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内容紹介
日本列島の地史・地質環境・災害・資源を総覧。日本の地質を深く知るための最新の知見を解説。パートカラー。〔内容〕日本列島とは?/地帯構造区分/人・社会と関わる地質環境・災害・資源(陸域・沿岸域・地下水流動・埋立・地盤災害・地震・火山災害・地質汚染・地球温暖化・放射性廃棄物処分・金属資源・非金属資源・地熱・温泉・地質情報・ジオパーク)/新生代テクトニクスと地史(新第三紀・第四紀)/基盤テクトニクスと地史(古生代・中生代・古第三紀)/他
編集部から
本書初版第一刷の「序」iii頁の最終段落冒頭に、下記の謝辞が脱落しておりました.謹んで訂正いたします.
「本書の出版にあたっては,日本地質学会の多くの方々に内容の詳細な検討をしていただいた.心より感謝したい.」
目次
第1章 序 説
1.1 日本列島とは? [加藤 碵一]
1.2 地質凡例と地質分布 [加藤 碵一]
1.3 地体構造区分と地史
1.3.1 地体構造の概念[加藤 碵一]
1.3.2 日本列島の地帯構造と地史 [脇田 浩二・宮崎 一博・高橋 浩]
1.4 日本列島の地質構造概論 [加藤 碵一]
1.4.1 地質学的基盤と被覆層
1.4.2 付加体
1.4.3 背弧海盆
1.5 地質環境とネオテクトニクス概説 [加藤 碵一]
1.5.1 新第三紀・第四紀の地質境界
1.5.2 地質環境における地盤
1.5.3 地質環境
トリビア・コラム1 非地質学的基盤 [加藤 碵一]
1.5.4 活断層のネオテクトニクス(活断層区)
第2章 人・社会とかかわる地質環境・災害・資源
2.1 地形形成の諸過程
2.1.1 陸域の地形形成過程 [小松原 琢・水野 清秀]
2.1.2 沿岸域の堆積環境と完新世の海水準変動への応答 [齋藤 文紀]
2.2 都市・平野域の地盤
2.2.1 都市・平野域の地下地質 [小松原 琢・水野 清秀]
2.2.2 平野の深部地下構造と強震動予測 [堀川 晴央]
2.2.3 平野の浅部地下構造事例:関東平野 [中澤 努・長 郁夫]
2.2.4 地下水流動 [内田 洋平]
2.2.5 埋立てと地形改変 [小荒井 衛]
2.2.6 地盤災害 [小松原 琢・水野 清秀]
2.3 地震とその被害
2.3.1 日本列島の地震とその被害 [加藤 碵一・石川 有三]
2.3.2 海溝型巨大地震と地質痕跡 [宍倉 正展]
2.3.3 活断層とその評価 [宮下 由香里]
2.4 火山活動と火山災害 [下司 信夫]
2.4.1 日本列島における火山活動の特徴
2.4.2 火山災害の種類と特性
2.4.3 歴史噴火と火山災害
トリビア・コラム2 泥火山 [加藤 碵一]
2.5 地質環境問題とその対策
2.5.1 地質汚染 [張 銘]
2.5.2 地球温暖化 [鈴木 淳]
2.5.3 CO2地中貯留 [徂徠 正夫]
2.5.4 放射性廃棄物処分 [山元 孝広]
2.6 資 源
2.6.1 金属資源 [実松 健造]
2.6.2 非金属資源 [高木 哲一]
2.6.3 石 炭 [鈴木 祐一郎]
2.6.4 石油・天然ガスとヨウ素 [金子 信行]
2.6.5 地熱・温泉 [柳澤 教雄]
2.7 地質情報の活用
2.7.1 シームレス地質図 [脇田 浩二]
2.7.2 ジオパーク [渡辺 真人]
第3章 日本列島の発達テクトニクスと地史[加藤 碵一]
3.1 日本列島および周辺海域のプレートテクトニック・セッテイング
3.1.1 太平洋プレート・フィリピン海プレート
3.1.2 東北日本弧および周辺海域
3.1.3 西南日本弧
トリビア・コラム3 日本海溝と明治時代の呼称[タスカロラ海床]について
3.1.4 伊豆-小笠原(-マリアナ)弧および周辺海域
3.1.5 琉球弧および周辺海域
3.2 日本列島域の深部構造
3.2.1 東北日本弧の深部構造
3.2.2 伊豆-小笠原弧の深部構造
3.2.3 西南日本弧の深部構造
3.3 日本列島の新生代後期地史
3.3.1 新第三紀中新世・鮮新世の地史
3.3.2 鮮新世末-第四紀の地史
3.4 東北日本弧・千島弧のテクトニクス
3.4.1 東北日本弧北海道域・千島弧のテクトニクス
3.4.2 東北日本弧東北域のテクトニクス
トリビア・コラム4 横ずれ断層の相対的・絶対的変位
3.5 東北日本弧と西南日本弧会合域のテクトニクス
3.5.1 フォッサマグナのテクトニクス
3.5.2 中央日本域のネオテクトニクス
3.6 西南日本弧のテクトニクス
3.6.1 北陸地域のテクトニクス
3.6.2 近畿から四国のテクトニクス
3.6.3 中央構造線(MTL)
3.7 九州・琉球弧のテクトニクス
3.7.1 九州中部地域・別府-島原地溝のテクトニクス
3.7.2 九州地域南部のテクトニクス
3.7.3 琉球の島弧-海溝系のテクトニクス
3.8 日本海のテクトニクスと古環境
3.8.1 日本海の特徴
3.8.2 日本海の古環境の変遷
3.8.3 日本海の形成・拡大モデル
トリビア・コラム5 三陸大津波と三陸大海嘯
第4章 日本列島の基盤テクトニクスと地史
4.1 日本列島古生代-中生代の地質 [脇田 浩二]
4.1.1 地体構造区分
4.1.2 古第三紀以前の地史概要
4.1.3 正常堆積層と付加体の地質
4.2 ステージ1:原生代から中期デボン紀
4.2.1 正常堆積層 [脇田 浩二]
4.2.2 津和野地域の古原生代花崗岩類 [高橋 浩]
4.2.3 隠岐帯(深成岩・片麻岩)[高橋 浩]
4.2.4 古生代の深成岩と変成岩 [宮崎 一博]
トリビア・コラム6 地球の年齢と大陸移動説 [宮崎 一博]
トリビア・コラム7 地球の冷却と“対の変成帯” [宮崎 一博]
4.3 ステージ2:後期デボン紀から石炭紀
4.3.1 正常堆積層 [脇田 浩二]
4.3.2 付加体 [脇田 浩二]
4.3.3 蓮華変成岩類とその相当層 [宮崎 一博]
4.4 ステージ3:ペルム紀から前期三畳紀
4.4.1 正常堆積層 [脇田 浩二]
4.4.2 付加体 [脇田 浩二]
4.4.3 夜久野オフィオライトおよび石炭紀末-ペルム紀深成岩 [宮崎 一博]
4.4.4 飛騨帯(深成岩・変成岩) [高橋 浩]
トリビア・コラム8 アダカイト [高橋 浩]
4.5 ステージ4:中期三畳紀から前期白亜紀前期
4.5.1 正常堆積物 [利光 誠一]
4.5.2 ジュラ紀付加体(中-後期三畳紀から最前期白亜紀)[脇田 浩二]
トリビア・コラム9 メランジュ [脇田 浩二]
4.5.3 周防変成岩およびその相当層(240-160 Ma)[宮崎 一博]
4.6 ステージ5:前期白亜紀後期から古第三紀
4.6.1 正常堆積物(白亜紀)[利光 誠一]
4.6.2 正常堆積物(古第三紀)[尾崎 正紀]
4.6.3 白亜紀から古第三紀付加体(西南日本外帯)[斎藤 眞]
4.6.4 白亜紀から古第三紀付加体(北海道)[斎藤 眞]
4.6.5 白亜紀-古第三紀変成岩と火山岩(北海道)[宮崎 一博・高橋 浩]
4.6.6 白亜紀-古第三紀火成岩(北海道を除く)[宮崎 一博]
引用文献
索 引
執筆者紹介
【編集者】
加藤碵一・脇田浩二・斎藤眞・高木哲一・水野清秀・宮崎一博
【編集協力】
産業技術総合研究所 地質調査総合センター
【執筆者】
加藤碵一・脇田浩二・宮崎一博・斎藤眞・水野清秀・高木哲一・高橋浩・利光誠一・尾崎正紀・小松原琢・齋藤文紀・堀川晴央・長郁夫・中澤努・内田洋平・小荒井衛・石川有三・宍倉正展・宮下由香里・下司信夫・張銘・鈴木淳・徂徠正夫・山元孝広・実松健造・鈴木祐一郎・金子信行・柳澤教雄・渡辺真人