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古生物の科学 5 地球環境と生命史 (普及版)
内容紹介
地球史・生命史解明における様々な内容をその方法と最新の研究と共に紹介。〔内容〕〈古生物学と地球環境〉化石の生成/古環境の復元/生層序/放散虫と古海洋学/海洋生物地理学/同位体〈生命の歴史〉起源/動物/植物/生物事変/群集/他
編集部から
目次
I. 古生物学と地球環境
1. 化石層の形成,タフォノミー
A. 化石層の形成
B. 化石鉱脈
C. アンモノイド固有の保存・産状
D. 化石化過程の時代的変遷と古生物の進化
E. 化石記録は不十分か
2. 古環境の復元
A. 古環境復元における古生態学
B. 植物化石による古環境復元
C. 渦鞭毛藻化石による古環境復元
D. 貝類化石による古環境復元
E. 底生有孔虫による古環境復元
F. 浮遊性微化石による古環境復元
G. 物体としての「化石」から引き出す古環境情報
H. 複数の化石研究が関与した環境解析のテーマ
3. 生層序学の基礎
4. 放散虫生層序
5. 放散虫と古海洋学
A. 古海洋学と付加体研究
B. 時間の枠組み――放散虫と珪質堆積物
C. 空間の枠組み――放散虫の古生物地理
D. パンサラサ-テチスの古海洋学
6. 海洋生物地理学の理念と方法――分散と分断
A. 生物地理学の学史的考察
B. 姉妹種の意義
C. 底生動物の分散能力と地理的分布
D. 洞窟性二枚貝類の分類
E. 日本列島の中生代古生物地理
F. 「分子生物地理学」についての予察
7. 同位体古生物学
A. 同位体古生物学と同位体
B. 化石硬組織の鉱物および化学組成
C. 放射性核種を用いる地質時計
D. 化石生物硬組織の放射年代測定
E. 安定同位体
F. 酸素同位体
G. 炭素同位体
II. 生命の歴史一生物の適応放散と多様性の歴史
1. 生命の起源,先カンブリア時代の生命
A. 最古の生命を探る
B. 化学進化
C. 生命の起源の研究
D. 初期生物の進化
E. 先カンブリア時代の地球環境
2. 顕生累代における動物界の変遷
A. 古生代以後の海の後生動物
B. カンブリアの爆発とカンブリア紀動物群
C. 古生代の海の動物群
D. サンゴ類の適応放散と進化史
E. 動物の上陸
F. 中生代,新生代の動物群と中生代海洋変革
3. 植物の多様性の歴史
A. 植物の上陸と原始維管束植物
B. 古生代後半の維管束植物の発展
C. 裸子植物と被子植物の発展
4. 地球史における生物事変――大量絶滅と多様化
A. 生物事変
B. 地球史にみる大量絶滅と多様化
C. 古生代の生物事変
D. 中生代の生物事変
E. 新生代の生物事変
F. 炭素同位体比にみる絶滅事変
G. 表層生物と深海生物の多様化事変の相違
5. 生物の群集構造とその動態
A. サンゴの群集構造とその動態
B. 埋没林にみる植生とその動態
索 引
執筆者紹介
【編集者】鎮西清高,植村和彦
【執筆者(執筆順)】近藤康生,前田晴良,小泉 格,八尾 昭,松岡 篤,速水 格,大村明雄,大場忠道,秋山雅彦,下山 晃,鎮西清高,江崎洋一,植村和彦,平野弘道,海保邦夫,中森 亨,鈴木三男