BOOK SEARCH
感染症のはなし ―新興・再興感染症と闘う―
中島 秀喜(著)
内容紹介
エボラ出血熱やマールブルク熱などの新興・再興感染症から,エイズ,新型インフルエンザ,プリオン病,バイオテロまで,その原因ウイルスの発見の歴史から,症状・治療・予防まで,社会との関わりを密接に交えながら解説する。
編集部から
★著者の中島先生からメッセージをいただきました
「日本国内でのデング熱の発生は以前からも毎年輸入例として200件以上も報告されていました。
このような状況の中で、日本での国内発生が予想できないことはなく、今年の報告は青天の霹靂ではなく、今まで気づかれなかったことがむしろ不思議なことだったと思えます。
エボラ出血熱もしかりです。中央アフリカの辺境では毎年数例の発生が確認されていました。より人口が多く、西欧諸国との関係が深い西アフリカ地域で発生したことが今年の爆発的な発生に繋がったのでしょう。加えて、発生地域の経済の低迷、医療設備の不備、宗教的な問題などがからんで、的確な情報伝達や医療が受け入れられていないことが、危機的現状を生み出しているとも考えられます。
感染症の予防は、それに関わる全ての人が正確な知識をもち、それを実践していくしかないのです。」
本書が、知識を持ち実践することへつながる一助となることを確信しております。
★2014年10月22日読売新聞に中島先生の記事が掲載されました。