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マテリアル工学シリーズ 1 材料科学概論
内容紹介
〔内容〕結晶構造(原子間力,回折現象)/格子欠陥(点欠陥,転位,粒界)/熱力学と相変態/アモルファス固体と準結晶/拡散(拡散方程式,相互拡散)/組織形成(状態図,回帰,再結晶)/力学特性(応力,ひずみ,弾性,塑性)/固体物性
編集部から
目次
1. 結晶構造
1.1 原子間力
イオン結合/共有結合/金属結合/ファン・デル・ワールス結合/
二体原子間ポテンシャル
1.2 結晶横造
結晶の定義/結晶系とブラべー格子/金属の代表的な結晶構造/結晶学的記述
1.3 回折現象と結晶構造解析
X線回折現象とブラック条件/回折線出現の条件(消滅則と規則格子反射)/
結晶構造因子
2. 格子欠陥
2.1 点欠陥
点欠陥の種類と濃度/点欠陥の表示法/不定比性
2.2 転 位
転位の幾何学/すべり運動と上昇運動/不完全転位と拡張転位
2.3 結晶粒界
結晶粒界の構造/粒界エネルギー
3. 熱力学と相変態
3.1 熱力学の法則
保存則と劣化則/系の状態変化の方向/熱力学的平衡の概念
3.2 相変態の熱力学
相平衡と相変態/さまざまな相変態/ランダウ-ギンツブルグ展開
3.3 相律と合金の相変化
ギブスの相律と2元平衡状態図/固溶体の相分離と規則化
3.4 熱力学的非平衡プロセス
非平衡プロセスによる組織形成/非平衡プロセスと物質循環/
マテリアルの環境負荷
4. アモルファス固体と準結晶
4.1 アモルファス固体
アモルファス固体の構造/ガラス転移
4.2 アモルファス固体作成法と形成能
アモルファス固体作成法/アモルファス合金の成因/アモルファス合金の
構造変化と結晶化/
4.3 準結晶合金
5. 拡 散
5.1 拡散方程式
フィックの法則/拡散方程式の解
5.2 拡散の原子過程
拡散機構/拡散係数
5.3 相互拡散
5.4 短回路拡散
5.5 化合物の拡散
定比化合物の拡散/不定比化合物の拡散
5.6 拡散とイオン伝導
6. 組織形成
6.1 状態図と組織
不変系反応/徐冷組織
6.2 熱処理組織
相変態/マルテンサイト組織/時効析出組織/2相分離組織/共晶および共析組織
6.3 回復,再結晶
変形組織/回復と再結晶
6.4 結晶粒径制御
結晶粒成長/結晶粒成長の抑制/異常位成長
7. 力学物性
7.1 応力とひずみ
応 力/ひずみ
7.2 弾 性
弾性定数/等方弾性体の変形/弾性定数の異方性
7.3 塑 性
応力-ひずみ曲線/真応力と真ひずみ/塑性変形と転位の運動/ひずみ硬化
7.4 強化機構
固溶強化/析出強化および分散強化/結晶粒界強化/変態強化/複合化
7.5 高温変形
7.6 破 壊
7.7 靭 性
8. 固体物性
8.1 量子力学的基礎
光の量子論(フォトンの発見)/ボーアの理論/シュレディンガーの波動方程式
8.2 物質中の電子の運動
中心力のもとでの電子の運動/電子のスピンとパウリの原理/
原子の殻状構造と周期律/原子の結合力と電子状態
8.3 固体の電気物性
金属の自由電子モデル/結晶のなかの電子の運動/金属・半導体・絶縁体
8.4 磁 性
原子の磁気/原子間の磁気相互作用/マクロ磁性/磁性材料
9. 参考書
10. 付 表
11. 索 引