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シリーズ朝倉〈言語の可能性〉 10 言語と文学
内容紹介
言語と文学の本来的な関係性を様々な観点から検証し解説。〔内容〕総論/中世の英詩を読む/文体分析の概観と実践/幕末志士の歌における忠誠の表現と古典和歌/ユーモアの言語/文学言語の計量化とその展望/文学と言語教育/他
編集部から
目次
1.総 論
言語と文学は本来表裏一体
言語と文学はどのように乖離したか
言語と文学はどのように互いを再発見したか
本書の構成
2.中世の英詩を読む─定型性と創造性─
古英詩「ベーオウルフ」を読む
「ベーオウルフ」に定型句が多いのはなぜか
定型句の存在は独創性の欠如を示すものか
定型性は物語の場面描写にも見られる
中世英詩のテクストは現代に何を示唆するか
3.文体分析の概観と実践─ヘミングウェイ,ダフィ,コープの作品を中心に─
文体分析とは何か
文体分析の実践
文体論の可能性
4.幕末志士の歌における忠誠の表現と古典和歌─言葉からのアプローチ─
勤王志士の歌とは何か
「やまとだましひ」と「かばね」
松陰と竹之介の歌を読み解く
今後の展望
5.ユーモアの言語
ユーモアとは何か
ユーモアの真髄はどこにあるのか
文体論とユーモアはどのようにして出会ったか
言語学とユーモア理論はどのようにして出会ったか
ユーモア理論研究はどこに向かおうとしているのか
日本人とユーモアに接点はあるのか
6.文学言語の計量化とその展望
言葉を数えるとは
日本の計量分析の歴史
読みやすさとは何か
計量文体論とは
コーパスの出現と可能性
計量文体論の未来像
7.文学と言語教育─英語教育の事例を中心に─
文学教材は教室にはいらない?
海外の語学教育における文学教材
文学教材に対する3つの誤解
これからの英語教育と文学教材
8.日常言語の詩学
文学への言語学的アプローチ
詩的機能の広がり
日常言語の比喩
日常言語の談話構造
結 び
9.文体論の歴史と展望
フランスの文体論
ロシア・フォルマリズム─ヤコブソン学派
ドイツの文体論
イギリスの文体論
索 引
執筆者紹介
【監修】
中島 平三(前東京都立大学)
【編集者】
斎藤 兆史(東京大学)
【執筆者】
斎藤兆史、寺澤盾、李絳、青山英正、北和丈、奥聡一郎、髙橋和子、大堀壽夫