BOOK SEARCH
講座 文明と環境 5 文明の危機 (新装版) ―民族移動の世紀―
内容紹介
気候変動を契機とする文明の興亡は世界で同時多発的に引き起こされる場合が多い。この同時多発性に深く関わっているのが民族移動である。本書はこの関係について考察する。〔内容〕西ユーラシア/モンスーンアジア/東アジア/日本。初版1996年6月25日刊。
編集部から
目次
1. 総編 文明の危機と民族移動
2. 西ユーラシア
2.1 3000年前の気候変動と宗教革命
2.2 遊牧騎馬民族スキタイの侵入
2.3 ホメロスのみた世界
2.4 文明史のなかのユダヤ教
2.5 コラム:サルマタイの西漸
3. 南アジア
3.1 洪水と旱ばつのモンスーンアジア
3.2 インダス文明―その盛衰の道
3.3 南アジア“暗黒時代”の解明――紀元前1000年代のダイナミクス
3.4 東南アジア的世界成立のプロローグ――紀元前2000年前後の大陸部東南アジアの変動
4. 東アジア
4.1 極東の植生と環境の変動
4.2 言語からみた東アジアの民族移動
4.3 良渚文化の滅亡と「越」的世界の形成
4.4 中国的宇宙観の出現
4.5 コラム:突厥
4.6 コラム:あぶみの起源
5. 日本
5.1 縄文晩期に消えた内湾と現れた低湿地
5.2 日本の稲作の始まり
5.3 ソバ栽培の起源と伝播
5.4 稲作の伝播と日本神話の変容
5.5 コラム:埋積浅谷
6. あとがき
7. 索 引
執筆者紹介
【総編集】
梅原 猛
伊東 俊太郎
安田 喜憲
【編集】
林 俊雄
安田 喜憲
【著者】
片山章雄,近藤英夫,小西正捷,小林道憲,徐 朝龍,周藤芳幸,諏訪哲郎,菅谷文則,高橋 学,外山秀一,中村慎一,西村昌也,林 俊雄,平セ隆郎,松岡數充,守田益宗,安田喜憲,山田悟郎,雪嶋宏一,吉澤五郎,吉野正敏