第1章　総論
1.1　社会と儀礼　〔関沢まゆみ〕
　1.1.1　社会と儀礼という枠組み
　1.1.2　社会と世間
　1.1.3　社会伝承
　1.1.4　人生儀礼
第2章　村落
2.1　村落の研究動向　〔関沢まゆみ〕
　2.1.1　伝承母体論
　2.1.2　村落構造についての研究
　2.1.3　村落の類型的把握の問題点
　2.1.4　村落空間論
　2.1.5　高度経済成長と村落の変化
　2.1.6　生活変化の中の伝承力
2.2　年齢集団と一人前　〔戸邉優美〕
　2.2.1　年齢に基づく集団の形成と制度
　2.2.2　一人前
第3章　家族と親族
3.1　家族と親族の研究動向　〔八木　透〕
　3.1.1　民俗学における「家族類型論」の回顧
　3.1.2　民俗学内部における類型論批評
　3.1.3　隠居慣行をめぐる研究の潮流
　3.1.4　民俗学の家族研究と近代家族論の接点
　3.1.5　祖名継承と家族
　3.1.6　新たな家族研究の構築へ
3.2　「家」の変化と家族　〔大野　啓〕
　3.2.1　「家」を捉えるために
　3.2.2　様々な「家」のかたち
　3.2.3　何をもって「家」の継承とするのか
　3.2.4　揺れ動く「家」の像と家族
第4章　都市型社会と個人
4.1　都市的集住の場としての団地とその変容　〔金子　淳〕
　4.1.1　団地の誕生と変貌
　4.1.2　団地への関心と団地研究
　4.1.3　民俗学における団地研究
　4.1.4　学際研究と団地
4.2　都市生活者の故郷意識　〔新谷尚紀〕
　4.2.1　農村から都市へ
　4.2.2　高度経済成長期の人口移動
　4.2.3　都市生活者と墓の問題
　4.2.4　定年後の充実
第5章　人生儀礼
5.1　人の一生と生命観　〔小川直之〕
　5.1.1　産育・婚姻・葬送習俗とその研究視点
　5.1.2　人の一生と儀礼構造
　5.1.3　人生の儀礼と生命観
5.2　出産と育児　〔新谷尚紀〕
　5.2.1　出産の医療化とその前後
　5.2.2　柳田國男の提言
　5.2.3　人生と生死観─「人生の階段図」と「熊野観心十界曼荼羅」─
　5.2.4　概説書と現場調査情報─大藤ゆき・牧田茂・瀬川清子─
　5.2.5　昭和30～40年代の「全国民俗資料緊急調査」
　5.2.6　民俗学の講座類
　5.2.7　産屋・胞衣について
　5.2.8　出産の医療化の中で
5.3　結婚　〔門口実代〕
　5.3.1　地域社会の婚礼
　5.3.2　婚姻研究の軌跡
　5.3.3　現代の結婚式
　5.3.4　婚礼用具を扱う人びと
　5.3.5　現代の婚姻研究へ
5.4　葬送と墓制　〔関沢まゆみ〕
　5.4.1　葬送習俗と民俗学の関心
　5.4.2　葬儀と霊魂
　5.4.3　葬儀の変化
　5.4.4　葬儀の変遷史
5.5　火葬と遺骨　〔川嶋麗華〕
　5.5.1　火葬についての研究動向と見解
　5.5.2　火葬の歴史と民俗
　5.5.3　遺骨をめぐる信仰と習俗
5.6　南西諸島の人生儀礼　〔武井基晃〕
　5.6.1　沖縄の人生儀礼への関心─明治から戦後復帰前の調査資料─
　5.6.2　成長と長寿の祝い─名付け、成人、生年祝い─
　5.6.3　女性の帰属と出産・結婚
　5.6.4　家の継承・相続
　5.6.5　葬送・墓制の現在
索引．