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マテリアル工学シリーズ 2 材料組織学
内容紹介
〔内容〕結晶中の原子配列(ミラー指数,ステレオ投影)/熱力学と状態図/材料の組織と性質(単相組織,複相組織,共析組織)/再結晶(加工組織,回復,結晶粒成長)/拡散変態(析出,核生成,成長,スピノーダル分解)/マルテンサイト変態
編集部から
目次
1. 結晶中の原子配列
1.1 結晶系と結晶の対称性
1.2 べラべー格子と結晶構造
1.3 結晶構造と密度の関係
1.4 立方晶系のミラー指数
1.5 六方晶系のミラー指数
1.6 結晶面や方位の相互関係
1.7 ステレオ投影
2. 熱力学と状態図
2.1 相 律
2.2 一成分系の凝固と熱力学
2.3 二成分系単相の熱力学
二成分系材料の自由エネルギー変化/自由エネルギーと温度の関係
2.4 二成分・二相共存系の熱力学
二成分系合金におけるT0線/元素の分配を伴う平衡相変態/
平衡状態図とてこの法則
2.5 状態図と組織の関係
全率固溶体を形成する系の組織変化/非平衡凝固と凝固偏析/
共晶系の状態図と組織変化/包晶系の状態図と組織変化/
固相状態で相変態がある場合の組織変化
3. 材料の組織と性質
3.1 単相組織
合金の結晶構造と性質/単結晶と多結晶/多結晶体の性質/
多結晶体の粒界エネルギー
3.2 複相組織
二相複相組織の混合則/多結晶体における第二相の析出形態/
多結晶体における粒界析出/第二相の核生成速度と成長速度/
均一に析出した/粒子による析出強化
3.3 共析組織
共析変態/共析変態で形成される複相組織/共析組織の層間隔と変態駆動力の関係
3.4 Fe-C系合金における変態挙動と組織の関係
Fe-C系合金の状態図と平衡変態/相律と平衡変態における冷却曲線/
過冷変態と連続冷却曲線/鉄鋼材料の組織と強さに及ぼす冷却速度の影響
4. 再結晶
4.1 加工組織
塑性変形の素過程/塑性変形と蓄積エネルギー/不均一変形組織の形成/
幾何学的に必要な転位と統計的に蓄積される転位
4.2 回 復
焼なましによる諸性質の変化/回復の機構
4.3 再結晶
1次再結晶の特徴/再結晶粒の核生成/優先核生成場所/再結晶粒の成長
4.4 再結晶の速度論
拡張体積率/拡張体積率を用いた変態速度式の導出
4.5 結晶粒成長
1次再結晶後の内部エネルギー/正常粒成長/分散第2相粒子を含む結晶の粒成長/
2次再結晶と3次再結晶
4.6 動的回復と動的再結晶
4.7 集合組織
結晶方位の表現/変形集合組織/再結晶集合組織/再結晶集合組織の工業的利用
5. 拡散変態
5.1 拡散変態の種類
5.2 変態の駆動力と核生成の駆動力
長範囲拡散変態の駆動力/短範囲拡散変態の駆動力
5.3 核生成速度
臨界核形成の活性化エネルギー/核生成速度
5.4 成 長
界両律速成長/拡散律速成長/
5.5 母相-析出相の界面構造と析出物の形態
異相界面構造/析出物の形態/成長に伴う整合性の消失
5.6 析出物の粗大化過程
平衡組成に及ぼす異相界面の曲率の影響/ギブス-トムソン効果と
核生成・成長/オストワルド成長
5.7 連続析出と不連続析出
5.8 スピノーダル分解
5.9 規則-不規則変態
5.10 時効硬化合金での析出
6. マルテンサイト変態
6.1 マルテンサイト変態の定義
無拡散変態/マルテンサイト変態
6.2 マルテンサイト変態の特徴
原子の1対1対応/表面起伏と形状変形/晶癖面と結晶方位関係/
形態と内部微視組織
6.3 マルテンサイト変態の速度論
マルテンサイト変態の駆動力と熱履歴/マルテンサイト変態の核生成/
マルテンサイトの成長
6.4 熱弾性マルテンサイト変態と形状記憶効果
6.5 応力誘起マルテンサイト変態とTRIP効果
6.6 無機化合物のマルテンサイト変態と高靭性セラミックス
6.7 鋼のマルテンサイト変態と高強度鋼
6.8 鋼のベイナイト変態とベイナイト組織
ベイナイト組織/変態速度/ベイナイト変態の機構
7. 文 献
8. 索 引