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医学統計学シリーズ 4 新版 メタ・アナリシス入門 ―─エビデンスの統合をめざす統計手法─―
丹後 俊郎(著)
内容紹介
好評の旧版に大幅加筆。〔内容〕歴史と関連分野/基礎/手法/Heterogeneity/Publication bias/診断検査とROC曲線/外国臨床データの外挿/多変量メタ・アナリシス/ネットワーク・メタ・アナリシス/統計理論
編集部から
目次
新版への序
第1 版の序
1 メタ・アナリシスの歴史と関連分野
1.1 歴史
1.2 心筋梗塞後の2 次予防へのβ ブロッカー
1.3 早期乳がんの術後のadjuvant tamoxifen 治療
1.4 Joseph Lau の累積メタ・アナリシス
1.5 RCT—無作為化比較試験
1.6 NNT—治療に必要な患者数
1.7 無作為割り付けができないリスク評価の疫学研究
1.8 コクラン共同計画
1.9 一人一人の患者データを利用するメタ・アナリシス
1.10 システマティック・レビュー
1.11 Evidence-based medicine
1.12 Evidence-based nutrition
2 メタ・アナリシスの基礎
2.1 データを統合するとは?
2.2 代表的な統計モデル
2.3 比較指標の選び方
2.4 論文の検索と選択バイアス
2.4.1 公表バイアス
2.4.2 サブ・グループ解析バイアス
2.4.3 英語バイアス
2.4.4 データベース・バイアス
2.4.5 引用バイアス
2.4.6 多重公表バイアス
2.4.7 Funnel plot—公表バイアスの検討
2.5 メタ・アナリシスの論文の書き方
3 メタ・アナリシスの代表的な方法
3.1 2 × 2 分割表
3.1.1 Peto の方法—オッズ比
3.1.2 漸近分散法—オッズ比
3.1.3 Mantel-Haenszel の方法—オッズ比
3.1.4 DerSimonian-Laird の方法—オッズ比
3.1.5 漸近分散法—リスク比
3.1.6 DerSimonian-Laird の方法—リスク比
3.1.7 漸近分散法—リスク差
3.1.8 DerSimonian-Laird の方法—リスク差
3.2 平均値と標準偏差
3.2.1 平均値の差—母数モデル
3.2.2 DerSimonian-Laird の方法—平均値の差
3.2.3 標準化された平均値の差—母数モデル
3.2.4 DerSimonian-Laird の方法—標準化された平均値の差
3.2.5 累積メタ・アナリシス
4 メタ・アナリシスのその他の方法
4.1 生存時間
4.2 相関係数
4.3 信頼区間を利用する方法
4.3.1 オッズ比,リスク比,ハザード比
4.3.2 リスク差,平均値の差
4.4 p値を統合する方法
4.4.1 逆正規法
4.4.2 Fisher の方法
4.5 p値から推定値を再現する方法
5 Heterogeneity の検討
5.1 より柔軟な変量モデル—制限付き最尤推定量
5.2 超パラメータも変量と考えるBayesian モデル
5.3 変量モデルの解析例
5.3.1 βブロッカーの臨床試験—オッズ比
5.3.2 入院患者へのケアの効果—入院日数の平均値の差
5.4 感度分析・メタ回帰分析
5.4.1 βブロッカーの臨床試験
5.4.2 コレステロール低下試験
6 Publication bias への挑戦
6.1 公表バイアスの検出
6.2 File-drawer problem
6.3 公表バイアスの調整—選択モデル
6.4 公表バイアスの調整—対称なfunnel plot の再生
6.4.1 未公表論文数の推定
6.4.2 Trim-fill アルゴリズム
7 トピックス:診断検査とROC曲線
7.1 カットオフ値と検査特性
7.2 カットオフ値の推定
7.3 ROC 曲線
7.4 統合ROC 曲線の推定
7.4.1 重み付き単回帰分析
7.4.2 Bayesian モデル
8 トピックス:外国臨床試験成績の日本への外挿—ブリッジング試験
8.1 内因性・外因性民族的要因
8.2 用量反応パターンの類似性
8.3 プロトコール
8.3.1 エンドポイントが平均値の場合
8.3.2 エンドポイントが割合の場合
8.4 実例
8.4.1 勃起不全治療薬:sildenafil
8.4.2 抗アレルギー薬:fexofenadine
9 多変量メタ・アナリシス
9.1 多変量メタ・アナリシスのデータと考え方
9.2 統計ソフトSTATA を利用した解析例
9.3 多変量メタ・アナリシスの問題点
10 ネットワーク・メタ・アナリシス
10.1 間接比較と一致性
10.2 異質性と不一致性の統計モデル
10.3 ロジスティック回帰モデル
10.4 正規線形モデル
10.5 多変量メタ・アナリシス
10.5.1 一致性を仮定したモデル
10.5.2 不一致性を表現したモデル
10.6 Bayesian モデル
10.6.1 White et al. の一致性を仮定したモデル
10.6.2 White et al. の不一致性を表現したモデル
10.6.3 Lu-Ades の一致性を仮定したモデル
11 メタ・アナリシスの統計理論
11.1 漸近的正規近似に基づく方法
11.1.1 母数モデル
11.1.2 変量モデル
11.1.3 異質性の尺度
11.1.4 Bayesian モデル
11.1.5 研究デザインと効果・リスク指標
11.2 エフィシェント・スコアを利用した方法
11.2.1 オッズ比
11.3 最尤推定法
11.4 Mantel-Haenszel の方法
11.4.1 オッズ比
11.4.2 割合の比
11.4.3 割合の差
11.4.4 率の差と比
付録:R, S-Plus プログラム
文献
索引