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朝倉実践心理学講座 7 感情マネジメントと癒しの心理学
内容紹介
日常における様々な感情経験の統制の具体的課題や実践的な対処を取り上げる。〔内容〕Ⅰ感情のマネジメント(心の病と健康,労働と生活,感情労働)Ⅱ心を癒す(音楽,ペット,皮肉,セルフヘルプグループ,観光,笑い,空間)。
編集部から
*本書の書評が、パーソナリティ心理学会サイト「図書紹介」欄に掲載されています。右をクリックして下さい。
産業構造の転換によるサービス社会化の進展は,より心への負荷がかかりやすいような社会となっています.「感情労働」や「バーンアウト」などといった問題がその典型といえましょう.感情をうまくコントロールしたり,リラックスさせる能力,さらに個人の対処能力向上などへの支援が求められるようになってきています.本書では,感情経験のさまざまな具体場面を取り上げ,この課題への対処の可能性をさぐります.
目次
*目次と著者(所属は刊行時)
序章 「突き放した関心」と「ワニの涙」 久保真人(同志社大学)
第Ⅰ部 感情をマネジメントする
1章 勤労者のメンタルヘルス対策:その背景と実際 松本 桂樹(ジャパンEAPシステムズ)
コラム1 EAPの歴史:はじまりはアルコール依存対策 大竹恵子(同志社大学)
コラム2 労災認定の実情:増加する精神障害 重田博正(大阪社会医学研究所)
2章 ワーク・ライフ・インターフェース:葛藤と調和 藤本哲史(同志社大学)
3章 感情とリーダーシップ 竹西亜古(兵庫教育大学)
4章 感情労働:商品化される感情 久保真人(同志社大学)
コラム3 「終の棲処」とは:高齢者施設での感情労働 村田麻起子(社会福祉法人健光園)
第Ⅱ部 心 を 癒 す
5章 皮 肉:対人関係の裏と表 岡本真一郎 (愛知学院大学)
コラム4 笑いとコミュニケーション 阪田真己子(同志社大学)
6章 こころの病:うつと摂食障害 八田純子(愛知学院大学)
コラム5,音楽と感情:人はなぜ悲しい音楽を聴くのか 松本じゅん子(長野県看護大学)
コラム6,アニマル・セラピーとは? 安藤孝敏 (横浜国立大学)
7章 悲しみが癒されるとき:遺族とセルフヘルプ・グループ 黒川雅代子(龍谷大学)
8章 観光と感動:非日常と日常の関係がもたらす効果 井口 貢 (同志社大学)
コラム7,現代の癒し空間:ホテル&スパ 福原弘太郎(リゾートトラスト株式会社)