枯れ蘆の日に日に折れて流れけり」 (清登典子)
二柳「白ぎくや籬をめぐる水の音」 (清登典子)
樗良「嵐吹く草の中よりけふの月」 (清登典子)
暁台「九月尽遥かに能登の岬かな」 (満田達夫)
蕪村「花いばら故郷の路に似たるかな」 (満田達夫)
太祇「やぶ入りの寝るやひとりの親の側」 (満田達夫)
召波「長き夜の寝覚語るや父と母」 (満田達夫)
大魯「牡丹折りし父の怒ぞなつかしき」 (清登典子)
几董「冬木立月骨髄に入夜哉」 (満田達夫)
月渓「二三尺秋の響きや落とし水」 (清登典子)
蝶夢「うづみ火や壁に翁の影ぼうし」 (満田達夫)
白雄「さうぶ湯やさうぶ寄りくる乳のあたり」 (満田達夫)
青蘿「戸口より人影さしぬ秋の暮」 (清登典子)
大江丸「ちぎりきなかたみに渋き柿二つ」 (二村 博)
士朗「大蟻の畳をありく暑さかな」 (二村 博)
星布「長き夜や思ひあまりの泣寝入り」 (本間正幸)
成美「魚食うて口なまぐさし昼の雪」 (本間正幸)
道彦「ゆさゆさと桜もてくる月夜かな」 (本間正幸)
巣兆「朝顔の花に澄みけり諏訪の湖」 (二村 博)
乙二「夏霧にぬれてつめたし白き花」 (本間正幸)
月居「卯の花の満ちたり月は二十日頃」 (二村 博)
菊舎「山門を出れば日本ぞ茶摘うた」 (本間正幸)
一茶「是がまあつひの栖か雪五尺」 (宮坂静生)
抱一「初秋や心に高し空の鳶」 (本間正幸)
蒼虬「蓬萊の橙あかき小家かな」 (本間正幸)
鳳朗「深山木の底に水澄五月かな」 (本間正幸)
梅室「背高き法師にあひぬ冬の月」 (本間正幸)
コラム 幕末から明治へ─国学の時代─」 (秋尾 敏)
2 近現代編――俳句百冊
正岡子規『獺祭書屋俳句帖抄』 (松井貴子)
松瀬青々『妻木(四巻本)』 (田中亜美)
内藤鳴雪『鳴雪句集』 (松井貴子)
渡辺水巴『水巴句集』 (秋尾 敏)
河東碧梧桐『碧梧桐句集』 (秋尾 敏)
籾山梓月『江戸庵句集』 (秋尾 敏)
夏目漱石『漱石俳句集』 (井出野浩貴)
村上鬼城『鬼城句集』 (秋尾 敏)
大須賀乙字『乙字句集』 (秋尾 敏)
臼田亞浪『亞浪句鈔』 (望月 周)
久保田万太郎『道芝』 (押野 裕)
日野草城『草城句集』 (松井貴子)
芥川龍之介『澄江堂句集』 (田中亜美)
室生犀星『魚眠洞発句集』 (田中亜美)
水原秋桜子『葛飾』 (橋本榮治)
前田普羅『普羅句集』 (押野 裕)
増田龍雨『龍雨句集』 (押野 裕)
阿波野青畝『萬両』 (岩田由美)
山口誓子『凍港』 (松井貴子)
飯田蛇笏『山廬集』 (井出野浩貴)
種田山頭火『草木塔』 (秋尾 敏)
富安風生『草の花』 (岩田由美)
芝 不器男『不器男句集』 (田中亜美)
川端茅舎『川端茅舎句集』 (橋本 直)
山口青邨『雑草園』 (岩田由美)
石橋辰之助『山行』 (橋本榮治)
松本たかし『松本たかし句集』 (黒川悦子)
高屋窓秋『白い夏野』 (田中亜美)
中村草田男『長子』 (角谷昌子)
高浜虚子『五百句』 (黒川悦子)
原 石鼎『花影』 (押野 裕)
森川暁水『黴』 (田中亜美)
星野立子『立子句集』 (岩田由美)
加藤楸邨『寒雷』 (中村正幸)
長谷川素逝『砲車』 (加藤かな文)
石田波郷『鶴の眼』 (橋本榮治)
大野林火『海門』 (中田尚子)
秋元不死男『街』 (角谷昌子)
西東三鬼『旗』 (松井貴子)
中村汀女『春雪』 (髙田正子)
後藤夜半『翠黛』 (岩田由美)
竹下しづの女『䬃』 (相子智恵)
三橋鷹女『向日葵』 (相子智恵)
橋本多佳子『海燕』 (髙田正子)
富澤赤黄男『天の狼』 (秋尾 敏)
細見綾子『桃は八重』 (加藤かな文)
京極杞陽『くくたち(上・下)』 (押野 裕)
相馬遷子『草枕』 (橋本榮治)
鈴木花蓑『鈴木花蓑句集』 (黒川悦子)
阿部みどり女『笹鳴』 (渡辺誠一郎)
下村槐太『光背』 (押野 裕)
高野素十『初鴉』 (加藤かな文)
加倉井秋を『胡桃』 (中村正幸)
永井荷風『荷風句集』 (井出野浩貴)
橋本鷄二『年輪』 (加藤かな文)
桂 信子『月光抄』 (相子智恵)
鈴木六林男『荒天』 (渡辺誠一郎)
青木月斗『月斗翁句集』 (橋本 直)
高柳重信『蕗子』 (渡辺誠一郎)
野見山朱鳥『曼珠沙華』 (黒川悦子)
佐藤鬼房『名もなき日夜』 (渡辺誠一郎)
永田耕衣『驢鳴集』 (田中亜美)
杉田久女『杉田久女句集』 角谷昌子)
森 澄雄『雪櫟』 (加藤かな文)
安住 敦『古暦』 (橋本 直)
飯田龍太『百戸の谿』 (加藤かな文)
能村登四郎『咀嚼音』 (角谷昌子)
平畑静塔『月下の俘虜』 (松井貴子)
相生垣瓜人『微茫集』 (橋本榮治)
野澤節子『未明音』 (望月 周)
藤田湘子『途上』 (押野 裕)
金子兜太『少年』 (秋尾 敏)
沢木欣一『塩田』 (加藤かな文)
波多野爽波『舗道の花』 (岩田由美)
石川桂郎『含羞』 (橋本榮治)
寺山修司『われに五月を』 (押野 裕)
馬場移公子『峡の音』 (髙田正子)
飴山 實『おりいぶ』 (髙田正子)
右城暮石『声と声』 (加藤かな文)
津田清子『礼拝』 (松井貴子)
林田紀音夫『風蝕』 (田中亜美)
村越化石『獨眼』 (望月 周)
鷲谷七菜子『黄炎』 (髙田正子)
古賀まり子『洗礼』 (髙田正子)
鷹羽狩行『誕生』 (片山由美子)
草間時彦『中年』 (角谷昌子)
阿部青鞋『阿部青鞋集』 (押野 裕)
三橋敏雄『まぼろしの鱶』 (渡辺誠一郎)
松根東洋城『東洋城全句集』 (秋尾 敏)
上田五千石『田園』 (橋本榮治)
岡本 眸『朝』 (髙田正子)
安東次男『裏山』 (押野 裕)
有馬朗人『母国』 (岩田由美)
飯島晴子『蕨手』 (相子智恵)
後藤比奈夫『初心』 (岩田由美)
川崎展宏『葛の葉』 (中村正幸)
中村苑子『水妖詞館』 (相子智恵)
渡邊白泉『白泉句集』 (渡辺誠一郎)
稲畑汀子『汀子句集』 (黒川悦子)
橋 閒石『微光』 (田中亜美)
Ⅳ 季題・季語編
1 基本季語
基本季語のために
元日 〔新年〕 (宮脇真彦)
若菜 〔新年〕 (宮脇真彦)
子の日 〔初春〕 (宮脇真彦)
立春 〔初春〕 (宮脇真彦)
梅 〔初春〕 (宮脇真彦)
霞 〔初春・三春〕 (宮脇真彦)
残雪 〔初春〕 (宮脇真彦)
鶯 〔三春〕 (宮脇真彦)
柳 〔三春〕 (宮脇真彦)
若草 〔初春〕 (宮脇真彦)
氷解く 〔初春〕 (宮脇真彦)
帰雁 〔仲春〕 (宮脇真彦)
春の月 〔三春〕 (宮脇真彦)
春雨 〔三春〕 (宮脇真彦)
蝶 〔三春〕 (宮脇真彦)
蛙 〔仲春〕 (宮脇真彦)
花 〔晩春〕 (宮脇真彦)
桜 〔晩春〕 (宮脇真彦)
耕し 〔三春〕 (宮脇真彦)
燕 〔晩春〕 (宮脇真彦)
苗代 〔初春〕 (宮脇真彦)
椿 〔初春〕 (宮脇真彦)
陽炎 〔三春〕 (宮脇真彦)
永日 〔初春〕 (宮脇真彦)
雉子 〔三春〕 (宮脇真彦)
雲雀 〔三春〕 (宮脇真彦)
菫 〔晩春〕 (宮脇真彦)
蕨 〔仲春〕 (宮脇真彦)
雛祭 〔晩春〕 (宮脇真彦)
藤 〔晩春〕 (宮脇真彦)
躑躅 〔晩春〕 (宮脇真彦)
山吹 〔晩春〕 (宮脇真彦)
暮春 〔晩春〕 (宮脇真彦)
更衣 〔初夏〕 (岡﨑真紀子)
余花 〔初夏〕 (岡﨑真紀子)
新樹 〔初夏〕 (岡﨑真紀子)
仏生会 〔初夏〕 (岡﨑真紀子)
橘 〔仲夏〕 (岡﨑真紀子)
卯の花 〔初夏〕 (岡﨑真紀子)
時鳥 〔初夏・仲夏〕 (岡﨑真紀子)
祭 〔初夏〕 (岡﨑真紀子)
夏草 〔三夏〕 (岡﨑真紀子)
夏月 〔三夏〕 (岡﨑真紀子)
牡丹 〔初夏〕 (岡﨑真紀子)
杜若 〔仲夏〕 (岡﨑真紀子)
菖蒲 〔仲夏〕 (岡﨑真紀子)
端午 〔仲夏〕 (岡﨑真紀子)
早苗 〔仲夏〕 (岡﨑真紀子)
青梅 〔仲夏〕 (岡﨑真紀子)
五月雨 〔仲夏〕 (岡﨑真紀子)
鵜飼 〔三夏〕 (岡﨑真紀子)
蟬 〔晩夏〕 (岡﨑真紀子)
百合草 〔晩夏〕 (岡﨑真紀子)
若竹 〔仲夏〕 (岡﨑真紀子)
蛍 〔仲夏〕 (岡﨑真紀子)
水鶏〔仲夏〕 (岡﨑真紀子)
氷室 〔晩夏〕 (岡﨑真紀子)
暑し 〔三夏〕 (岡﨑真紀子)
蚊遣火 〔三夏〕 (岡﨑真紀子)
白雨 〔晩夏〕 (岡﨑真紀子)
撫子 〔晩夏〕 (岡﨑真紀子)
夕顔 〔晩夏〕 (岡﨑真紀子)
蓮 〔晩夏〕 (岡﨑真紀子)
扇 〔三夏〕 (岡﨑真紀子)
納涼 〔晩夏〕 (岡﨑真紀子)
清水 〔晩夏〕 (岡﨑真紀子)
夏の暮 〔晩夏〕 (岡﨑真紀子)
初秋 〔初秋〕 (秋尾 敏)
七夕 〔初秋〕 (秋尾 敏)
一葉 〔初秋〕 (秋尾 敏)
蜩 〔初秋〕 (秋尾 敏)
荻 〔三秋〕 (秋尾 敏)
萩 〔初秋〕 (秋尾 敏)
虫 〔三秋〕 (秋尾 敏)
鹿 〔三秋〕 (秋尾 敏)
露 〔三秋〕 (秋尾 敏)
霧 〔三秋〕 (秋尾 敏)
稲妻 〔三秋(初秋)〕 (秋尾 敏)
踊 〔初秋〕 (秋尾 敏)
盂蘭盆会 〔初秋〕 (秋尾 敏)
木槿 〔初秋〕 (秋尾 敏)
槿 〔初秋〕 (秋尾 敏)
草花 〔三秋〕 (安田吉人)
薄 〔三秋〕 (安田吉人)
女郎花 〔初秋〕 (安田吉人)
秋の空 〔三秋〕 (安田吉人)
秋田 〔仲秋・三秋〕 (安田吉人)
葛 〔中秋〕 (安田吉人)
野分 〔仲秋〕 (安田吉人)
月 〔三秋〕 (安田吉人)
冷やか 〔初秋〕 (安田吉人)
雁 〔晩秋〕 (安田吉人)
砧 〔三秋〕 安田吉人)
蛩 〔初秋〕 (安田吉人)
夜寒 〔晩秋〕 (安田吉人)
菊 〔晩秋〕 (安田吉人)
紅葉 〔晩秋〕 (安田吉人)
九月尽 〔晩秋〕 (安田吉人)
初冬 〔初冬〕 (松本麻子)
時雨 〔初冬〕 (松本麻子)
落葉 〔兼三冬〕 (松本麻子)
山茶花 〔初冬〕 (松本麻子)
木枯 〔初冬〕 (松本麻子)
霜 〔兼三冬〕 (松本麻子)
寒し 〔兼三冬〕 (松本麻子)
短日 〔兼三冬〕 (松本麻子)
冬月 〔兼三冬〕 (松本麻子)
寒草 〔兼三冬〕 (松本麻子)
冬木立 〔兼三冬〕 (松本麻子)
鷹狩 〔兼三冬〕 (松本麻子)
氷 〔晩冬〕 (松本麻子)
霰 〔兼三冬〕 (松本麻子)
霙 〔兼三冬〕 (松本麻子)
雪 〔兼三冬〕 (松本麻子)
冬籠 〔兼三冬〕 (松本麻子)
水鳥付鴛 〔兼三冬〕 (松本麻子)
千鳥 〔兼三冬〕 (松本麻子)
師走 〔仲冬・晩冬〕 (松本麻子)
早梅 〔晩冬〕 (松本麻子)
歳暮 〔仲冬〕 (松本麻子)
2 近代の季語
寒明 〔初春〕 (山崎祐子)
春浅し 〔初春〕 (山崎祐子)
二月尽 〔初春〕 (鶴岡加苗)
春昼 〔三春〕 (山崎祐子)
花冷 〔晩春〕 (鶴岡加苗)
春の星 〔三春〕 (山崎祐子)
春一番 〔仲春〕 (山崎祐子)
春時雨 〔三春〕 (鶴岡加苗)
春田 〔三春〕 (藤本美和子)
春泥 〔三春〕 (藤本美和子)
鶯餅 〔初春〕 (藤本美和子)
桜餅 〔晩春〕 (藤本美和子)
麦踏 〔初春〕 (藤本美和子)
花篝 〔晩春〕 (藤本美和子)
風船 〔三春〕 (山崎祐子)
石鹼玉 〔三春〕 (山崎祐子)
朝寝 〔三春〕 (山崎祐子)
春眠 〔三春〕 山崎祐子)
春愁 〔三春〕 (山崎祐子)
桜蘂ふる 〔晩春〕 (鶴岡加苗)
薄暑 〔初夏〕 (藤本美和子)
炎昼 〔晩夏〕 (藤本美和子)
夜の秋 〔晩夏〕 (藤本美和子)
虹 〔三夏〕 (鶴岡加苗)
雷 〔三夏〕 (山崎祐子)
夕焼 〔晩夏〕 (片山由美子)
西日 〔晩夏〕 (長嶺千晶)
油照 〔晩夏〕 (長嶺千晶)
雪渓 〔晩夏〕 (長嶺千晶)
出水 〔晩夏〕 (長嶺千晶)
土用波 〔晩夏〕 (長嶺千晶)
滴り 〔三夏〕 (長嶺千晶)
滝 〔三夏〕 (鶴岡加苗)
帰省 〔晩夏〕 (長嶺千晶)
噴水 〔三夏〕 (長嶺千晶)
籐椅子 〔三夏〕 (長嶺千晶)
香水 〔三夏〕 (長嶺千晶)
天瓜粉 〔三夏〕 (長嶺千晶)
走馬灯 〔三夏〕 (長嶺千晶)
夜濯 〔晩夏〕 (山崎祐子)
泳ぎ 〔晩夏〕 (山崎祐子)
日焼 〔三夏〕 (山崎祐子)
蛇 〔三夏〕 (山崎祐子)
万緑 〔三夏〕 (山崎祐子)
緑蔭 〔三夏〕 (山崎祐子)
黴 〔仲夏〕 (山崎祐子)
秋めく 〔初秋〕 (山崎祐子)
爽やか 〔三秋〕 (鶴岡加苗)
秋麗 〔三秋〕 (山崎祐子)
秋晴 〔三秋〕 (山崎祐子)
松手入 〔晩秋〕 (山崎祐子)
秋思 〔三秋〕 (山崎祐子)
黄落 〔晩秋〕 (山崎祐子)
色変えぬ松 〔晩秋〕 (藤本美和子)
数え日 〔仲冬〕 (藤田直子)
三寒四温 〔晩冬〕 (藤田直子)
日脚伸ぶ 〔晩冬〕 (藤田直子)
冬銀河 〔三冬〕 (藤田直子)
北風 〔三冬〕 (藤田直子)
隙間風 〔三冬〕 (藤田直子)
重ね着 〔三冬〕 (藤田直子)
雪吊 〔晩冬〕 (藤田直子)
障子 〔三冬〕 (藤田直子)
火事 〔三冬〕 (藤田直子)
風邪 〔三冬〕 (長嶺千晶)
咳 〔三冬〕 (長嶺千晶)
息白し 〔三冬〕(長嶺千晶)
木の葉髪 〔初冬〕 (長嶺千晶)
綿虫 〔初冬〕 (長嶺千晶)
初茜 〔新年〕 (片山由美子)
初景色 〔新年〕 (片山由美子)
初詣 〔新年〕 (片山由美子)
Ⅴ 地名編
宗谷岬 (小林貴子)
津軽 (小林貴子)
岩手 (小林貴子)
平泉 (大内瑞恵)
末の松山 (宮脇真彦)
松島 (大内瑞恵)
象潟 (大内瑞恵)
出羽三山 (大内瑞恵)
最上川 (大内瑞恵)
信夫 (大内瑞恵)
白河の関 (大内瑞恵)
筑波山 (大内瑞恵)
黒髪山 (大内瑞恵)
利根川 (大内瑞恵)
入間 (大内瑞恵)
真間 (大内瑞恵)
隅田川 (本間正幸)
武蔵野 (秋尾敏)
足柄山 (小林貴子)
鎌倉 (大内瑞恵)
佐渡島 (大内瑞恵)
有磯海 (大内瑞恵)
白山 (大内瑞恵)
能登 (大内瑞恵)
帰る山 (大内瑞恵)
甲斐が嶺 (大内瑞恵)
姨捨山 (大内瑞恵)
木曽 (大内瑞恵)
不破の関 (大内瑞恵)
佐夜の中山 (秋尾敏)
富士山 (稲葉有祐)
鳴海 (稲葉有祐)
伊勢 (本間正幸)
鈴鹿 (稲葉有祐)
二見浦 (稲葉有祐)
逢坂 (秋尾敏)
近江の海 (本間正幸)
比叡山 (秋尾敏)
天橋立 (稲葉有祐)
宇治 (松本麻子)
大原 (秋尾敏)
嵯峨 (本間正幸)
春日野 (松本麻子)
龍田 (松本麻子)
奈良 (松本麻子)
吉野 (宮脇真彦)
住吉 (松本麻子)
長柄の橋 (松本麻子)
熊野 (松本麻子)
高野山 (松本麻子)
和歌浦 (松本麻子)
那智 (松本麻子)
明石 (宮脇真彦)
淡路島 (宮脇真彦)
須磨 (宮脇真彦)
因幡山 (宮脇真彦)
出雲 (宮脇真彦)
隠岐 (宮脇真彦)
吉備の中山 (宮脇真彦)
厳島 (宮脇真彦)
広島 (小林貴子)
下関 (小林貴子)
鳴門 (稲葉有祐)
白峰 (松本麻子)
松山 (稲葉有祐)
土佐の海 (稲葉有祐)
松浦 (松本麻子)
長崎 (稲葉有祐)
阿蘇 (稲葉有祐)
宇佐 (稲葉有祐)
高千穂 (稲葉有祐)
出水 (稲葉有祐)
沖縄 (稲葉有祐)
Ⅵ 俳句実作編
序 (押野 裕)
1 準備 (望月とし江)
(1)定型に親しむ
(2)文語を楽しむ 切字を使う
(3)季語とつきあう 季語を使う
(4)表記をいかにするか
2 作句 (押野 裕)
(1)一物か取り合わせか
(2)俳句は何を詠むか 素材
(3)感覚をいかに表現するか
(4)俳句表現の特殊性
(5)推敲と添削
(6)旅吟と日常吟
(7)連作・群作と一句の独立性
3 応用 (相子智恵)
(1)挨拶しよう 贈答しよう
(2)句会に出よう
(3)結社・グループに参加しよう
(4)発表しよう
(5)作品集、句集、合同句集を編もう
(6)俳句と短歌・川柳・現代詩との差異は何か
Ⅶ 俳句教育のために──俳句を読む能力を育む
はじめに (宮脇真彦)
一、教科書の中の俳句 (宮脇真彦)
二、俳句教育のあり方―詩歌教育の一環として (宮脇真彦)
三、俳句教育の具体例―日本語の豊かさを身につける (宮脇真彦)
「教科書」(指導書) (宮脇真彦)
小学校低学年用教材 読解篇(解説) (宮脇真彦)
小学校中学年用教材 読解篇(解説) (宮脇真彦)
小学校高学年用教材(解説) (宮脇真彦・樁 文惠)
中学一年用教材(解説)
読解用(解説) (宮脇真彦)
実作用(解説) (樁 文惠)
中学二年用教材(解説)
読解用(解説) (宮脇真彦)
実作用(解説) (樁 文惠)
中学三年用教材(解説)
読解用(解説) (宮脇真彦)
実作用(解説) (樁 文惠)
高校一年用教材(解説)
読解用(解説) (宮脇真彦)
実作用(解説) (樁 文惠)
高校二年用教材(解説)
読解用(解説) (宮脇真彦)
実作用(解説) (樁 文惠)
高校三年用教材(解説)
読解用(解説) (宮脇真彦)
実作用(解説) (樁 文惠)
Ⅷ 俳 句 文 化 編
(1) 鑑賞・批評の歴史 (筑紫磐井)
(2) 現代俳句における地方の視点 (小林貴子)
(3) 俳句の現在・未来 (小澤 實)
事項索引
人名索引
書名索引
季語索引
引用句索引
附 録 俳句の専門文学館・俳句の文学賞
執筆者紹介
編集者
宮脇真彦 連歌俳諧史家
楠元六男 都留文科大学名誉教授(故人)
片山由美子 香雨俳句会主宰
小澤 實 澤俳句会主宰
秋尾 敏 軸俳句会主宰
執筆者(五十音順)
相子智恵/青木亮人/秋尾 敏/安保博史/樁 文惠/井出野浩貴/稲葉有祐/岩田由美/牛田修嗣/大内瑞恵/岡﨑真紀子/小澤 實/押野 裕/角谷昌子/片山由美子/加藤かな文/金田房子/河村瑛子/岸本尚毅/清登典子/楠元六男/黒川悦子/小林貴子/佐藤勝明/髙田正子/竹下義人/田中亜美/塚越義幸/筑紫磐井/鶴岡加苗/永田英理/中田尚子/長嶺千晶/中村正幸/西山春文/二村 博/橋本榮治/橋本 直/深沢眞二/深沢了子/藤田直子/藤本美和子/本間正幸/牧 藍子/松井貴子/松本麻子/満田達夫/宮坂静生/宮脇真彦/望月 周/望月とし江/母利司朗/安田吉人/山崎祐子/渡辺誠一郎