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朝倉物性物理シリーズ 4 極限実験技術
内容紹介
物性物理の研究に不可欠の最先端実験技術から,強磁場,超高圧の技術,ナノスケールでの構造解析の手段としての走査プローブ顕微鏡の3部門を取り上げ,これらの技術の最新の姿と,それによって何ができ,何が明らかになるかを解説する。
編集部から
目次
Ⅰ.超強磁場
1. 磁場と電子
1.1 磁場とスピン
1.2 磁場中の伝導電子
2. 強磁場の発生と測定
2.1 定常磁場
2.2 パルス磁場
2.3 超強磁場
2.4 パルス磁場の測定
3. 強磁場磁性
3.1 磁化の測定
3.2 スピンフロップ転移とスピンフリップ転移
3.3 強相関電子系の磁気相転移
3.4 量子スピン系
3.5 超伝導体の磁化
4. 量子輸送現象
4.1 電気的測定
4.2 磁場中の電気伝導
4.3 量子振動現象
4.4 量子ホール効果
4.5 磁気フォノン共鳴
4.6 磁気トンネル効果
5. 強磁場と光学的性質
5.1 強磁場下の光学的測定
5.2 帯間磁気光吸収
5.3 2次元励起子の磁気光学スペクトル
5.4 短周期超格子の磁気光学スペクトル
5.5 量子細線,量子ドットの磁気光学スペクトル
6. テラへルツ・スペクトロスコピー
6.1 赤外・遠赤外測定技術
6.2 サイクロトロン共鳴
6.3 低移動度物質のサイクロトロン共鳴
6.4 フォノンとの相互作用
6.5 準位クロスオーバー
6.6 量子ポテンシャルとの競合
6.7 電子間相互作用
参考文献
Ⅱ 超高圧
1. 高圧と物質構造
1.1 状態方程式
1.2 結晶構造転移
2. 超高圧発生方法
2.1 圧力容器設計技術と高強度材料
2.2 圧力媒体とその密閉技術
2.3 圧力制御測定技術
2.4 物理量測定技術
3. 超高圧下の物性
3.1 バンド電子への高圧効果
3.2 スピン密度波への高圧効果
3.3 電荷密度波への高圧効果
3.4 モット-ハバード絶縁体の金属転移
3.5 へビーフェルミオン系物質への高圧効果
3.6 酸化物高温超伝導への高圧効果
3.7 分子解離と水素結合への高圧効果
参考文献
Ⅲ.走査プローブ顕微鏡
1. 走査プローブ顕微鏡とは
2. 走査プローブ顕微鏡と分解能
2.1 空間分解能
2.2 時間分解能
2.3 力の分解能
2.4 S/N比からの考察
2.5 その他の分解能
3. 走査プローブ顕微銀と極限計測
3.1 ナノスケールの電子物性
3.2 ナノスケールの力学物性
3.3 ナノスケールの光物性
4. マニピュレーション
4.1 微小構造の形成・制御
4.2 分子素過程の解析と制御
5. その他の技術
参考文献
索 引