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図解生物科学講座 3 発生生物学
浅島 誠(編著)
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内容紹介
発生生物学は近年バイオテクノロジーの技術をとり入れ大きく進展した。本書は配偶子形成,生殖方法と受精,卵割初期発生,原腸形成と神経管形成,器官形成,変態などの基礎面から再生・癌,老化,発生工学など最近の話題についても言及
編集部から
目次
1. 現代発生生物学の成立と背景
1.1 19世紀までの発生学小史
1.2 実験発生学から発生生化学へ
1.3 現代発生生物学の展望
2. 配偶子形成―卵や精子のでき方
2.1 始原生殖細胞とその移動
2.2 性の決定と用殖細胞の性分化
2.3 減数分裂
2.4 精子形成
2.5 卵形成I:概説
2.6 卵形成II:リボゾームRNA遺伝子の増幅
2.7 卵形成III:ランプブラッシ染色体
2.8 卵形成IV:ミトコンドリアの増殖
2.9 卵形成V:遺伝情報の局在
2.10 卵形成VI:卵黄形成
2.11 卵形成VII:卵外被の起源とその加工
2.12 卵形成VIII:卵の成熟
3. 生殖方法と受精―発生の開始
3.1 生殖行動と配偶子の放出
3.2 精子の構造と運動
3.3 精子の運動調節と卵による捕捉
3.4 先体反応
3.5 卵の構造と卵外被
3.6 卵と精子の結合
3.7 受精のプログラム
3.8 受精の人為調節
4. 卵割初期発生―卵はどのようにして多細胞になるか
4.1 卵割の特徴
4.2 卵割の様式
4.3 卵割のしくみ
4.4 卵割の位置
4.5 卵割と細胞周期
4.6 卵割とDNAの複製
4.7 細胞周期を制御するもの
4.8 MBT(胞胚中期変移)
5. 原腸形成と神経管形成―形をつくるメカニズム
5.1 胞胚形成
5.2 原基分布図
5.3 原腸胚形成(1)
5.4 原腸胚形成(2)
5.5 中胚葉誘導と細胞分化
5.6 予定中胚葉の移動と中軸形成
5.7 胚細胞の親和性と細胞選別
5.8 パターン形成
5.9 神経管形成
5.10 細胞接着による細胞内情報伝達
6. 器官形成―器官はどのようにしてできるか
6.1 神経系(中枢神経系と神経冠の分化)
6.2 感覚系(目と耳)
6.3 外皮系(皮膚)
6.4 排出系(腎臓と膀胱)
6.5 生殖器系(生殖巣と生殖輸管)
6.6 循環系(心臓を中心として)
6.7 呼吸系(鰓性器官と肺)
6.8 消化器系(消化管,肝臓,膵臓)
6.9 筋
6.10 四 肢
7. 変態―変態はどのようにして起こるか
7.1 棘皮動物の変態
7.2 昆虫の変態
7.3 昆虫の脳神経分泌ホルモン
7.4 幼若ホルモン(JH)とエクジステロイド
7.5 エクジステロイドと遺伝子
7.6 原索動物の変態
7.7 魚類の変態
7.8 両生類の変態(1)
7.9 両生類の変態(2)
8. 再生・癌
8.1 癌細胞の形状と振舞い
8.2 正常細胞が癌細胞に変化する過程―多段階発癌
8.3 発癌の要因
8.4 遺伝的背景を持つ癌―癌抑制遺伝子
8.5 癌遺伝子(オンコジーン)と原癌遺伝子(プロトオンコジーン)
8.6 系統樹からみた癌をつくる生物
8.7 ヒドラの再生と解離細胞による再構成
8.8 イモリの眼のレンズの再生と分化転換
8.9 ネズミの再生肝―欠損修復と細胞増殖の制御
9. 老化(発生と進化)
9.1 生存曲線と寿命
9.2 細胞分裂回数の限界
9.3 老化する細胞,しない細胞
9.4 ホメオスタシスと老化
9.5 いろいろな動物の寿命と老化
10. 植物の発生学
10.1 植物の体づくり
10.2 植物細胞の分化全能性
10.3 環境と植物ホルモンによる発生制御
10.4 植物におけるホメオティック遺伝子
11. 分子発生生物学
11.1 ショウジョウバエの感覚器形成―遺伝子のカスケード
11.2 細胞内情報伝達―キナーゼカスケード
11.3 遺伝子をとらえる―ジーントラップ法/エンハンサートラップ法
11.4 生物の形を決めるホメオティック遺伝子―転写調節因子
12. 発生工学
12.1 マウスの初期発生とトランスジェニックマウス
12.2 マウス胚幹細胞と遺伝子ターゲッティング
12.3 マウスやラットの胎仔操作
12.4 ニワトリやウズラの発生工学
13. 索 引
執筆者紹介
【編集者】浅島 誠
【執筆者】雨貝愛子,浅島 誠,井内一郎,稲葉一男,菊山 榮,駒崎伸二,桜井 勝,酒泉 満,嶋田 拓,冨樫 伸,中辻憲夫,松本二郎,前田靖男,水野丈夫,森沢正昭