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基本化学シリーズ 2 構造解析学
内容紹介
有機化合物の構造解析を1年で習得できるようわかりやすく解説した教科書。〔内容〕紫外-可視分光法/赤外分光法/プロトン核磁気共鳴分光法/炭素-13核磁気共鳴分光法/二次元核磁気共鳴分光法/質量分析法/X線結晶解析。
編集部から
目次
1. はじめに
1.1 どのようにして分子の構造を知ることができるのだろうか
1.2 分子の量子状態と分光法
1.3 分光装置の仕組み
1.4 定常法と時間分解法
2. 紫外-可視分光法(吸収と発光)
2.1 電子状態のエネルギー準位
2.2 紫外-可視吸収スペクトルと発光スペクトルはなぜ鏡像関係になるのか
2.3 物質に光はどのように吸収されるのであろうか
2.4 装置と測定法
2.5 吸収の波長は分子中のどんな構造を反映するのだろうか
2.6 吸収の加成性,等吸収点
2.7 溶媒効果
2.8 蛍光とりん光
3. 赤外分光法(1)
3.1 原 理
3.2 赤外吸収スペクトルから何がわかるか
3.3 試料の調製
3.4 装 置
3.5 基準振動と選択律
3.6 Hookの法則(振動準位を支配する一次因子)
3.7 振動準位を支配する二次因子
3.8 振動の種類と赤外吸収の位置
4. 赤外分光法(2)―演習問題―
5. プロトン核磁気共鳴分光法(1)
5.1 核磁気共鳴分光法
5.2 核磁気共鳴分光法から得られる情報には何があるのだろうか
5.3 核磁気共鳴の原理
5.4 化学シフト
5.5 核のまわりの電子による磁気遮蔽
5.6 π電子による磁気異方性効果
5.7 種々な化合物の化学シフトの実際
5.8 シフト試薬
6. プロトン核磁気共鳴分光法(2)
6.1 スピン-スピン結合によるピークの分裂
6.2 スピン結合定数の大きさに影響を与える他の因子
6.3 枝分れ法
6.4 遠隔スピン結合
6.5 ジェミナルスピン結合
6.6 二重共鳴法(デカップリング法)
6.7 核Overhauser効果
6.8 理想的なNMRパターンが得られない場合
6.9 NMRピークの線幅と交換速度
6.10 未知の化合物の解析の手順
7. プロトン核磁気分光法(3)―演習問題―
8. 炭素-13核磁気共鳴分光法(1)
8.1 なぜ12Cではなく13CがNMR測定に用いられるのか
8.2 緩和とは
8.3 化学シフトから何がわかるか
8.4 パルスFT-NMRの原理
8.5 スピン-スピン結合から何がわかるか
8.6 なぜ13C-NMRでは積分を行わないのか
9. 炭素-13核磁気共鳴分光法(2)―演習問題―
10. 二次元核磁気共鳴分光法
10.1 H-H COSYスペクトルまたは単にCOSY;相関二次元NMR
10.2 C-H COSYまたはHETCOR
10.3 NOEスペクトル
10.4 J分解スペクトル
11. 質量分析法(1)
11.1 質量分析計の原理
11.2 イオン化法
11.3 他の装置との接続
11.4 質量スペクトル(マススペクトル,MS)とその解析法
11.5 まとめ
12. 質量分析法(2)―演習問題―
13. X線結晶解析
13.1 X線回折の基礎
13.2 解析結果の表示
13.3 有機分子の構造解析の例
14. 総合演習問題
15. 参考文献
16. 索 引