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内容紹介
ギリシア・ローマ・アラビア科学を集大成した中世最大の学者の主著を原典から翻訳し詳細に注解〔内容〕鉱物:一般論・偶有性/宝石:石の効力・宝石の効能・石の印像/金属一般論:質量・偶有性/金属各論/石と金属の中間のような鉱物/他
編集部から
目次
第I巻 鉱物
論考I 石の一般論
第1章 本巻の目的,区分,方法と叙述の順序
第2章 石の質料
第3章 石の透明性の大小
第4章 学者たちの異なる見解による石の生成と動力因
第5章 正しい見解に基づく石の動力因とその特殊なはたらき
第6章 石の基本的形相
第7章 石の生じた場所の検討
第8章 ある場所で石が生じ,他の場所では生じない理由
第9章 どのようにして場所の力が石の性質に作用するか
論考II 石の偶有性
第1章 石の内在的性質良質・悪質の混合物
第2章 宝石の色の違いの原因
第3章 透明でなく,大きさに上限がなく,かつ高貴でない石の色について
第4章 石の硬さの違いの原因
第5章 石の剥離性と非剥雛性
第6章 石の多孔性と緻密さの原因とその重さと軽さ
第7章 岸に多数の小石がある原因とときに見られる人工的に並べたかのような煉瓦の列について
第8章 内部と外部に動物の像をもつある種の石
第II巻 宝石とは何か
論考I 石の効能の原因
第1章 宝石の効能の原因と石には効能がないと言う者への反論
第2章 石の効能の原因に関する4人の学者の説
第3章 これらの見解の否定
第4章 宝石の効能における真の原因
論考II 宝石とその効能
第1章 Aで始まる宝石
第2章 Bと呼ばれる文字で始まるもの
第3章 文字Cで始まるもの
第4章 第4番目の文字Dで始まる名前
第5章 文字Eで始まるもの
第6章 第6番目の文字,すなわちFで始まるもの
第7章 第7番目の文字,すなわちGで始まるもの
第8章 H,IとJで始まるもの
第9章 Kの文字で始まるもの
第10章 文字Lで始まるもの
第11章 文字Mで始まるもの
第12章 文字Nで始まるもの
第13章 文字Oで始まるもの
第14章 文字Pで始まるもの
第15章 文字Qで始まるもの
第16章 文字Rで始まるもの
第17章 文字Sで始まるもの
第18章 文字Tで始まるもの
第19章 文字Ⅴで始まるもの
第20章 文字Zで始まるもの
論考III 石の印像:どのように論じられるか,何種類あるか,それらについて
経験的に何が知られているか
第1章 石の像と印象
第2章 自然にできた石の像
第3章 あらかじめ石に刻まれるべきことが先取りされている理由
と像そのものにどのような助力があるか
第4章 なぜ像が東方,西方,南方および北方風と呼ばれるか
第5章 石の像の意味
第6章 石の結紮と懸吊
第III巻 金属一般論
論考I 会属の質料
第1章 この巻の構成と論述の順序
第2章 金属に特有の質科
第3章 前のこととの関連で,なぜ石は金属のように展性がなく,
また融けないのか
第4章 金属の質料に関する古代の人々の見解
第5章 動力因と金属一般の生成
第6章 金属の基本的形相
第7章 金屈には唯一の形相しかないというカリステネスの見解について
第8章 どの金属にもいくつかの形相があるというヘルメスや他の学者の見解
第9章 錬金術師の言うように,金属の一つの形相は他の形相に変換するのか
第10章 金属の産する場所
論考II 会属の偶有性
第1章 金属の固化と液化
第2章 金属の展性
第3章 金属の色
第4章 金属の味とにおい
第5章 金属は燃え尽きるか燃え尽きないか
第6章 金属が互いに循環して形成されること
第IV巻 金属各論
単一論考
第1章 それらの父と母である硫黄と水銀のように,金属に普遍的であろうこと
第2章 水銀の性質
第3章 鉛の性質
第4章 錫の本性と性質
第5章 銀の性質と構成
第6章 銅の性質と混合物
第7章 金の性質と混合物
第8章 鉄の性質と混合物
第V巻 石と金属の中間のような鉱物
単一論考
第1章 中間物の一般的性質
第2章 塩の性質,形相と種類
第3章 アトラメントゥムの性質と物質
第4章 明礬の性質と種類
第5章 砒素の性質と種類
第6章 マーチャシータの種類と混合物
第7章 ニトルムの性質
第8章 トゥティアの性質
第9章 エレクトラムの本性と性質
訳 注
編集者あとがき
参考文献
解 説
編訳者あとがき
索 引