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内容紹介
数理ファイナンスをより深めるために最適な原書第2版の翻訳。〔内容〕離散時間モデル/最適停止問題とアメリカン・オプション/Brown運動と確率微分方程式/Black-Scholesモデル/オプションの価格付けと偏微分方程式/金利モデル/他。
編集部から
目次
1.はじめに
1.1 オプションの問題
1.2 裁定の概念とプット・コール・パリティ
1.3 Black-Scholesモデルとその拡張
1.4 本書の構成
1.5 謝辞
2. 離散時間モデル
2.1 離散時間モデルの定式化
金融資産/戦略/許容的な戦略と裁定
2.2 マルチンゲールと裁定機会
マルチンゲールとマルチンゲール変換/実行可能な金融市場
2.3 完備な市場とオプションの価格付け
完備な市場/完備な市場における条件付請求権の価格付けとヘッジ/
アメリカン・オプション序論
2.4 問題:Cox-Ross-RubinSteinモデル
3. 最適停止問題とアメリカン・オプション
3.1 停止時刻
3.2 スネル包絡線
3.3 優マルチンゲールの分解
3.4 スネル包絡線とMarkov連鎖
3.5 アメリカン・オプションへの応用
アメリカン・オプションの行使とヘッジ/アメリカン・オプションと
ヨーロピアン・オプション
3.6 演習問題
4. Brown運動と確率微分方程式
4.1 連続時間確率過程の一般論
4.2 Brown運動
4.3 連続時間のマルチンゲール
4.4 確率積分と伊藤解析
確率積分の構成/伊藤解析/伊藤の公式を用いた具体例/多次元の伊藤の公式
4.5 確率微分方程式
伊藤の理論/0rnstein-Uhlenbeck過程/多次元の確率微分方程式/確率微分
方程式の解のMarkov性
4.6 演習問題
5. Black-Scholesモデル
5.1 モデルの記述
価格の挙動/資金自己調達的戦略
5.2 確率測度の変換・マルチンゲールの表現定理
同値な確率測度/Girsanovの定理/Brown運動に関するマルチンゲールの表現
5.3 Black-Scholesモデルにおけるオプションの価格付けとヘッジ
(St)がマルチンゲールとなる確率測度/価格付け/コールオプションと
プットオプションのヘッジ
5.4 Black_Scholesモデルにおけるアメリカン・オプション
アメリカン・オプションの価格付け/永久プットオプション・臨界価格
5.5 演習問題
6. オプションの価格付けと偏微分方程式
6.1 拡散過程に対するヨーロピアン・オプションの価格付け
拡散過程の無限小生成作用素/期待値の計算と偏微分方程式/Black-Scholes
モデルの場合/有界な開集合上の偏微分方程式と期待値の計算
6.2 放物型偏微分方程式の数値的解法
局所化/有限差分法
6.3 アメリカン・オプションの問題
問題の定式化/Black-Scholesモデルにおけるアメリカン・プットオプション/
2項モデルによるアメリカン・プットオプションの計算
6.4 演習問題
7. 金利モデル
7.1 モデル化の原則
イールドカーブ/不確実な将来におけるイールドカーブ/債権オプション
7.2 よく用いられるいくつかのモデル
Vasicekモデル/Cox-Ingersoll-Rossモデル/その他のモデル
7.3 演習問題
8. ジャンプがある資産モデル
8.1 Poisson過程
8.2 リスク資産の挙動の記述
8.3 オプションの価格付けとヘッジ
許容的な戦略/価格付け/コールオプションとプットオプションの価格/
コールオプションとプットオプションのヘッジ
8.4 演習問題
9. ファイナンスモデルのシミュレーションとアルゴリズム
9.1 シミュレーションとファイナンスモデル
モンテカルロ法/[0,1]上の一様分布のシミュレーション/確率変数の
シミュレーション/確率過程のシミュレーション
9.2 いくつかの有用なアルゴリズム
Gauss型確率変数の分布関数の近似/Brennan and Schwartzの方法による
計算機を用いた計算/アメリカン・オプションの価格計算に対するCox Rossの
アルゴリズム
9.3 演習問題
10. 付 録
10.1 Gauss型確率変数
1次元Gauss型確率変数/Gauss型ベクトル
10.2 条件付期待値
部分σ‐加法族の例/条件付期待値の性質/条件付期待値の計算
10.3 凸集合の分離定理
11. 参考文献
12. 索 引