折り紙の事典

岡村 昌夫三浦 公亮(監修)

岡村 昌夫三浦 公亮(監修)

定価 9,460 円(本体 8,600 円+税)

B5判/320ページ
刊行日:2024年11月01日
ISBN:978-4-254-68027-0 C3570

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内容紹介

折り紙の歴史から折り方の技法,伝承折り紙,創作折り紙,折り紙作家紹介,教育・数学・科学・工学への応用,海外での広がりまで,様々な視点から折り紙の文化を集大成する.折り紙ファン,折り紙サークル,教育関係者・研究者まで.公共図書館・学校図書館必備の図書.

編集部から

目次

1 折り紙の歴史
 1.1 折り紙の歴史を見るにあたって〔中村智晴〕
  1.1.1 現代の折り紙から
  1.1.2 儀礼折り紙遊技折り紙
 1.2 中世以前の折り紙〔中村智晴〕
  1.2.1 資料のない時代
  1.2.2 『嬉遊笑覧』の「折形の蛙」説
  1.2.3 2 方向からの考察
  1.2.4 中世以前 (1) 周辺事例から考える
  1.2.5 中世以前(2) 近世資料からさかのぼる
  1.2.6 折り紙を生んだ土壌
 1.3 確認できる最初期の折り紙〔中村智晴〕
  1.3.1 「折鶴に松図小柄」
  1.3.2 井原西鶴の「おりすえ」
  1.3.3 「雛形本」に現れる折り紙
  1.3.4 『けいせい折居鶴』
  1.3.5 『欄間図式』
 1.4 江戸時代の儀礼折り紙〔中村智晴〕
  1.4.1 「折形」と名のつく書物
  1.4.2 町人に広がる武家の礼法
  1.4.3 『女重宝記』
  1.4.4 「雛形」で伝わる儀礼折り紙
  1.4.5 儀礼折り紙の実際
  1.4.6 『小笠原流折形大全』
  1.4.7 『包結記』
 1.5 絵本浮世絵に見る折り紙〔中村智晴〕
  1.5.1 絵の中に見られる折り紙
  1.5.2 着物の柄として (1) 西川祐信
  1.5.3 着物の柄として (2) 江戸中期
  1.5.4 着物の柄として (3) 江戸後期
  1.5.5 生活の中の実用品として
  1.5.6 子どもの遊びとして
  1.5.7 初々しさの象徴として
  1.5.8 縁起物として
  1.5.9 戯画として
  1.5.10 附:「折靍をふく時あたら㒵替り」
 1.6 三大古典(1)『秘伝千羽鶴折形』
  1.6.1 「三大古典」と『秘伝千羽鶴折形』〔中村智晴〕
  1.6.2 『秘伝千羽鶴折形』の概要
  1.6.3 編著者,秋里籬島
  1.6.4 籬島による演出
  1.6.5 作品考案者,義道一円
  1.6.6 作品に見られる義道の技巧
  1.6.7 義道の著作と新出資料
  1.6.8 新出資料に見る義道の創作過程
  1.6.9 諸本と書誌詳細
  1.6.10 版元と『板木総目録株帳』の記録
  1.6.11 刊行後の追随作品
  1.6.12 『秘伝千羽鶴折形』研究小史
  コラム 1.1 千羽鶴〔前川 淳〕
 1.7 三大古典(2)『折形手本忠臣蔵』〔中村智晴〕
  1.7.1 『折形手本忠臣蔵』概要
  1.7.2 『折形手本忠臣蔵』諸資料の系統
  1.7.3 大坂の『折形手本忠臣蔵』
  1.7.4 江戸の『折形手本忠臣蔵』と仙鶴堂
  1.7.5 『折形手本忠臣蔵』の折り紙
 1.8 三大古典(3)『かやら草』〔中村智晴〕
  1.8.1 『斯哉等草』概要
  1.8.2 「かやらぐさ」と「かんのまど」
  1.8.3 足立一之資料の内訳
  1.8.4 『斯哉等草』の折り紙 (1) 儀礼折り紙
  1.8.5 『斯哉等草』の折り紙 (2) 遊技折り紙
  1.8.6 『斯哉等草』の折り紙 (3) 人物折形
 1.9 江戸時代後期の折り紙の流行〔中村智晴〕
  1.9.1 「今年 福助折形流行」
  1.9.2 見世物としての折り紙
  1.9.3 『稚遊教くさ』
 1.10 江戸時代の現存折り紙資料〔中村智晴〕
  1.10.1 森脇家旧蔵資料
  1.10.2 葛原勾当の作品群 (1) 人物概要
  1.10.3 葛原勾当の作品群 (2) 作品概要
 1.11 近世から近代へ〔中村智晴〕
  1.11.1 近世以前の折り紙の歩み
  1.11.2 近代を用意した時代
 1.12 明治以降の折り紙〔松浦英子〕
  1.12.1 概説:明治時代から現代折り紙へ
  1.12.2 明治時代以降の折り紙事情
   a. 手工教育の始まり
   b. 日本における手工教育の導入
   c. 明治の手工科における折り紙の教育
   d. 木内菊次郎『折紙と図画』
  1.12.3 小国民
  1.12.4 大正 昭和における折り紙
   a. 大正時代の手工教育
   b. 大正 昭和初期の折り紙の教育的価値
   c. 戦時体制下での折り紙の教育
   d. 戦後の学校教育における折り紙の教育
  1.12.5 再発見された折り紙
  1.12.6 現代折り紙の時代へ
 1.13 ヨーロッパの折り紙〔羽鳥公士郎〕
  1.13.1 折り紙はどこで始まったのか
  1.13.2 ヨーロッパの「折り鶴」
  1.13.3 ドイツの騎馬軍団
  1.13.4 ヨーロッパにおける折り紙の起源
  1.13.5 鏡の国の折り紙
  1.13.6 フレーベルと 3 種の折り紙
  1.13.7 海を渡った折り鶴
  コラム 1.2 折り紙という言葉〔羽鳥公士郎〕
  コラム 1.3 ヨーロッパの折り紙偽史〔羽鳥公士郎〕
  コラム 1.4 日本の折り紙偽史〔羽鳥公士郎〕
 1.14 日本の伝承作品の折り図〔山口真 松浦英子〕
  1.14.1 折り鶴
  1.14.2 羽ばたく鳥
  1.14.3 せみ
  1.14.4 かえる
  1.14.5 重ね箱
  1.14.6 三方
  1.14.7 兜
  1.14.8 宝船
  1.14.9 角香箱
  1.14.10 奴さん
  1.14.11 蓮の花
  1.14.12 なまず
 1.15 ヨーロッパの伝承作品の折り図〔山口真 松浦英子〕
  1.15.1 帆かけ舟(ほかけぶね)
  1.15.2 ズボン(奴さんのはかま)
  1.15.3 ぼうし
  1.15.4 風船
  1.15.5 塩入れ
  1.15.6 勲章(くんしょう)
  1.15.7 パハリータ
  1.15.8 やりひこうき
 1.16 紙の歴史 日本を中心に〔辻本直彦〕
  1.16.1 放馬灘紙
   a. 世界最古の紙の発見
   b. 放馬灘紙と他の前漢時代の紙
  1.16.2 蔡倫
  1.16.3 和紙
  1.16.4 洋紙
  コラム 1.5 樹皮紙〔辻本直彦〕
2 折り紙作家
 概説〔前川 淳〕
 2.1 青木光枝
 2.2 阿部七五三吉
 2.3 阿部 恒
 2.4 荒木 京
 2.5 伊東万燿
 2.6 内山光弘
 2.7 内山興正
 2.8 エキグチクニオ
 2.9 大橋晧也
 2.10 岡村昌夫
 2.11 笠原邦彦
 2.12 加瀬三郎
 2.13 神谷哲史
 2.14 河合豊彰
 2.15 川崎敏和
 2.16 川畑文昭
 2.17 川村 晟
 2.18 川村みゆき
 2.19 木村良寿
 2.20 葛原勾当
 2.21 小松英夫
 2.22 佐久間八重女
 2.23 佐野康博
 2.24 新宮文明
 2.25 薗部光伸
 2.26 高木 智
 2.27 高濱利恵
 2.28 竹川青良
 2.29 舘 知宏
 2.30 田中具子
 2.31 千野利雄
 2.32 津田良夫
 2.33 中島種二
 2.34 中野獨王亭
 2.35 中村榮志
 2.36 西川誠司
 2.37 芳賀和夫
 2.38 藤田文章
 2.39 伏見康治
 2.40 藤本修三
 2.41 布施知子
 2.42 北條高史
 2.43 本多 功
 2.44 前川 淳
 2.45 三浦公亮
 2.46 三谷 純
 2.47 目黒俊幸
 2.48 桃谷好英
 2.49 山口 真
 2.50 吉澤 章
 2.51 吉野一生
 2.52 Brill, David
 2.53 Chan, Brian
 2.54 Correia Jean Claude
 2.55 Crawford, Patricia
 2.56 Demaine, Erik
 2.57 Dinh, Giang
 2.58 Elias, Neal
 2.59 Engel, Peter
 2.60 Floderer, Vincent
 2.61 van Goubergen,Herman
 2.62 Gray, Alice
 2.63 Harbin, Robert
 2.64 Hull, Thomas
 2.65 Hulme, Max
 2.66 Jackson, Paul
 2.67 Johnson, Beth
 2.68 Joisel, Eric
 2.69 Kenneway, Eric
 2.70 Kirschenbaum, Marc
 2.71 Koh, Ronald
 2.72 Ku, Jason
 2.73 LaFosse, Michael
 2.74 Lang, Robert
 2.75 Legman, Gershon
 2.76 Lister, David
 2.77 Mabona, Sipho
 2.78 Mitchell, David
 2.79 Montroll, John
 2.80 Montoya, Ligia
 2.81 Morassi, Roberto
 2.82 Neale, Robert
 2.83 Oppenheimer, Lillian
 2.84 Ow, Francis
 2.85 Palmer, Chris
 2.86 Randlett, Samuel
 2.87 Robinson, Nick
 2.88 Sakoda, James
 2.89 Sallas, Joan
 2.90 Shafer, Jeremy
 2.91 Shall, Michael
 2.92 Shen, Philip
 2.93 Shumakov, Yuri & Katrin
 2.94 Smith, John
 2.95 Solorzano Sagredo,Vincente
 2.96 Sprung, Carmen
 2.97 Saadya Sternberg
 2.98 Strobl, Heinz
 2.99 Temko, Florence
 2.100 Terry, Nicolas
 2.101 de Unamuno, Miguel
 2.102 Wu, Joseph
 2.103 Yenn, Thoki
〔松浦英子 山口 真,協力:堀口直人 前川 淳 野口マルシオ〕

 コラム 2.1 広く影響を与えた小さなグループ〔松浦英子 協力:韓国折紙協会 小松英夫〕
 コラム 2.2 創作折り紙〔笠原邦彦〕
 コラム 2.3 来し方行く末〔布施知子〕
3 技法と創作
 3.1 折る技法
  3.1.1 技法と図解〔西川誠司 小松英夫〕
   a. 折り図で用いられる記号
   b. おもな折り技法とその表記
   c. その他の折り技法とその表記
   d. 一般的な折り図
  コラム 3.1 折り技法の表記〔小松英夫〕
  コラム 3.2 技法の理解と折る際の工夫〔小松英夫〕
  コラム 3.3 表記法折り図の発展〔小松英夫〕
  コラム 3.4 折り工程の伝達法〔小松英夫〕
  3.1.2 手順による方法(伝統的方法)〔小松英夫 西川誠司〕
   a. 折り鶴の手順折り
   b. 伝承基本形
  3.1.3 展開図折り〔小松英夫 西川誠司〕
   a. 標準的な展開図
   b. 伝承基本形の展開図
   c. 正方基本形の展開図折り
   d. 鶴の基本形の展開図折り
   e. 蛇腹の展開図折り
   f. より複雑な例と取り組み方
  コラム 3.5 展開図の可能性〔三谷 純〕
 3.2 創作技法
  a. 伝承基本形選択法
  b. 複合切り込み
コラム 3.6 はさみの使用〔前川 淳〕
  3.2.2 基本形の応用発展〔小松英夫 西川誠司〕
   a. 折りカドの加工
   b. 仕込み折り
   c. 基本形のミックス
   d. まとめ
  コラム 3.7 さまざまな用紙形〔小松英夫〕
  コラム 3.8 折り線構造の連続的な変化〔小松英夫〕
  コラム 3.9 基本形概念の変遷〔小松英夫〕
  3.2.3 折り紙設計〔西川誠司 堀口直人 小松英夫〕
   a. 展開図と頂点周りの折りたたみ
   b. 折り紙原子/折り紙分子
   c. カドの領域
   d. 樹状図
   e. 円領域分子法
   f. 洗練化
   g. さまざまな規格化
   h. まとめ
  コラム 3.10 非対称の構造〔小松英夫〕
  コラム 3.11 神谷パターン〔神谷哲史〕
  コラム 3.12 比の折り出し〔神谷哲史〕
 3.3 表現,デザイン
  3.3.1 「見立て」と「省略/デフォルメ」〔西川誠司 小松英夫〕
  3.3.2 平面立体半立体(レリーフ)〔小松英夫〕
  3.3.3 インサイドアウト彩色描き込み〔西川誠司 小松英夫〕
  3.3.4 角度の統一〔西川誠司 小松英夫〕
  3.3.5 面のデコレーション〔西川誠司 小松英夫〕
  3.3.6 アクションモデル〔西川誠司 小松英夫〕
  3.3.7 複合折り紙〔西川誠司〕
  3.3.8 ユニット折り紙〔川村みゆき〕
  3.3.9 テッセレーションコラゲーション〔舘 知宏〕
  3.3.10 ウェットフォールディング〔神谷哲史〕
   a. ウェットフォールディングの方法
   b. 用紙について
   c. ウェットフォールディングに向く題材向かない題材
   d. 注意点
  3.3.11 多様な表現的側面〔松浦英子〕
   a. 折り紙作品を用いたさまざまな構成表現
   b. 折り紙にインスパイアされたアート
  コラム 3.13 素材選び〔北條高史〕
  コラム 3.14 紙飛行機〔前川 淳 戸田拓夫〕
  コラム 3.15 極小折り紙,巨大折り紙〔西川誠司〕
  コラム 3.16 面 (mask)〔西川誠司〕
  コラム 3.17 新作連鶴〔堀口直人〕
  コラム 3.18 折り紙の保存〔北條高史〕
4 折り紙の数学
 4.1 スンダラロー〔川崎敏和〕
  4.1.1 すべての三角形は二等辺三角形
  4.1.2 コンパス折り
  4.1.3 正五角形
  4.1.4 三角形の内角の和
  4.1.5 数列の和
  4.1.6 正九角形と任意角三等分
  4.1.7 まとめ
 4.2 折り紙作図〔西村保三〕
  4.2.1 藤田 羽鳥の操作
  4.2.2 多重折り
  4.2.3 多角形の作図
   a. 作図可能な正多角形
   b. 正七角形の作図
コラム 4.1 折り紙と和算〔前川 淳〕
 4.3 基本定理〔川崎敏和〕
  4.3.1 平坦折り
  4.3.2 山谷割付(山折り線と谷折り線の関係)
  4.3.3 立体折り紙
  4.3.4 低次元折り紙
 4.4 高次元折り紙〔川崎敏和〕
  4.4.1 球面折り紙
  4.4.2 高次元折り紙
 4.5 曲面折り紙〔舘 知宏〕
  4.5.1 なめらかな可展面の幾何学
  4.5.2 折りを含む可展面
  4.5.3 曲線折り
  4.5.4 曲線折りの幾何学
  4.5.5 平面切断と鏡映反転
  4.5.6 空間曲線からの生成
 4.6 剛体折り紙〔舘 知宏〕
  4.6.1 剛体折り紙モデル
  4.6.2 パラレルリンク機構
  4.6.3 変数,拘束条件,配置空間
  4.6.4 平面の特異性と分岐現象
  4.6.5 ミウラ折りの剛体折り可能性とその拡張
  4.6.6 筒形構造セル構造の剛体折り紙
 4.7 オリガミクス〔芳賀和夫 前川 淳〕
 4.8 折り鶴の幾何〔川崎敏和〕
 4.9 フラクタル折り紙〔池上牛雄〕
  4.9.1 フラクタル図形
  4.9.2 無限折り
  4.9.3 フラクタル折り
5 教育
 5.1 学校教育への活用の系譜 明治以降の算数数学教育を中心に見る〔加藤渾一〕
  5.1.1 図形教育の始まりと折り紙
  5.1.2 手工科と折り紙
  5.1.3 図形教育の低学年化と折り紙活用の復活
  5.1.4 戦時体制下の教科書と折り紙
  5.1.5 戦後の教科書と折り紙
  5.1.6 学習指導要領からの消滅
  5.1.7 現場からの研究実践提案
  5.1.8 折り紙の広がり
 5.2 算数数学教育
  5.2.1 折り紙と算数数学〔堀井洋子〕
  5.2.2 折り紙にひそむ数学の世界
  5.2.3 何のために,何を,どう指導するか
  5.2.4 初等教育における折り紙
   a. かたちづくり(小学校1 年)〔富田明美〕
   b. 半分の大きさ(小学校2 年)〔藤田明美〕
   c. 二等辺三角形正三角形(小学校算数 3年)〔藤田明美〕
   d. いろいろな四角形(小学校4 年)〔土井敬子〕
   e. 角柱と円柱(小学校5 年)〔土井敬子〕
   f. 図形の拡大縮小(小学校6 年)〔河合昌代〕
  コラム 5.1 折り紙で円づくり〔藤田明美〕
  5.2.5 中等高等教育における折り紙
   a. 基本の作図を折り紙で確認(中学校)〔小島和美〕
   b. 正三角形から正六角形,そして立体へ(中学校)〔小島和美〕
   コラム 5.2 エコタングラムをつくろう!〔小島和美〕
   c. 放物線(高等学校)〔加藤渾一〕
   d. 正多面体(高等学校)〔加藤渾一〕
  コラム 5.3 「アルキメデスの渦巻線」を折る〔加藤渾一〕
  5.2.6 図形認識力を高める折り紙教材〔川崎敏和〕
 5.3 入試問題の事例〔加藤渾一〕
  5.3.1 中学入試
  5.3.2 高校入試
  5.3.3 大学入試
コラム 5.4 折り紙で入試問題(作図題)を解く〔加藤渾一〕
 5.4 幼児教育への導入と変遷〔松浦英子〕
  5.4.1 フレーベル教育法の受容
  5.4.2 幼稚園制度と折り紙の教育の変遷
  5.4.3 カリキュラムから消えた折り紙
 5.5 折り紙セラピー〔小林利子〕
  5.5.1 折り紙の療法性
  5.5.2 折り紙療法のなりたち
  5.5.3 表現折り紙療法
  5.5.4 表現折り紙療法の特異性
  5.5.5 表現折り紙療法の現場と実例
  5.5.6 折り紙療法の今後
 5.6 社会教育としての折り紙団体の活動〔松浦英子〕
  5.6.1 折り紙団体による社会教育活動
   a. Origami ムーブメント
   b. 吉澤章の貢献
   c. ひろがる折り紙普及活動
   d. 折り紙コンベンション
  5.6.2 日本における Origami ムーブメントの影響
   a. 日本折紙協会の設立
   b. 折紙探偵団コンベンションの開催
   c. 折り紙と Origami の意味
  5.6.3 折り紙の科学国際会議
  5.6.4 ネットワークの発展
  コラム 5.5 韓国折紙協会〔松浦英子,協力:韓国折紙協会〕
  コラム 5.6 イスラエルの折り紙〔ミリゴラン,翻訳編集:三谷 純〕
6 科学と応用
 総論〔舘 知宏〕
 6.1 素材と折りの科学
  6.1.1 薄板の科学〔舘 知宏〕
  6.1.2 昆虫と植物の折りたたみ〔斉藤一哉〕
   a. 羽化,脱皮
   b. 植物に見られる折りたたみ
   c. 花の展開
  6.1.3 自己折り〔繁富(栗林)香織〕
   a. ポリマー金属材料による自己折り
   b. 細胞折り紙
   c. DNA folding と自己組み立て
 6.2 折り紙工学
  6.2.1 折り紙構造
   a. 折版構造〔舘 知宏〕
   b. 機械的メタマテリアル〔舘 知宏〕
   c. 折り紙構造の動的性質〔石田祥子〕
  6.2.2 折りの形の応用
   a. 折り紙を使った板金加工〔舘 知宏〕
   b. 折り紙ロボット〔萩原一郎〕
   c. デザインへのアプローチ〔宮本好信〕
   d. デザイン事例〔三谷 純〕
  6.2.3 展開構造
   a. 変形のプロセス〔舘 知宏〕
   b. 宇宙で使われたミウラ折り〔斉藤一哉〕
   c. 建築への応用〔渡邉尚彦〕
   d. 医療器具への応用〔繁富(栗林)香織〕
  コラム 6.1 PCCP シェルとチューハイ缶〔三浦公亮〕
 6.3 計算折り紙
  6.3.1 理論計算折り紙〔上原隆平〕
  6.3.2 設計の万能性〔舘 知宏〕
  6.3.3 多面体の展開〔上原隆平〕
   a. 展開図の基礎的な性質と最大の未解決問題
   b. 一般展開図に関する結果
  コラム 6.2 ハフマンとレッシュの計算折り紙〔舘 知宏〕
  6.3.4 ソフトウェアシステム〔三谷 純〕
索 引

執筆者紹介

監修
岡村昌夫  三浦公亮


編集
前川淳   山口真    小松英夫 *
西川誠司  松浦英子 *  (*編集幹事)


編集協力
日本折紙学会   おりがみはうす   国際折り紙研究会


章担当編者
岡村昌夫(1章)  松浦英子(2章)  加藤渾一(5章)
中村智晴(1章)  西川誠司(3章)  三谷純(5章)
羽鳥公士郎(1章) 小松英夫(3章)  舘知宏(6章)
山口真(2章)   川崎敏和(4章)


執筆者(五十音順)
池上牛雄     繁富(栗林)香織  布施知子
石田祥子     舘知宏       北條高史
上原隆平     辻本直彦      堀井洋子
笠原邦彦     土井敬子      堀口直人
加藤渾一     戸田拓夫      前川淳
神谷哲史     富田明美      松浦英子
河合昌代     中村智晴      三浦公亮
川崎敏和     西川誠司      三谷純
川村みゆき    西村保三      宮本好信
小島和美     野口マルシオ    山口真
小林利子     芳賀和夫      渡邉尚彦
小松英夫     萩原一郎    
ゴラン,ミリ   羽鳥公士郎
斉藤一哉     藤田明美


協力
川畑文昭     ラング,ロバート

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